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ジブリ作品「キリクと魔女」の結末(ネタバレ)

回答専門でしたが、はじめて質問させてもらいます。 先程子供たちと「キリクと魔女」のビデオを見てたんですが、結末がどうにも解せません。何でキリクは魔女に「結婚してくれ」言うたんでしょうか? 確かに魔女は男を貪り食うてはおらんでしたし、水が枯れたんも魔女のせいではありませんでしたが、まがりなりにも金品の強奪と精神的ストレスを味あわせた事には変わりありませんやろ? お祖父さんの話で同情したんかもしれませんが、それにしても伏線も無くて理由も見えず、えらい唐突すぎるんちゃうか?と思うのですが・・・ 何でキリクは魔女に結婚を申し込んだんでしょう?

みんなの回答

  • ranx
  • ベストアンサー率24% (357/1463)
回答No.1

実際のところは作者に聞かなければ分からないでしょうけどねえ。 とりあえず、私なりの想像を書いてみます。 キリクは感情的に行動することがありません。目的合理的というか、 常に問題の解決に向け、最良と考えられる手段を選択し、行動します。 (まことにもって年齢不相応ですが。) それを考えると、魔女へのプロポーズもそうした問題解決の手段で あったのかもしれません。この場合の問題とは何か。それは、キリクが 問い続けてきたことです。「なぜ魔女は意地悪なの?」言葉が直接示す 疑問とは別に、この言葉にはもう一つの意味があります。 「魔女を意地悪でないようにしたい。」その答えがプロポーズだったのです。 プロポーズというものは、極めて分かりやすい愛情表現です。悪を消滅させる 手段として彼が選択したものは愛情であり、許しであったわけです。 唐突であったのは確かだと思います。が、それによって、この行為は見る人に 強く印象づけられることになったのです。「愛と許しによる解決」という コンセプトは決して新しいものではありません。作者の文化的背景に限定 しても、キリスト教は二千年も前からそれを説いてきているのです。 にも関わらず、これが人に驚きを与えるというのは、それが支配的な考え方と なっていないからです。ハリウッド的な価値観というか、悪人をやっつけて めでたしめでたしという筋書きが世の中に満ち溢れています。作者はそこに 一石を投じたかったのだと思います。 キリクと魔女が戻って来た時の村人の反応は、一般的に人間の卑小さを 表現しているように思いました。苦い味の残るハッピーエンドだったと 思います。よくできた大人の童話だと思いました。

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