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■天井板連結のため広範囲崩落か
9人が死亡、2人が重軽傷を負った山梨県の中央自動車道笹子トンネル崩落事故で、 落下した天井板は鉄筋で溶接され、隣接する天井板とつながっていたことが5日、中央道を 管理する中日本高速道路への取材で分かった。 崩落は長さ約130メートルにわたって起きており、中日本高速はつながっていたことが 要因となった可能性を認めている。 なぜそのような事態になったのですか? 今後の見通しは?詳しい方教えてください。
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中壁で連結された隣接する鋼板が引っ張られ、連鎖的に崩落したとい言われています。普通強度を上げるために連結すると思います。 コンクリートそのものは、圧縮には強い材料ですが、曲げと引張には脆く、弱いために構造物などは、鉄筋を入れて補強します。地震などの時にコンクリートの建物にき裂が入るのはこのためです。 今回の施工方式は、16ミリのボルトが入る穴をコンクリートに空けて、ボルトとコンクリートの間にに接着剤を入れ、釣り金具の引張荷重を支える方式です。高分子材料の接着剤にせん断荷重が作用します。高分子材料は金属よりも強度は低いですから、接着剤のせん断強度で吊り下げ金具に作用する荷重を支えています。さらに、この周りのコンクリートには曲げと引張が加わります。 自然な環境と同程度の環境で接着剤の劣化が起こるだろうと言うことは素人でも解ります。ケミカルアンカーを、装置等を床面のコンクリートに固定するためや、住宅の土台の基礎への固定に使うのなら理解できますが、曲げや引張荷重が作用する所に使用し、しかも、コンクリートに固定するのは設計ミスです。安全性を考えてボルトを固定するなら金属フレームをトンネルの内側に設置し、これにネジ止めして固定すべきです。コストを優先したとしか思われません。 TVでは"想定外の経年変化"と言っているのがほとんどですが、材料を扱う者にとっては設計ミスと思います。ケミカルアンカーが吊り下げの場合に認可されている方法なのか疑問です。もし認可されていたのなら、このような場所に使うと仮定して、自動車による空気振動、地盤振動、耐候性、施工性等を考慮してどの程度研究されていたのかも疑問です。
お礼
AoDocさん、回答有難う御座いました。 AoDocさんのご回答で疑問が解消しました。 2012/12/07 22:33:07