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津波の到達予想時刻の修正を、なぜしないのでしょうか
ソロモン諸島で発生した地震により、日本沿岸で津波が来ました。 気象庁は、一例として、小笠原諸島へ4時半に津波が到達する予想である、と発表しました。 しかし、その時刻には津波は到達せず、次の発表は6時14分に父島に到着した、でした。 すなわち、4時半という最初の予測時刻から、6時14分の到達時刻まで、なにも発表がありませんでした。 予想時刻が不正確である、ということを言いたいのではありません。予想時刻が違っていたら、修正して次の到達予想時刻を発表すべきである、ということです。 気象庁は、なぜ、到達予想時刻の修正をしないのでしょうか?
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津波の伝播する速度は水深と波高で決まります。 水深1,000mで時速360km、水深4,000mで時速720kmです。 水深が深いときは、波高であまり変わりませんが、浅いとき は波高も大きく影響します。 水深10m、波高6mの場合、津波の速さは時速46kmです。 速度が大きく違うため、到達時間は単純計算ではありません。 津波の到達時間を計算するには、最短距離の水深だけではダメ なのです。水深の深い所を通るルートの方が少し遠回りでも 早く到達する場合がよくあります。精密な計算をするには、 太平洋を細かく刻んでシミュレーションする必要があります。 1km刻みでも1億程度、100m刻みで百億程度になり、海底地形 の正確なデータを用意しておきます。それに地震の発生地点の 断層のずれ方・広がり・東西南北上下の向きの時間経過データ が必要ですが、海底のためエネルギーデータ以外精密なデータ は数時間程度では無理です。もし正しいデータがあったとしても スーパーコンピュータで数時間かかります。スパコンを津波用に 待機させておくのも実用的ではないでしょうね。 スパコンの気象計算なら、計算範囲も狭く観測地点も多く毎日毎時 実用してます。それでも積雪等数時間や数百kmずれたりしますよね。 父島の津波データにしても直接第一波かどうかわかりません。 波の反射・回折・屈折で直接第一波が打ち消されて後の大きな波 (重なって大きくなったもの)が観測されてないとは言い切れません。 震源から遠く離れた1点や数点のデータがあったとしても津波の 全体像を修正計算させるものとは性質が違います。 津波注意報・警報用の簡易計算は、平均水深で計算するのではなく、 逃げ遅れないよう伝播速度を速い値を使って出しているはずです。
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- indoken2
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現在最良のシミュレーションでも、もちろん完璧ではありませんし、震源域の広がりや断層の様式など すぐには分からないデータもあるでしょうから、予測は ずれ ます。 はたして、予測がずれました。 できれば修正した方が良いのは もちろんですが、あなたならどうやって修正しますか? 小笠原で遅れているから、他でも遅れると言えるだろうか。 他ではむしろ早まる可能性はないのだろうか。 あらかじめその用意をしていたのなら別ですが、 修正予測をするためのモデルを作って、プログラム化して、それが間違いないかどうか検証しなければなりませんから、たぶん何ヶ月も時間がかかると思います。
お礼
回答ありがとうございました。 私は、津波やその予測について、知らないで、頓珍漢なことを考えているかもしれませんが、頂いた回答に対して、疑問があります。 なお、もともとここで質問を出したのは、最初の予測の出しっぱなしりより、修正を出した方が良いだろう、という思いです。 1、地震発生から数時間たてば、観測データが収集できるはずですので、それらで予測を修正すればよと思います。ただし、その修正で、精度は必ずしも高くすべきとは、期待しません。最初の本格的なプログラムを使うのでなく、間に合わせ的な、部分的な修正用のプログラムを事前に用意しておけば良い、と思います。 2、予測をコンピュータだけに頼ることはないと思います。気象庁の人間が、いざとなったら、手作業で修正すれば良い、と思います。職員は、コンピュータの操作しか知らないはずはないのですから。
- axuaxua
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細かく修正を繰り返すと逆に混乱する様が想像できます。 津波が来ることは確定していましたので、時間のズレは誤差の範囲だったのでしょう。
お礼
早急な回答ありがとうございました。 <細かく修正を繰り返すと逆に混乱する> ことは、確かに想定されます。 しかし、現実と合わなかった予測が残っているだけで、修正が何もないのは、かえって不安感をまき散らす、と危惧しますが。
お礼
詳細に説明していただき、ありがとうございます。 津波の伝播は難しいのでしょうね。 以下は、専門外の素人の戯言です。 難しいのでしょうが、最初の予測ができたのに、後続の予測をしない、というのがわからないのです。 しかし、私なりに何故できないのか考えました。 1、速成(簡易・手抜き)予測方法がない。 2、速成(簡易・手抜き)予測方法では、精度が低く、全然役に立たない。 3、速成(簡易・手抜き)予測でも計算時間が足りない。 4、新しい観測データが収集されていない。 5、予測の修正をしても、最初の予測と変わりがない。