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就労移行支援施設での働き方について
- 15年の看護師経験を持つ脳神経外科の看護師が就労移行支援施設で働きたいと思っています。
- 高次脳機能障害の方の退院や社会復帰の様子を見て興味を持ち、新たなフィールドで働きたいという気持ちが日に日に高まっています。
- しかし、自分がその分野で働いていけるのか不安もあり、求められるスキルについて知りたいと思っています。
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正直申しあげて、看護の考え方を持ち込んでしまうと、それが邪魔になることがありますよ。 看護は直接働きかける性格を持つところがありますが、福祉の場合には、本人の持てる力を側面からサポートしてゆくことが大事で、職員のほうからあれこれやり過ぎてしまうのはご法度です。 つまり、決して直接働きかけるものではないのですね。 いくつもの資源(その対象者が利用でき得るもの)を用意しておくことはしても、それを選択し、利用してゆくのは、あくまでも対象者の自由意思なのです。 極端な話、その対象者がたとえ何もしようとしなくても、職員はじっと手を貸さないでガマンすることさえ必要になってきます。その心理面をよく見て、その対象者に合わせる姿勢が問われてくるわけです。 となると、どうしても手を貸してやりたくなりがちな看護の考え方は時として邪魔になりかねない、ということになってくるのです。 ですから、申し訳ない言い方になりますが、看護の経験が長いゆえに不採用となってしまったのもやむを得ないかも‥‥とは思いました。 そのほか、かずかずの福祉施策があって、その中で利用でき得るものを取捨選択して職場開拓をおこなっていったりするなど、外部へ働きかけることのできる知識や経験も職員に問われます。要するに、職員自身の人脈です。 そういうところが、病院内でとどまっていることの多い看護とは、かなり異なってきます。 したがって、職員のスキルとしては「その対象者こそが主体である(その対象者こそが、自分で自分の人生を決めてゆく)」という考え方ができるか否かが問われるかと思います。 「余計な手出しはしない」「直接働きかける看護のようなものではなく、間接的に周囲を整備してゆく」「その人ごとのステップを見守る」といったスキルが求められてくるでしょう。