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コンセント取付けに伴う電圧降下について
- 単相3線式100V・20Aの過電流遮断器の30M先に20Aのコンセントを取付けた場合、使用できるケーブルは内線規程上60M以内2%以下の電圧降下の電線サイズと解釈しています。
- 過電流遮断器からコンセントまでのケーブルは14sq以上が必要ですか?住宅の配線で末端コンセント30Mはあり得るケースと思いますが、VA2.0mm以下のケーブルばかりを見かけます。
- 12A程度の電動工具を使う為のコンセント設置が目的ですが、定格電圧の許容範囲内で使用できれば問題ないと思えばよろしいでしょうか?
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確かに、単相3線式100/200Vの回路で、100V、20AのMCCBの60m先に20Aのコンセントを設置した場合、電圧降下を2%(2V)以内とするためには、電圧降下の簡便式より14sq以上のサイズの電線が必要となります。 距離が30mでは5.5sqです。 現在の負荷が12Aでも、将来はどのような使い方をするかわかりませんので、20Aの対応をしておく必要はあります。 ただし、電圧降下は低圧の場合は、幹線で2%、分岐で2%の計4%まで許容されています。 (内線規程1310-1【電圧降下】による。) また、内線規程3605-5【分岐回路の電線太さ】の、3605⁻7表【20A配線用遮断器分岐回路の電線太さ】では、計算せずに簡易的に電線太さを決めることができる例が載っています。 内線工事では、内線規程の熟読は不可欠です。 内線規程は、民間規定ですが、ベースは電気設備技術基準・解釈にあり、内線工事に便利なように解説したものなのです。
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- teppou
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電機工事士です。 興味深いご質問ですので、回答させてください。 電気工事の指針は、いわゆる技術基準と内線規定の二つがあります。 この二つについての私の考えは、技術基準というのは電気的な安全を保つための基準で、内線規定は、技術基準に加えて、電気使用者(お客様)が、支障なく電気を使用するための基準であるというものです。 内線規定を無視して、工事を行った場合はのちのち、あの部屋のコンセントは、掃除機が使えないなどの問題が発生する可能性があります。 代金をいただくような一般の工事では、これはダメです。 しかし、ご質問にあるような場合や、お客様が承知の上の一時的な工事などは、この限りではないと思います。 私も、大規模スーパーの工事で、夜間の保安照明架設のため、1.6mmVVFケーブルを約100m引いたところ、お客様のご希望の20W蛍光灯は点きませんでした。他にケーブルの用意もなかったため、白熱灯で許していただきました。仮説なら許していただける事も、本工事なら許していただけません。 ご質問の場合も、たとえば2mmのVVFを30m引いて、その電動工具が使えるのであれば、知人の方の承知の上で、コンセントに取り付けられる太さのケーブルでよいと思います。 しかし、2mmVVFでは、電動工具はよく回らないような気がします。 以上は、私個人の考えです。技術基準にある電線の太さは守らなければならないのは、いうまでもありません。
お礼
具体例をあげて頂き、本当にありがとうございました。大変参考になりました。助かりました。
- stardelta
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おおむねNo.1の方の回答の通りですが、1点だけ >必要以上に太い電線を用いるとそれだけで電気抵抗が増え という表現には疑問があります。電線の電気抵抗は太ければ太いほど減りますよね。50Hzや60Hzでは。 20Aのコンセントに14スケアを使うにも端子が対応していないのではありませんか?差し込み端子が多いと思いますので。 2ミリかあってみて2.6位までしか差し込めないと思います。
お礼
大変参考になりました。本当にありがとうございます。
電圧降下は回路長によるものがほとんどです。 よほど常識を逸脱するような細い電線でない限り、一般的に許容電流値を満たした電線であれば問題はありません。 配線用遮断器から負荷までの距離が30mを超える事などざらにあります。 その程度の距離でVVF2.0が不安だとVVR14等を使用したところで電圧降下などほとんど変化しません。 常識で考えればその程度の距離による電圧降下は無視します。 導体である銅線にも導体抵抗があります。 必要以上に太い電線を用いるとそれだけで電気抵抗が増え、結果して逆に電圧降下を招く元になります。 何事もほどほどが最適というものです。
お礼
初めて質問させて頂きました。大変参考になりました、ありがとうございました。
お礼
内線規程は内線工事に便利なように解説したもの、なるほどと思いました。ただし書きが多くていいのか悪いのかよく迷います。 大変参考になりました。本当にありがとうございます。