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「明快」と「明解」の使い分けは?

maris_stellaの回答

回答No.2

  あのですね、広辞苑は、それなりに立派な辞典ですが、書いてある内容を理解する能力がなければ、いかな広辞苑も、豚に真珠、猿に電子辞書、宇宙人に得点でしょう。やはり、明解な思考力が必要です。なにごとにも。 「明快」は、字で見て分かるように、「明らかで、快い(こころよい)」という意味です。「明らか」という形容詞と「快い」という形容詞が二つ並んで出来ている言葉です。 他方、「明解」は、「解」というような形容詞は思いつかないように、「解」は「解る」であり、「理解する」の「解」です。また「解釈する・解説する・解明する」の「解」です。だから「明解」は、「明らかに、解釈する・解説する・解明する」または「明らかに、理解する・解る」というような意味なのです。 「明快国語辞典」で Google で検索すると、3件か4件しかヒットしません。これは「明解国語辞典」の書き間違いなのです。「明解国語辞典」で検索すると、こちらは2000件近くヒットします。 「国語辞典は明快なものが良い」とも「国語辞典は明解なものが良い」とも確かに両方、言えますが、しかし「明快国語辞典」などはないのです。アマゾン・日本で「明快 辞典」で検索すると、一件もヒットしません。そんな名の辞典はないのです。 「明快」は、「明らかで、こころよい」という意味なので、「話・文章・説明・論理」などの場合、聞いていて・読んでいて、「明らかで、こころよい」のは、「よく解る・分かる」ということなのです。 それに対し、「明解」は、「明らかに解釈・解説・解明」しているので、「話・文章・説明・論理」が「よく解る・分かる」のです。 話・文章・説明などが、明解であるので、そこで、明快な気分になるということはあっても、話・文章・説明などが、明快であるからと言って、それらが必ずしも、明解である、つまり、「明らかに、解説・解明」があるとは限らないのです。 話が複雑なようですが、明解に言えば、「明快」は上に述べたように、「明らかで、こころい」という意味で、「明解」は、「明らかに、解説・解明・解釈している」という意味なのです。 国語辞典などは、語義などが明らかに解説・解明されていることが重要なのです。説明が明解である結果、使用者が明快だというフィーリングを感じるのは構いませんが、国語辞典に「明快」などと冠すると、フィーリング的に気持ちよい辞書かということになり、間違った語義でも、いい加減な説明でも、読者が「よく分かる・面白い・気持ちよい」と思えばそれでよいという意味になって、辞書としては、こんな編集方針ではないはずなので、「明快国語辞典」などは、普通はないのです。 一見、「明快」なものが、必ずしも論理的に正しい、明晰とはならないのです。フィーリングがどうこうとかいう人も、論理的ではないでしょう。でたらめを書いていても、読者が無知で分からない場合は、「明快」だと感じてしまうのです。 > 明快な説明をいただいて > 明解な説明をいただいて 「明解な説明」は、説明が論理的で一貫性があり、妥当という意味です。「客観性」が問題になっています。「明快な説明」は主観的な評価で、「明解な説明」であるので、明快によく分かったとは言えますが、その逆は基本的には言えません。 >説明をすっきり理解できたという時に、 > 明快に理解できました > 明解に理解できました 「すっきりと」という点で考えれば、フィーリングの問題ですから、普通は、「明快に理解」です。しかし、説明の論理構成や明晰さを念頭して述べる場合は、「明解に理解」でしょう。「明解な理解」は「明快な理解」に通じているので、一般的には「明快に理解」だと思います。 「明解に理解」という場合は、特に、説明の明解さや明晰さを言及している場合でしょう。 「寝転がっていても読めるぐらい易しい本で、明快に理解できました」とは言います。しかし、「書いてある内容が難しく、時間がかかったが、しかし論理が明晰だったので、明快に理解できました」とは普通言わないと思います。後者の場合は、「明解」です。 幾ら、論理的に明晰で、「明解な話・文章」でも、聞く人・読む人に、それだけの理解力や言葉の知識や思考力がない場合、その人には、とても「明快な話・文章」にはならないでしょう(訳の分からない話はやめてくれ!となるでしょう)。しかし、思考力や知識のある人が聞く・読むと、「明解な話・文章」だと言うでしょう。  

tochinkun
質問者

お礼

ありがとうございました。 長文の論述をいただきましたが、 #3 の方で触れましたように、 "快" や "解" の意味合い云々とはちょっと別の面も含めて 引っかかってまして、 お分かりのことがありましたら、よろしくお願いします。 --

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