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絵本作成のアドバイスをお願いします!
- 絵本作成についてアドバイスをお願いします。幼稚園に持っていく絵本を作っていますが、上手くいきません。才能がないので皆さんにアドバイスを頂きたいです。
- 今考えている物語の大筋は、ネコとウサギがにんじんを盗む事件があり、最終的に和解し、コロッケを作るという内容です。しかし、ウサギの謝罪のシーンでどうやって許しを得るか悩んでいます。また、ページ数の調整と画材の選択もアドバイスをお願いします。
- 絵本作成においては、ストーリーの中でのキャラクターのセリフ量やテンポが重要です。ネコとウサギの謝罪の台詞や、コロッケ作りの提案のシーンのページ数の調整方法、そして水彩絵の具と水彩色鉛筆のどちらが良いかについて、アドバイスや評価をお待ちしています。
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絵本は専門ではありませんが、美術系の学校で絵本の授業も 取っていたことがある者です。長くなりますがご容赦ください。 絵本を作るときには、最初に大きな紙にまとめて全てのページを 小さくごく簡単に描いてみて展開とページ数との確認や調整をし、 それからそれをコピー用紙などにうつしてホチキスなどで実際に 冊子にしてページをめくったときの見え方などを確認してから 本番に移ることで、より読みやすく面白い絵本に仕上がりますよ。 今回はその前に、 ・判型 ・紙面をどこまで使うか ・内容や見せ方 をそれぞれ確認してみましょう。 ・判型 1ページの形は、縦長? 正方形? それとも横長でしょうか? 見開きページが6・7ページの1カ所のみという現在の構成だと、 1ページ毎に展開が変わっていくことになり、それが縦長だと 窮屈ですよね。横書き左綴じ横長の判型での制作をお勧めします。 ・紙面をどこまで使うか 表紙を開いてすぐのページも含めて12ページとのことですが、 表紙や背表紙も物語の一部に組み込むことができます。(* 表紙裏や背表紙裏も利用すれば、ページ数に対してキツキツな 内容でも少しは調整することができます。 ・内容/見せ方 大体の絵本では、見せ場の前振りとなる展開があります。 地道な問題解決の後の成功、というパターンが多いですね。 それを踏まえると、現状のお話だと ・ネコは怒ってはいるけれど特に困ってはいない ・泥棒(ウサギ)はあっさり捕まって平謝り ということになり、少し盛り上がりに欠けるように思われます。 ウサギの謝罪→コロッケ作りの提案というのも唐突ですよね。 また、それぞれを親子で出すのは子どもにも わかりやすいですが、ページ数が少ないと それぞれにセリフを用意してあげるのも大変です。 そこでこれを大幅に改変して一例とするならば、 「山でニンジンを育てるネコと川で魚を穫るウサギ」 の話をネコ視点で考えるのが手っ取り早い気がします。 絵本に構成すると *表紙:にんじん畑に水をやるネコ、森の木の影にウサギ 表紙裏とp1:見開きでネコの家とニンジン畑。 p3の畑は荒らされており、驚くネコ。 p2:ネコ、食卓でニンジンを食べつつ、泥棒を捕まえると決心。 p3・4:ネコ、失敗。ここではページを細かく使ってもよい。 灯りを持ったウサギがオバケに見えた、など。 p5:ネコ、暗がりで動く影に意を決して飛びかかる。 p6・7:見開きで暗闇の中捕り物。p9でウサギの謝る声。 p8・9:灯りを着けたネコと怯えるウサギ。謝罪と事情説明。 通りかかりの旅人に「魚なんてウサギは食べない、 ウサギが食べるのはニンジン」と馬鹿にされ、 悪いと思ったが本当に美味しくて……など。 p10・11:見開きでp10側に夜の畑、p11側に朝の川を描写。 謝罪を受け入れてくれたネコをウサギが家に招待し、 2人でウサギの家に入るところ。 p12・背表紙裏:2人で食卓を囲み、ネコは魚に、 ウサギはニンジンに舌鼓を打って仲直り。 背表紙:仲良くニンジン畑に水をやるネコとウサギ (これを冒頭の「最初に大きな紙にまとめて全てのページ~」に 従って描き起こしてみると添付画像のようになります) という感じでしょうか。絵本を読む時の視線の流れやページ送りを 意識して絵や文章を配置することで展開内容を強調したり、 文字にはしていない内容を絵描き込んだりすることでより 「読みやすく、読みごたえのある」作品にすることができます。 文章は「セリフのみ」「セリフと擬音のみ」や「地の文あり」など いろいろな構成が考えられますが、いずれにしてもなるべく 短く簡潔に、「音読しやすいリズム」で作るといいと思います (「うんとこしょ どっこいしょ それでもかぶはぬけません」 「どんぶらこっこ すっこっこ」など、いいリズムですよね)。 セリフも考えすぎず素直に気持ちや事実を言わせていいでしょう。 また内容的には、この例では「ネコとウサギが友達になる」と いう話になりますので、p2などで「にんじんが美味しくない」 という趣旨の文を入れて「最後に2人で美味しく食べられた」 ことを強調するような流れを作るとよさそうですね。 上記内容に関しては「あくまでも例」ですので、 判型や紙面の使い方、お話の構成などに関して改めて見直せば 元々のストーリーの前半を切り詰めて「コロッケ作り」を 見せ場に構成し直すことも含めて色々な工夫ができるはずです。 最後に画材に関しては、何より扱い慣れたものがいいでしょう。 水彩絵の具と水彩色鉛筆のどちらがいいかというのは、 原画の扱いにも寄ります。万一原画をそのまま綴じたいならば きちんと水張りをしないと画用紙の波打ちやすい水彩自体を お勧めしませんし、原画をコピーして印刷するならば大体 何を使っても構いません。普段絵を描かない人にも扱い易い のは普通の色鉛筆やマーカー、クレパスの類だと思います。 この辺は製本方法と相談者様の腕前、予算と相談が必要ですね。 是非、質問者様が昔大好きだった絵本のことを思い出しながら、 幼稚園の子ども達に喜んでもらえるような絵本を考えてください。
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- MOMON12345
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ドロボーとそれを捕まえるのはインパクトが大きいですね。 >3・4・5ページ・・・夜みんなで物陰に隠れ、ウサギが来て、母猫が捕獲の合図をする 逆の方が良くないでしょうか。 子供達がドロボーを見つけて追いかけ回すのを見た母猫は、ウサギさんにも事情があるのだから聞いてあげましょうねと言うわけです。 ウサギをどうするのか、食べてしまうのか許すのかなどは結論を出さずに子供達に考えさせる方向ではいかがでしょうか。 物語の上ではどちらにも取れる結末として、そこまでで12ページを使い果たす配分にします。
お礼
回答ありがとうございます! なるほど! そうすると、後にも繋げやすいですし 寄ってたかってウサギをどうかするより断然いいですね! 何日も頭をひねっていたのに、全然思いつきませんでした。 ウサギとネコはなんとか円満解決にしてあげたいので、 その方向でもう一度話を作り直したいと思います! ありがとうございました!
お礼
こんなに丁寧に詳しく回答して戴けて、感激です! 試作本も、自分では思いつきもしませんでした! 完成品の想像ばかりをしていたので、余計に内容の欠点に気づけていませんでした。 特に場面展開の早さに比例して、絵本の内容まで薄くなってしまっていたことには ご指摘を頂いて改めて気づくことができました。 さらに、新しい物語まで考えて下さって、ありがとうございます! 実はこの回答を読んだ後に両方の試作本を作ってみたのですが、 二つの物語を比較して行く中で改めて、 私が考えた物語の内容・構成の欠点の多さに驚いています(笑) こんなことを言うのはズルいのですが…「まさにこれだ!」と思いました。 私が頭の中で漠然と思い描いていた物語の軸である 「ネコ対ウサギ」「仲直り(和解)」「円満に終わること」 というのがスッキリと物語の中に収まっており、格段に解りやすい!いやぁ凄いなぁ~!と…感動していました。 それに構成面でも、ページ数は限られているのにこんなにも見開きを使って、 解りやすい構成に出来ることに驚きました。 さすがに丸パクリする訳にはいきませんので、 考えて頂いたお話を元に、もう一度物語を考えてみたいと思います! 画材についても、 既に本(冊子)の状態になっている「絵本キット」の様なものを渡されていて それに直接描いていくことになるので、きっと水彩は向いていませんね。 仰る通り、書き慣れている色鉛筆が1番ですね。 何より、こんなに親切・丁寧で素晴らしい回答を戴けたことに感激しています。 まだまだこれからではありますが、 沢山アドバイスをして下さったお蔭で、本当に助かりました。 質問をして、本当に良かったです!本当に、本当にありがとうございます! 少しでもいい絵本を作れるよう頑張ります!