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与謝野晶子と大東亜戦争

kamobedanjohの回答

回答No.3

戦前の思想統制は,今日では考えられない厳しくも激しいものでした。 現代人には想像も付かないものです。『治安維持法』が物を言う時代でした。 恋愛小説などは軟弱として排除され,天皇賛美や戦気高揚的な文言の挿入が不可欠とされました。 富国強兵策に呼応させる文学の時代であったとも言えます。 検閲が強化され,社会主義的,平和主義的作品は,出版されたとしても伏せ字だらけで読者には読みづらいものでした。つまり,「売れない作品化」されました。 売れない作品は,出版社を萎縮させ,自主検閲の風潮も強まりました。 『路傍の石』で読者を惹きつけかけた山本有三も,『真実一路』が貫けず,中途でペンを折りました。 純文学を目指していた小川未明は,圧力に屈して童話作家に転向しました。 『蟹工船』の小林多喜二は,捕らえられ,獄中で拷問により惨殺されました。 自由な執筆など,あり得ない時代でした。 そうした風潮の中で,作者も生活の維持に懸命でした。 一見勇ましそうな軍歌も,作曲家の工夫で短調の曲で悲哀感を帯びさせました。替え歌にすれば,戦争の悲劇を歌うに相応しい曲でした。『麦と兵隊』その他。 ささやかな抵抗も,様々な形で存在したことも,知っておきたい事実です。

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