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退職給付費用と退職給付引当金について
退職給付費用と退職給付引当金について、分からないことがございますので、質問させていただきたいと思います。 まず退職給付費用に関してです。退職給付費用の中に勤務費用があります。意味は 「一期間の労働の対価として発生したと認められる退職給付について割引計算により測定される額」 と説明されますが、「発生したと認められる」という部分の考え方が分かりません。つまり、発生していないことになるのだと思いますが、発生していないのになぜ費用にするのでしょうか? 例えば、2004年度期首にAさんが企業Bに入社して企業年金に加入するとします。入社間もないにも関わらず、その企業の2004年度末の決算では、Bさんにもその時点で退職年金が支払われたと見なすということなのでしょうか?そうだとするならば、支払われてないのになぜ費用にするのでしょうか? また、利息費用についても分かりません。意味は 「割引計算により算定された期首時点における退職給付債務について、期末までの時の経過に伴い発生する計算上の利息をいう」 という説明がよくされているのですが、何に対してどんな理由で利息が発生しているのか分かりません。 それと最後に、退職給付引当金についてです。退職給付引当金は 「退職給付引当金=期首退職給付引当金+退職給付費用-年金資産への拠出金」 ですが、なぜ退職給付費用を加算するのでしょうか?引当金というのは、将来回収する予定の金額があったとして、その回収予定額に満たないかもしれな部分の金額をあらかじめ差し引いておくことですよね?退職給付費用というのは、その期の期末決算の時点で確定した費用だと思うのですが、それなのになぜ引当金になるのでしょうか? 長くなって申し訳ございませんが、分かる方がいらっしゃいましたら、教えてください。よろしくお願いいたします。
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>「退職給付債務というのは、将来退職金として支出するであろう金額を、現在価値に割り引いた金額ですよね?ということは、どこかから借りてきたわけではないので、利息は付かないと思うのです」 そもそも退職給付債務の現在価値は、将来の債務を一定の「利率」で「割引」いて計算されます。 逆に考えると将来支払うべき退職給付債務は、現在の退職給付債務を一定の「利率」で運用して計算されます。 従って、期首~期末までの時の経過により発生する「計算上の利息」を計上するのです。 「現在価値」は一定の利息で「割引」いて計算し、「将来価値」は一定の利率で「運用」するという考え方がポイントになると思います。
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- comodesu
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>退職給付費用と退職給付引当金の違い 「退職給付費用」は当期に発生した費用ですよね。ですから損益計算書に計上されます。 この貸借対照表上での処理は、#1,2で説明されているように、未払いですから、その科目として「退職給付引当金」に計上されます。この未払い分は前期からの積み立てがありますので、加算されるわけです。 「退職給付引当金」はふつう必ず支払われますので、債務性引当金といわれ、貸倒れ引当金は将来の支出に備える評価性引当金といわれます。(他に修繕引当金のような債務性のない負債性引当金もあります)これらの違いが整理できればわかりやすくなるかと思います。 (横から失礼します。#1,2の方への重ねてのご質問のようですが、同じ方には2度が限度ではないでしょうか。質問の内容も回を重ねるにつれ移動していきますので、新たな質問を立てられた方がさらに回答を得られやすいと思いますが。)
お礼
回答していただきありがとうございます。 何となく分かってきました。きっかけがつかめて着ましたので、もう少し自分で考えてみたいと思います。 また、質問の回数に関するご指摘についてですが、以後は気をつけます。元の質問内容からズレるような新たな疑問が出る場合は、新たに質問した方が、良いですね。そうすれば、今後誰かが参考にされる時も便利だと思いますし。 今回はありがとうございました。
- SSSIN
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>「発生していないのになぜ費用にするのでしょうか? 」 >「支払われてないのになぜ費用にするのでしょうか? 」 企業会計は、費用の会計処理に「現金主義」ではなく、「発生主義」を採用しています。 「発生主義」とは、簡単にいうと「支払は発生していないが支払義務は発生している」場合に費用を計上する考え方です。(発生主義は適正な期間損益計算を行う、また、費用は多めに収益は少なめにという保守主義の考え方から求められる考え方です) AさんがB企業に入社して企業年金に加入した場合、企業BはAさんに現金こそ支払っていないが、将来年金を支払う義務が発生しているので、その将来支払われる給付額の現在価値を見積って当期に対応する部分を費用として計上するわけです。 >利息費用について「何に対してどんな理由で利息が発生しているのか分かりません」 利息費用とは、「割引計算により算定された期首時点における退職給付債務について、期末までの時の経過により発生する計算上の利息」をいいます。 これも、根底には発生主義の考え方があります。 例えば借入金に対しては通常支払利息が発生するように、予測給付債務も時の経過によって利息が発生すると考えて計算を行うのです。そして、その経過利息分の債務が増加するわけです。 >「なぜ退職給付費用を加算するのでしょうか?引当金というのは、将来回収する予定の金額があったとして、その回収予定額に満たないかもしれな部分の金額をあらかじめ差し引いておくことですよね?」 仕訳は下記の通りになります。 退職給付費用 ××× 退職給付引当金 ××× 引当金とは、「将来の債務」を適正な期間損益計算の観点から当期に対応する部分を予め費用として見積って計上するものです。 (御質問の引当金の考え方は貸倒引当金に該当するものではないでしょうか?) >「退職給付費用というのは、その期の期末決算の時点で確定した費用だと思うのですが、それなのになぜ引当金になるのでしょうか? 」 期末決算時点で「確定」している費用は通常「未払金」として負債計上しますが、「引当金」は将来の債務について当期に対応する部分を「見積」計上するものです。
補足
回答していただきありがとうございます。 ただ、利息費用だけまだ分からない部分がございます。 「予測給付債務も時の経過によって利息が発生すると考えて計算を行うのです。」とおっしゃっていますが、どうして利息が発生するのかが分かりません。例に挙げてらっしゃる借入金というのは、どこかから借りているので、利息が付くのは分かります。 しかし、退職給付債務というのは、将来退職金として支出するであろう金額を、現在価値に割り引いた金額ですよね?ということは、どこかから借りてきたわけではないので、利息は付かないと思うのです。以上のような発想から、なぜ利息が発生するのか分かりません。私の思ったことの、どの部分が間違っているのでしょうか?
お礼
これまでの質問については理解できました。 私は、おっしゃるとおり、引当金と貸倒れ引当金がごっちゃになっていたのが分かり、整理できました。 また、利息費用についても私はかなり違う考えをしていたようです。利息なので、誰かに貸したぶんを受け取るですとか、誰かから借りた分を返すという考えを元に考えていました。過去から割り引いた必要費用に、上乗せするという意味なのですね。分かりました。
補足
これまで質問させていただいたことについては理解できました。しかし、また新たな疑問が・・・・。 退職給付費用と退職給付引当金はどう違うのでしょうか?退職給付費用は損益計算書に載り、退職給付引当金は貸借対照表に載るというのは知っているのですが、両者の意味するところの違いが分からないのです。どちらも将来支払われると考えられる金額を割り引いて現在の価値にしていて、さらに両者は実際に発生する費用ではないと思います。なんとなく両者は違うような気もしなくはないのですが、同じではないかと思ってしまいます。 本来投稿した質問とは、少し方向がずれて申し訳ないのですが、退職給付費用と退職給付引当金の違いを教えていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。