大鏡(時平と道真)のなかに現れる禁制の華美な服装とは?

このQ&Aのポイント
  • 大鏡(時平と道真)のなかに登場する禁制の華美な服装について解説します。
  • 帝が立腹するほどの華美な服装をした時平のエピソードに焦点を当て、その理由や背景について説明します。
  • 「いかなることにか」という表現について、その使い方や意味、文法的な解釈について解説します。
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大鏡(時平と道真)のなかに

時平が、禁制の華美な服装をしてきたので、帝が立腹して、職事呼んで指示する次の箇所があります。 「職事を召して、「世間の過差の制きびしきころ、左大臣の、一の人といひながら、美麗ことのほかにて参れる、便なきことなり。はやくまかり出づべきよし仰せよ。」と仰せられければ、承る職事は、いかなることにかと恐れ思ひけれど、参りて、わななくわななく、しかしかと申しければ、いみじく驚き、かしこまり承りて、」 この中で「いかなることにか」の「に」について教えて下さい。 この「に」は、格助詞ですか?それとも断定の助動詞ですか? どのように考えるのがいいのか、その根拠とか見分け方を教えて下さい。 よろしくお願いします。

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  • kimosabe
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回答No.3

「~に+係助詞」の結びである「あり(+助動詞)」が省略されやすいのは、いまさら言わなくてもわかるからではないでしょうか。「いかなることにか(なるらん・ならん)」の「ならん/なるらん」を省略して言わずにすますことには少々無理があると思います。 この大鏡における「いかなることにか」は、前後の文脈からみて、帝と時平の板挟みになった職事の困惑を表現しているのではないでしょうか。だとすれば「いかなることにか」は、「どういうことであろうか」、意訳すれば「どうしたものか」とでも現代語訳できるところで、やはり「いかなることにかあらん」の本文を想定し、「に」は断定の助動詞「なり」の連用形と考えるのが自然だと思います。 こんな理由で、私は「に」を格助詞とは考えません。

banzaiA
質問者

お礼

ありがとうございます。 省略は誰もが分かるような言葉である。 だから「ならん」のような言葉は省略されないだろうと。 板挟みになった職事になったつもりで考えてみます。

banzaiA
質問者

補足

書店に行って、いくつかの参考書(大学受験用)を探してみました。 参考書は幾種類もなかったのですが、 私の見た本には、断定とはありませんでした。 ますます混乱しています。 専門書を参考にすべきだと思いますが、今、その環境にないのが残念です。 もう少し調べて見ようと思います。 サイトから 質問から相当な日数が経過している云々 との催促がありますので、質問はこの辺で閉めます。 ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • kimosabe
  • ベストアンサー率59% (137/230)
回答No.2

形容詞補助活用は「-く/ーしく+あり」が熟合したものですが、たとえば、   美しかりけり を「ぞ」を使って強調すると、   美しくぞありける のように熟合前の姿にいわば先祖がえりします。 格助詞「に」+「あり」の形は、「存在」から「断定」の意味を派生します。土佐日記の、   十八日、なほ同じ所にあり の「にあり」は、、「存在」とも「断定」とも取れそうです。それはともかく「にあり」が熟合して、助動詞「なり」が生まれるわけですが、たとえば、   同じ所なりけり を「ぞ」を使って強調すると、   同じ所にぞありける のように熟合前の姿に戻ります。 「美しくぞありける」の「美しく」が形容詞の連用形なのだから、   「同じ所にぞありける」の「に」は「なり」の連用形としなければ整合性がとれないだろう、ということで、後ろに補助動詞(本動詞ではありません)「あり」を伴う「に」を断定の助動詞「なり」の連用形としたのです。 というわけで、   いかなることにかある(下接するかもしれない助動詞はあえて無視) の「結び」を省略した、   いかなることにか の「に」は、補助動詞「あり」を伴う「に」と同じことで、断定の助動詞「なり」の連用形ということになります、

banzaiA
質問者

お礼

ご回答いただき、ありがとうございます。 やはり、断定の助動詞なのですね。 「~にや。」「~にか。」の「に」は、断定の助動詞の連用形で下に結び「あらむ」などが省略されている。というふうに以前にも学習しました。 それでこの言葉を現代語訳(直訳)すると「どのようなことであるのか」でよろしいか? ではこの言葉は、何に対して職事が思っているのでしょうか? #1さんの回答によると、帝の不機嫌に対してだろうと思われます。(帝が不機嫌になり、いつに無く語気を荒らげた言い方で、平生では考えられないほどのご勘気であることへのおそれ) ただその後、職事は「わななくわななく」時平に帝の言葉を伝えています。 この「わななくわななく」は、時の権力者時平の反応が恐ろしくて、震えたのだと思うのです。 となると、「いかなることにか」は帝の不機嫌よりも、帝の勅命を時平に伝えたときの、時平の逆鱗に触れることに対する職事の思いでは無いか、と。 それなら「いかなることにか」は「どのようなことであるのか」という意味では無く、 「どうのようになるのか」とみたほうがいいのではないか。 つまり「いかなることにか(あらん)」ではなく、「いかなることにか(なるらん・ならん)」となり、「に」は格助詞「に」と考えた方がいいのでは無いだろうか、と思い質問に至ったわけです。 断定の助動詞だとの根拠をお示しいただきご教授、よくわかりました。ありがとうございます。 それで、格助詞「に」ではないという根拠を教えていただきたくよろしくお願いします。

  • jasko
  • ベストアンサー率24% (478/1966)
回答No.1

「いかなることにか」は「いかなることにかあるらむ」の省略でしょう。 職事は天皇が怒って「いったい何事があったせいなのだろうか」とびびったのでしょう。 「にあり」の形が確認にできますので断定の助動詞です。「らむ」は原因推量で訳しましたが、現在推量でも可だと思います。 「にあり」なら全部「断定なりの連用形」ではありませんが、次の例文を考えればわかりやすいと思われます。 「敵は本能寺にあり」  「敵は本能寺である」ではなく「本能寺にいる」と解釈できますから、これは場所の格助詞。  口語訳では微妙に感じるかもしれませんが、本能寺が敵なのではなく、本能寺にいるのが敵なのです。

banzaiA
質問者

お礼

早速のご回答、ありがとうございます。 職事がびびったのは、帝が怒ったことによるのでしたか? 私は、てっきり帝の言葉を、時の権力者時平に伝えた時の 時平がどんな反応をするか、激怒をするのじゃないかと、びびったと思ったのです。 そうすると「何事があったせいなのだろう」という解釈が変に思われたのです。 ありがとうございます。

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