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〇●原子と元素と分子の違い●〇
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こんばんは。 過去に、同じような質問とそれに対する回答が数多く存在しますが、 私としても私なりに回答してみたいと思います。 「もの」(物質あるいは物体)が、 「どんな基本的なものからできているか」 ということを考えたときに、 その考え方には2種類あります。 1つめは、 「どんな基本的な成分からできているか」 という考え方。 例えば自動車を成分で分解して考えてみると、 鉄、ガラス、ゴム、プラスティックなどからできていますよね。 2つめは、 「どんな基本的な部品からできているか」 という考え方。 例えば自動車を部品で分解してみると、 ボルト、ナット、鉄板、ガラス板、電線などからできていますよね。 おなじ「自動車」を分解して考えるときでも、 考え方の違いで、まったく異なるものが見えてきますよね。 物質を、 「どんな基本的な成分からできているんだろう」 という考え方でどんどん分解していくと、 最終的には「元素」に行き着きます。 例えば水は、「水素」という成分(元素)と、「酸素」という成分(元素)とからできています。 物体を、 「どんな基本的な部品(パーツ)からできているんだろう」 という考え方でどんどん分解していくと、 最終的には「原子」に行き着きます。 水だけでなく、鉄も、塩化ナトリウムも、ショ糖も、皆、 原子核の回りに電子が存在する「原子」という究極の粒子(部品)からできています。 原子は、世の中にはそれこそ無数にあるのでしょうが、 その性質は、100あまりの種類(性質の違い)しかありません。 例えば、ある種類の性質の原子は皆、ほぼ同じように軽くて、 その原子2個が酸素原子1個と結びついて水をつくったり、 その原子4個が炭素原子1個と結びついてメタンをつくったりするとします。 これらの原子は「水素」という性質を共通してもつと言えます。 すなわち、これらの原子は、「水素」に属する、水素の原子ということが言えます。 言いかえれば、物質の「成分」としての元素というのは、 その元素に属する原子の存在がもとになっているということです。 原子は、1つ1つの原子が必ずどれかの元素の性質を持っています。 どの元素にも属さない原子や、2つ以上の元素に属する原子はありません。 原子により物質はできているのですが、そのできかたはいろいろです。 例えば、水やメタンやショ糖などは、原子が決まった数で決まったふうに結合し、 1つのまとまりをつくっています。 これが「分子」です。 酸素は、酸素原子1個だけでは安定でないので、 酸素原子2個が結びついた1つの酸素分子として比較的安定に存在できます。 ヘリウムやネオン、アルゴンなどは、原子1つで安定して存在できるので、 原子1個で分子1個分、すなわち「単原子分子」というふうに見なされます。 しかし例えば、塩化ナトリウムは、 塩素原子とナトリウム原子とが規則正しく互い違いに配列してできていますが、 「分子」といったまとまりはありません。 また、鉄などの金属は、 その元素に属する原子が無数結びついてできていますが、 これも「分子」といったまとまりはありません。 すなわち、物質の中には、分子をつくらないものもあるのです。 まとめてみます。 元素とは、物質を構成する最も基本的な成分のことである。 原子とは、物体をつくる最も基本的な粒子のことである。 原子には、100あまりの性質の違いがあり、これが元素の違いとなる。 原子は、いくつか決まった結合のしかたで結びつき、 分子をつくることがある。 世の中には分子からできていない物質・物体もある。 では。
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- Raputa
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「元素」とは物質を構成する基本的要素(=名前)、 「原子」とは物質を構成する粒子 と考えてどうでしょうか。 「水は水素と酸素からなる。」という例を挙げます。 この場合、水は水素という名の物質と酸素という名の物質できているということなので、水素、酸素はそれぞれ水素元素、酸素元素と言い換えられます。 一方、「この水素は1つの電子と1つの陽子からなる粒子です」という風に粒子としてとらえると、この場合の水素は水素原子といえます。 ※ここでは水素の同位体等、細かい話は無視します。 つまり、単に名前を指すなら元素、物理的・化学的性質を考えながらその物質を議論するなら原子と思えばいいのではないでしょうか。
- nozomi500
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過去に同様の質問あり ↓ しかし、「原子の分子」ってことはないやろ…。 教師の説明のせいにせず、まず教科書を読みなさいね。
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お礼
教えてくれてありがとうございました。