在日コリアンとは？韓国と北朝鮮、どちらを指すのか

質問

• 在日コリアンとは、日本に在住する朝鮮半島出身の人々を指します。彼らは韓国・北朝鮮のいずれかの出身であり、日本国籍や朝鮮籍を持つことがあります。
• 在日コリアンの中には韓国籍を持つ者もいれば、朝鮮籍を持つ者もいます。ただし、北朝鮮とは日本が国交を持っていないため、在日コリアンの中には北朝鮮籍を持つ者は存在しません。
• また、在日コリアンには韓国人と北朝鮮人の両方が含まれており、彼らは「在日コリアン」として一緒に扱われます。そのため、朝鮮学校には韓国人と北朝鮮人が在籍しており、一緒に学ぶこととなっています。

回答No.6

Ganymede

間違った回答が少なくないので、ご用心してください。「日韓基本条約」（1965年）の第三条は次のようになっています。
「大韓民国政府は、国際連合総会決議第百九十五号（III）に明らかに示されているとおりの朝鮮にある唯一の合法的な政府であることが確認される。」

この「第百九十五号」の英文を見ると、that part of Korea（朝鮮半島のその部分）に支配と管轄権を及ぼす a lawful government（合法的政府）、と書かれています。朝鮮半島全体ではなく、休戦ライン以南の部分ということです。
つまり、この条約は休戦ライン以北については語っていません。「本来は以北も韓国政府の管轄なのに、今は反乱者に占拠され、管轄権を及ぼせずにいる」などとは書いていません。
したがって、以北で新たに合法的な政府が見出（みいだ）されても、この条約に矛盾しません。それがこの条約に対する日本政府の解釈であり、当時の国会でも「休戦ライン以南についてのみ効力を有する」と答弁しています。
よって、日本が北朝鮮を承認して外交関係を結んでも、この条約に違反しません。実際、日朝国交正常化交渉というのを進めていました。しかし、拉致問題が発覚して、交渉は中断状態になっています。

韓国と北朝鮮が国連に加盟したのは、1991年でした。国連加盟には、国連総会の承認が必要で、そのとき日本も総会で北朝鮮の加盟を認めています。
つまり日本は、北朝鮮という国家が存在することは認識しているが、現時点では国交を結びたくない、という状態です。

さて、外国旅行するときはパスポートを持ってないといけませんよね。しかし、日本に住む「朝鮮籍」の人が、日本から出国するとき、北朝鮮のパスポートを持っていないことがあります。
日本では「朝鮮総連」が北朝鮮のパスポートを発行しているのですが、手続きが面倒だし、総連と関係を持ちたくない人は、日本の法務省から「再入国許可証」というのを発行してもらって、パスポート代わりに用います。しかし、例えばチェコなどは、「朝鮮籍の人は北朝鮮パスポートを持ってこないと、入国を許可しません」と言っています。
一方、韓国籍の人は韓国のパスポートを取得することができます。ただし、これも手続きが面倒で、そうとう日にちがかかるそうです。その代わり、領事館では臨時パスポートも発行しています。

それにしても、「朝鮮籍だが朝鮮総連は嫌い」な人が多いなんて、意外な感じがしますよね。また、朝鮮学校には、韓国籍の人も在籍しています。なぜなら、朝鮮学校に比べて「韓国学校」は極端に少ないからです。
韓国籍のお金持ち（資本主義大好き）が、子供を朝鮮学校へ入れることもあります。「近くに韓国学校がないから。また、子供が学校で日本人から差別にあうのは可哀想だから、朝鮮学校へ行かせる」そうです。朝鮮学校では「北朝鮮の素晴らしさ」を教える時間もあるらしいですが、そこらへんは子供なりに割り切って聞き流しているのでしょう。
また、在日というより駐在の韓国人（ビジネスで数年間日本に駐在）の子弟も、それらの学校に在籍しています。

私立大学の半分くらい（早稲田・慶応・同志社・立命館・関西学院などの有名校も含む）は、朝鮮学校卒で受験できるようです。

お礼

ありがとうございます。