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憲法改正賛成者へ質問

noname#194087の回答

noname#194087
noname#194087
回答No.9

こんばんは。 賛成者でなく、「改憲」を危惧している者です。 質問にある「自民党改憲草案」の文章から、“『国体護持』的性格、集団的自衛権の解禁(交戦の拡大)、人権と表現の自由制限”という性格が読み取れます。【天皇】【安全保障】【国民の権利及び義務】【表現の自由】の項目を、現行憲法と対照するだけでも、なんだか危ない路線に走りそうな印象。 【天皇】 (現行)第1条 天皇は、日本国の象徴であり、日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。   ↓ (自民党草案)第1条 天皇は、日本国の元首であり、日本国及び日本国民統合の象徴であって、その地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。 ※何故、あえて象徴→元首に置き換えるのか。象徴から「元首」と置き換えることで、主権在民から「国体護持」的性格を(国民意識にまで)強めるのでは。 【安全保障】 (自民党草案追加)第9条の2 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。 現行第9条(2)「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」の削除。 ※自衛隊の違憲性の根拠となっている第9条(2)を削除、「国防軍」としての位置づけ。 有事の際には、非正規労働者など弱者が、低賃金志願兵として「その他の公務員(第9条の2(5))」扱いで臨時採用されるのかな。経済だけでなく、命にも格差ができそう。 【国民の権利及び義務】 (現行)第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。   ↓ (自民党草案)第13条 全て国民は人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない。 ※「基本的人権の尊重」が謳われる第13条。草案の「公」は、国民の利益や安全というよりも、国益と国家(社会)の秩序を強調している。個人のための国家ではなく、国家のための個人とベクトルが逆方向。「人権」が尊重されるから、「人権」の制限と管理を強める方向に傾いている。 【表現の自由】 (現行)第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。   ↓ (自民党草案)第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は保障する。 (2)前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。 ※「(3)検閲は、してはならない。通信の秘密は、侵してはならない。」は残されてはいるが、あえて(2)を新設したのは、何故だろうか。現行でも、破防法があるのに。 第13条の「基本的人権」の項目とも関連して、表現の自由と権利を、厳しく制限していく危険性を感じる。民主主義を侵食する改定案ではないか。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 今の情勢は、昭和初期の右傾化、進歩的な言論知識人も大政翼賛会に結集し、一丸となって太平洋戦争に突入していったシナリオに似ているような気がします。 暮らしの手帖・初代編集長、花森安治さんの「一銭五厘の旗」には、平和と民主主義とは何か、平易な文章で書かれています。太平洋戦争当時、日本国民は〈陛下の赤子(せきし)〉〈醜の御楯(みたて)〉の命であり、一銭五厘の葉書で召集された。 http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/guest/publication/hanamoriyasuji.html 花森安治さんや、女性参政権のために尽力をつくした市川房江さん、放浪の俳人・山頭火さえも、大政翼賛会の空気のなかで、戦争が意味するものを見失い賛美することさえありました。当時の言論知識人をバカにするのではなく、いつの時代も、人間は愚かであることを自覚しなくてはならないと思います。 安倍総理は、現行の憲法を、GHQの「押しつけ憲法」と批判していますが、「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」の三大原則は、世界に発信できる先駆的理念で、誇っていいと思います。海外から見ると、皇国史観の偏り(象徴→元首)や美化は、「(例えば)ヒトラーの歴史的役割の見直しと、再評価を行い、憲法に反映していく」ような、民族主義・国粋主義にみえるんじゃないかな。 外国人を感情的に罵倒したり、島国根性的な「他者を認めない個人主義(閉鎖的・利己主義)」ではなく、「成熟した個人主義(内側・外側両面からの理性的視点と尊重、相手に伝わる発信)」が、国際社会において必要では。 戦争体験を知らず、嘲笑することが知識人であると勘違いしている世代が、「改憲」を推し進めているように感じます。私も戦争を知らないバブル世代ですが、原爆の悲惨さや沖縄戦と集団自決など史実が残された資料館の記録や、背負った児が焼夷弾で死んだ母親(<身寄りのない老人)etc、戦中派の話を、若い頃、聞きました。死者を葬りたくないですし、現憲法の「理念」は、未来に残したいですね。憲法の下に法律・政令がありますから、「改憲」すると、坂道を加速しながら転がり落ちそうで怖いです。

ztb00540
質問者

お礼

有難う御座いました

ztb00540
質問者

補足

ご丁寧なお答え有難う御座います。賛同いたします。 第一章天皇  三条 国旗は日章旗とし国家は「君が代とする」 私はこれについても猛反対です。国旗、国歌は本来国民の物です。前文に持って行き、「君」とは国民同士の事であると明記して貰いたいですね。

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