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私達に出来る世直しとは?

domodomoの回答

  • domodomo
  • ベストアンサー率7% (1/13)
回答No.14

   最近、読んだ本でこんな事が書かれていました。 「痛快!憲法学」 著者 小室直樹   デュルケルムは、自殺の研究からアノミーという現象を発見したのですが、中でも深刻なのは、世の中の「権威」が否定されることによって起こるのか「急性アノミー」です。「権威」とは、単に威張っている存在ではなくて、何が正しくて何が正しくないかを決める存在です。 人間がなぜ人殺しをしないのか。 それは何も法律で定めてあるから、又は罰が与えられるからでもなくて「権威」が殺人は、正しくないという規範を定めているから、人は人を殺さない。  精神分析学では、家庭においては、父が「権威」の役割をはたすことをあきらかにしています。 また幼い子供にとって、父親とは、全知全能の存在です。 そうした父親の存在がやがて心の中で「上位自我(スーパー・エゴ)」になるというのがフロイトの解釈です。 この上位自我のおかげで、人間は本能をむき出しにせずに生きていけるというわけです。 やがて子供は大きくなり、父親が全知全能ではないことに気づく。 そうしたときに、その子供は家庭の外に父親の代替物、つまり権威を求めようとする。 キリスト教社会では、その役割を果たすのが神です。 戦前の日本では、天皇が権威に成っていたようです。  こうした権威が否定されたときに、その人間は、その社会は、どうなるか。 そこに起こるのは、まったくの無秩序です。 何が正しくて、何が悪いのかが分からなくなり、ある人は暴力的になり、又ある人は、何をしていいのか分からなくなって無気力になる。  その典型が、第一次大戦後のドイツです。ドイツは、手痛い敗北を喫するのですが、その敗戦によって、手痛い敗北を喫するのですが、その敗戦によってドイツ社会の権威は、まったくなくなった。皇帝は、逃げ出すわ、宗教は、力を失ってしまった。 その結果、ドイツは、急性アノミー状態になって、社会が崩壊状態になった。そこに現れたのが、オーストリア人のヒトラーです。彼は、既成の権威をすべて否定し、ナチズムこそが権威であるとした。 ドイツ人は、老いも若きも、彼にとびついた。精神分析学者エーリック・フロムは、「父なき社会」がヒトラーを産んだと言ってますが、まさにヒトラーは、ドイツの父になった。  何となく今の日本と似ていませんか? だけど小泉さんは、ヒトラーじゃないと思いますが、国民が強い指導力の政治家を求めていることは、同じだと思います。  戦後の日本が「父なき社会」、つまり権威なき社会になったことを象徴するのが、高度成長と受験戦争です。 ただ一つの尺度は、カネになってしまった。「いい学校に入れば、いい生活ができる」母親もまた父親と同じように「いい成績を取れば、いい生活ができる」としかいわない。 これはモラルではなく、単なる損得勘定です。 かくして子供達は、両親を尊敬しなくなった。    そしてこの先生は、アノミーを作った原因をさかのぼると、GHQが作った、新憲法にたどりついてしまうとゆうわけですが。。。。。  今のこの日本をどうしたらいいのか、難しい問題が、いっぱいあって本当に分からなくなってしまいましたが、とにかく「日本の成人男性よ、この現実から眼をそむけないで、戦って行こう」としか言えないですね。 これは、一つの意見として考えてください。

dongadonga
質問者

お礼

domodomoさん、お礼が遅くなり大変申し訳ありませんでした。  さて、アノミーという言葉は初めて伺いました。絶対的存在を失った状態のことを表現しているのでしょうね。  わたしも、絶対的存在はとても大切だと思います。平たく言えば頭の上がらない存在とでも言いましょうか。ある人にとってはそれが親であったり学校の先生であったり恋人であったり、はたまた信仰であるのでしょう。この存在の尊さを知り、それを心の中に持つ人は、この存在には逆らえません。昔の古臭い刑事ドラマでは強情な凶悪犯人が母親の話をされるだけでホロリとしてしまい、全てを白状してしまうシーンなんかありましたが、どんなに虚勢を張ってても、どんなに屈強なように見えても、やはりどこかに鍛え上げる事のできない弱い部分はあるもので、それは単なる弱さでなく、敢えて弱くあるべき大切な弱さなのではないかと思ったりします。   ただ、その弱さは、全体主義の中では虚栄までをも盲信してしまい、domodomoさんのご指摘する旧ドイツのようなとんでもない独裁を作り出してしまうのでしょうね。これは戦前の日本でも同じような過ちを経験していると思いますが、そこで日本人が学んだものは、あまり他人を信用せず、蓄財を築いて他人の上にのし上がって成功すること。つまり、「高度成長」と「受験戦争」でしょうか。  確かに、いくら子供のためとは言え、損得勘定でしかものを考えない親を子供は尊敬しないでしょう。  モラルの低下と言われて久しいです。もはやモラルの意味も低下の問題性もあまり取り沙汰されなくなっています。今一度、「みんなの大切なものって何だろう?」という事を考えたいですね。  ご回答ありがとうございました。  

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