このまま別れる勇気をください

質問

• 私はバツイチ子持ちで付き合って１年になる同じ会社で同い年の彼がいます。仕事30分遅れると言う彼を待ってあげなかった事が原因で彼と少しすれ違っているような感じがし、別れを考えています。
• 別れを考える理由は、彼が将来を考えることなくデートをし、泊まりに行くことを求めてくることや結婚に対する考え方の違いです。
• しかし、彼は私の結婚直前に告白して断られた経緯があり、一緒にいられることを幸せと感じていること、離婚調停中に連絡をくれたり励ましてくれたりすることなどもあり、別れが決断できません。

回答No.6

drogba

＞このまま別れる勇気をください。

あなたのような女性は、日本にとても多い。

文化の圧力。結局、女性像や母親像に縛られて、自分の感じる幸福や自分が望む満足感に素直になれない。フェイスブックだスマホだとテクノロジーを革新し続けても、心の豊かさや根本的な文化的価値概念を確立することができない社会に、私たちは生きているんですよね。

いきなり話がそれました。すみません。

＞・私の結婚直前に告白して断った経緯があり、「今までで一番好きな人だ」とこれは毎回言うとこ
＞・「一緒にいられることは幸せ」と言ってくれること
＞・離婚調停中から連絡をくれ調停１年間はほぼ毎日電話をくれ励ましてくれたこと(デートとかはない)

あなたが別れを決断できない理由の3/5は、恋心です。

＞・同じ会社で彼から周りに付き合っている事を言ったため気まずい
＞・前には「うちの親はバツイチ子持ちを反対しないだろう」「子供のことは気にしないでいい」と言ってくれたこと

これは体裁ですよね、最後のセリフは「甘い言葉」と捉えたほうがよいでしょうか。ロマンスと考えれば、やはり4/5は恋心ですかね。母親となった今も、自分を女性として求めてくれることへの喜び、というか。

離婚経験があるのでご存知かと思いますが、恋愛当初の恍惚とした甘くうっとりするような濃密な時間は、ほとんど間違いなく永遠に続きません。それは、恋が永遠に続かないわけではなく、甘くうっとりするような体験が、相手を愛していると勘違いさせてしまうことに関係している、ということです。

少なくとも、彼はあなたに恋をしている。間違いなくです。あなたは、恋から冷めようとしている、というか。寝ているときに「あ、これ夢だ」となんとなく気づいているような、浅い睡眠状態というか。なにより、あなたは彼を愛していないと感じました。ご自身でハッキリ言っています。

＞・何度か「子供がいなければ将来を考えていた」と言うこと
＞・毎週「デートしよう（子供を預けて）」ということ
＞・仕事帰りに会うと毎回「泊まっていきなよ」ということ

「俺は君に恋しているけど、それに伴って面倒なことになるのは避けたい」ということですよね。責任をとる覚悟はない、というか。

＞・自分は結婚は５年後くらいでいい、という事

これに至っては、自分とあなたの人生を完全に切り離していますし。その不誠実さというか、まあ本音という意味ではウソがないだけ誠実なのかもしれませんが、要するに

＞・過去のことも未来も考えても仕方ないから今を楽しもうという

刹那的な過ごし方に、あなたは虚しさや安心感を抱けない。

恋心はスタートですよね。それをきっかけに「この人とは安心感ややすらぎを共有できるんだろうか」と、本当は求めているはずです。なぜなら

＞元旦那とＤＶで別れた私

だからでは、と。お子さんがいるなら、余計にそう感じるんじゃないかなって。私の憶測ですが。

＞彼を頼りないと思う反面一緒にいるとすごく楽しいです。

生きていると、そのとき相手が必要だったという瞬間、あると思います。

それは一夜をベッドで過ごしただけの相手だったり、腐れ縁の友人と過ごした喫茶店だったり、残業を手伝ってくれた上司だったし、たまの休みに迎えてくる実家の家族だったり、離婚調停中から連絡をくれ調停１年間はほぼ毎日電話をくれ励ましてくれた相手だったり。

あなたには、彼が必要だったんだと思います。でもそれは、一生ではない。さらに貞淑な価値観があなたを縛ります。

＞本当に再婚とか考えている自分が子供に対してだめな母親です。

本当にダメなんでしょうか。

お子さんの人生を第一に考える姿勢は、とても子供思いで献身的で、母親の鑑かもしれません。その多くの影響は、あなたのご両親からきています。特に母親。育ての親です。崩れた三歳児神話しかり。日本ではタブレット端末が席巻する22世紀へ向かう今も、母子密着型の育児しかあり得ないという風潮が、世間では暗黙の了解として存在します。5,60代に根強い価値観なので、その子供世代になるあなたは、残念ながら育児をするときに無視できない価値観です。

何が言いたいかといえば、自分の幸せ、心や健康が満たされる人生を望むのは、子供を持った瞬間に異常なまでの後ろめたさが伴うということです。絶対に、お子さんが第一でなければならない。少しでも自分を優先させようものなら、断罪されてしまうという強迫観念にも似た、非常に強力な世間体が確立されているということです。その体裁から照らし合わせてみれば、

＞自分が子供に対してだめな母親

なのかもしれません。でも誤解を恐れずに言わせてもらえば、本当は、女性全員がそうなんじゃないでしょうか。これは極論ですが、自分が満たされていない人が、他人を満たすことはできません。人へ与える分を持ち合わせていないから。だから、自分へできないことを他人へもできない。

一方で子供への愛情、という概念でも無条件で「子供が最優先」とされるので、女性（親）はそれにならいます。ですができない、できないというか、満足な育児をしようと挑戦するが、できずに苦しむんです。本来は、自分たちが満たされていないので、できないのにも関わらず。

私たちはみな、あなたと同じように不完全で、未熟で、でも「良い母親（親）でありたい」と願う普通の女性（親）なんじゃないでしょうか。そうだとしたら、女性として、人間として満たされなくて、満足な育児ができるだろうか。そういう見方もできるんじゃないでしょうか。だとするとですよ、

＞自分の意思での離婚なのに家庭を持ちたいような欲がでてしまった。情けないです。

私は、文化の圧力で虐げられていると思います。

今、子供に全身全霊を捧げているのだとしても、それは「これ以上、子供に辛い思いをさせたくない」という願いで、努力なんじゃないでしょうか。今以上の満たされた世界で生きるためには、やはりあなた自身が満たされる必要があると、あなたの場合はですが、偏った見方かもしれませんが、個人的に感じました。だから、どうぞ望んでくださいと。今できるお子さんへの育児を実践しながら、あなたが満たされる家庭を希望するのが、人間として自然な権利だとも感じます。憲法に書いてくれると話が早いんですけどね。そうすれば、刷り込まれた意識を変えるのに、もう少し役立つと思うんですが。

実際は、日本の現代社会でこれを公言することには勇気がいるし、少数派としての精神的タフさも強烈に求められます。でもあなたは聖人君子じゃないですよ、仙人や牧師でもないですよね、何より決して罪人じゃない。不仲な家庭で育つ子供より、満たされたシングルマザーに育てられた子供の方が、満たされた子供時代を過ごすんじゃないでしょうか。経験からもそう感じます。

＞このまま別れる勇気をください。

あなたが選んだパートナーは、あなたに、相応しくないと感じます。彼では、あなたが満たされないから。あなたが満たされないと、本当の意味でお子さんは満たされないです。それがお子さんを無視した独り善がりな満足ではなく、男として父親として、あなたとお子さんを満たしてくれる相手を探すこと、という意味なのは、付け加えるまでもないでしょうけど。

個人見解がとても長くなりました。

何かの参考になればと思います。