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夫婦別姓について疑問

aminouchiの回答

  • aminouchi
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回答No.4

質問を読ませていただきましてnozomi500さんの思考方向が逆なのではないかと 感じまして、答えを書かせていただきます。 「家」観念につながるような姓にこだわっていないからこそ、夫婦別姓を主張す るのです。それは同時に個人のアイデンティティを示すものとしての自分の姓に こだわることでもあります。 日本国憲法では「家」という制度はなくなったはずですが、残念ながら今もまだ 家意識は残っています。それはnozomi500さんのおっしゃる通りだと思います。 夫婦別姓ということの目標の一つは、こうした不合理ともいうべき「家」制度の 払拭にあります。農業社会においては、その生産手段である農地を維持するため には一括して相続することが望ましく(土地の細分化がおこらない)、その手段 として「家」制度がありました。これは武士の家禄についても同じことです。そ して姓というのは個人を識別する記号であるとともに、家を象徴するものでもあ ります。しかし、現代日本においては、そのような形での家を維持する必要はほ とんどないと思われます。また「名字なんてどうでも良い」もののはずですが、 そうは思えない人のほうが多いことも事実ではないでしょうか。 ここで夫婦別性を取り入れると、結婚は対等な男女が新しい家庭を作るものとい うことがよりはっきりしてくると思います。また、nozomi500さんの考えの中に あつたかどうか判りませんが、結婚により姓が変わらないということは離婚によ っても姓が変わらないということでもあります。これだけ、離婚が多くなり、ご く当たり前のこととなっても、まだとやかく言う人もおりますし、姓が変わるこ とでそれを明示しなければなりません。もちろん現行制度においても離婚後も婚 姻時の姓を続けて使用できますが、別れた相手の姓を使い続けることに抵抗を感 じる人も多いのではないでしょうか。男性の場合も同様で結婚に際して相手の姓 を名乗れば、「養子に行ったのか」などと余計な詮索を受けやすくなりますね。 これも「家」という制度の悪影響のひとつでしょう。 また、もう一つ実務的な理由として、姓を変えること自体は簡単でもそれに付随 する手続きというか、届けというかそのようなものが想像を絶するほどたくさん あって非常に面倒でもあります。 例えば、まず役所に姓がかわったことを届けます。すると、住民票、印鑑登録を 変更しなければなりません。勤めているなら、勤務先に届けを出さなければなり ませんし、銀行などの預金も名義変更が必要です。健康保険や年金などの手続き は勤務先でやってくれるかもしれませんが、国民健保などですと自分で手続きが 必要ですね。車のように自分が所有しているものについても届けが必要なものは あります。もちろん、免許証の書き換えも必要です。転居をすれば確実に必要だ し、そうでなくても郵便局にも届けを出すほうがよいでしよう。また、私は雑誌 などを出版社から直接購読していますが、それについても届けが必要です(代金 引き落としのための口座名義が変わるため)。クレジットカードもそうですね。 今、思いつくままに書いてきましたが、現実の場面だと、さらに思いもしないと ころに名義変更が必要になるはずです。 今までは、結婚するとたいてい女性が姓を変え、それに伴う面倒も女性が負担し てきました。もちろん、下のyasupeeさんのように、一部、旧姓のままで過ごす ことも可能ですが、それにしても最小限の変更はしなくてはなりません。 姓の変更とは、「家の嫁」とか「嫁を取る」とか「我が家の家風に従ってもらう」とかと同根の「家」観念が原因であって、我が家のものになったのだから姓も我 が家のものにしてもらう、という発想です。人間を個人として見ていないからで きる発想だと私は思います。姓を含めた名前というものは個人のアイデンティティ を支える重要な柱の一つであると思います。それを強制的に変えさせることは、 個人の圧殺でもあります。 最後になりますが、わたしの夫婦別姓制度に関する意見は、「夫婦別性も選べる ようにすべきだ」ということになります。結婚することによって同姓になること を選びたい人の自由までは奪いたくありません。ただ、別性を望む人にはその権 利を認めてあげるべきだと考えています。あるいは夫婦のどちらの姓とも異なる 新しい姓の創設も許すべきかもしれません。

nozomi500
質問者

お礼

「選択」については、そのとおりにちがいありません。 ただ、私が心配するのは、古い因習のもとで「嫁」を差別する手段に悪用されることです。こんな民主主義の時代でさえ、現実として「フィリピン花嫁」が「跡取をうむための道具」のような扱いをされる現実があります。 同姓になることを望む人の権利を、「選択」ということで誰か守ってくれる保障がないのです。 日本も広いから、いろいろの人がいると思うのですが、より「弱者」なのは、そういう人たちのように思います。 単に、事務手続きが面倒だから、かえなくていいように、ということであれば、それはそれで納得できるのですが、「別姓」を男女差別の解消の手段のようにいうようなのは、現在の日本の状況では、逆の方向の問題を生むのではないか?という疑問です。それも考慮の上で、トータルで、「別姓」があるべきだということでしょうか。 私個人としては、「妻の姓」にする人が3割もいれば、「別姓」もとうぜんすんなりいけると思いますが。

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