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大変困っています

moto_koukouseiの回答

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回答No.4

「度々言い争いを続ける二者間がかかわり続けていく」のは、人間の発達成長で社会性や対等関係を築く上で重要ということと、そうした関係のあり方をメンバーに強制する社会集団の構成があるからです。   幼児期から青年期まで、被異質視不安と異質拒否傾向を抱えたままで育てば社会性を獲得できません。 幼児期、小児期、学童期、中学高校へと進むに従って、より多くの人間と関わり、所属する社会集団も多様で重層性をもったものになることで、(1)他者理解力、共感能力、(2)コミュニケーション能力、(3)自己統制能力、(4)社会的カテゴリー、集団の差の理解、社会的規則の多様性の理解、などが進みます。   昔は、家族にも両親以外に兄弟姉妹や祖父母がいて、それぞれにスタンスが異なる対応をする必要もあり、興味利害などのコンフリクトの調整も必要でした。保育園、幼稚園、小中高などの機関でも、それほど個別面倒見がされていなかったこともあり、子供相互の対等な関係の中で自分たちで諸般のことを調整する必要があるので仲の良い/悪いなどの小集団ができて日常的にぶつかり合いをします。また学校等以外で近隣の遊び仲間と近隣の空き地で遊ぶなどの時間がありました。昔は、ごく小さいときから、色々の人と色々の集団を形成する社会状況がありました。 しかし、核家族化、少子化一人っ子、親が子育てに時間を割く、幼稚園や学校で先生が個々人を大切にする、家庭環境の異なる子供達、年齢や学年がいくつか違う子供達が、大人の管理下を離れて自分たちだけで過ごす場所や時間が減るに従って、自分たちで過ごす時間でのルールを自分たちで何とか作り、互いに違う面を持つしコンフリクトは絶え間なく起こしながら、それでも対等な人間同士だと感じる体験が減っていること、即ち、社会性を獲得できる機会が減っていることを押さえておく必要があります。   対等の人間関係で生きる経験が減り、多様で重層的な多数の社会集団で生きるノウハウを得ない(=社会性を獲得できない)まま育った場合、本能的な行動傾向が強く表れることになります。   人は、直面する自然災害や経済的困窮などの生存を脅かす種々の要因から身を守るために集団を形成することが求められてきたため、単独でいるよりも集団である方が安全とする観念を根源的に備えていると考えられます。人は、単独でリスクにさらされるよりも、同時にリスクにさらされる仲間がいる方が安心だと感じてしまうのです。 多数に同調するのは、その方が安心で安全だと感じてしまうのです。 一人でいたり、一人だけみんなと違うのは不安でストレスが高いのです。 うまく小集団や多層・多様な集団に属する経験が多いと、ある場面である集団内で孤立する経験も増えるので孤立に関する耐性も強化されるのですが、所属集団が少ないと孤立は100%孤立でしかないことになるので、不安回避のためには、対立回避、異質に見られてしまうことを回避(被異質視不安の忌避)に走ってしまいます。   そのような傾向が強い社会では、成人してからでも自分だけが違うことを強く恐れます。高校生、中学生、小学生、幼稚園児まで、親までも、みんなと同じことに執着し、違わないこと、異質と見られることは避けようとします。 それが一般化した社会では、学校でのフィールドワークで「度々言い争いを続ける二者間が,なぜかかわり続けているのか?」という問題提起をします。 各種小集団が存在し、色々の社会集団が重層構造をしている社会では、言い争いは日常的現象であるとともに、そうした意見や利害関心が異なる集団や個人もやはり別の側面では同じ集団を構成し続ける仲間であり、相手側から見ても同様のはずだという社会の見方が一般化しているのです。 現代の日本でも、【異質と見ればはじき出し、いじめてしまう】人たちばかりではないです。【自分が異質と見られてしまわないことを最優先する人たちばかり】ではないです。 昔ほどには、小集団が結成されなくなり、小集団が張り合いコンフリクトすることが少なくなっているとはいっても、兄弟姉妹が多かったり、親が被異質視不安や異質拒否傾向にとらわれていなかったり、その地域が昔流の自由対等性を重視しているのであれば、学校のフィールドワークで「度々言い争いを続ける二者間がかかわり続けていく」関係を観測できると思います。   ~~~~  先行研究を調べる必要がある  ~~~~~   難しいです。 きっと先行研究はあるのでしょう。  子供の遊びの研究などを探してはいかがでしょうか。   対立とコンフリクトが続いているのが社会であり、集団だということを身につけていくこと、個々人や各集団は意見や関心、利害も互いに違うのだという対等性を感覚として身につけていくこと、それが人間の社会性獲得です。   Yamaguchi,S.(1998).Biased risk preceptions among Illusion of interdepandence among risk companions. Asian Journal of SociaI Psychology 1, pp.117-131.   集団に寄り添う思考はなぜ生じるか ⇒(集団で討議中の)成員は、集団全体や他の成員からの支持を失ったり排除されたりすることを恐れる。 そこで、彼らの主たる関心は、仲間の間で事を荒立てないことや、現在の望ましい関係を維持することに向けられる。 こうした傾向は、ヒューリスティックな思考で、他人に対する態度を異質性排除行動をもたらします。その結果生じるのは、小さく小さくまとまった同質で嘗め合うような密着閉鎖集団です。 こうした集団では、言い争う関係は続かないどころか、言い争いが起きません。   http://www2.lit.kyushu-u.ac.jp/~socio/undergraduate/img/pdf2009/araki.pdf   http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/metadb/up/kiyo/AA11616129/02/hpr_2_151.pdf   http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/metadb/up/kiyo/AA11550246/BullFacEdu-HiroshimaUniv-Pt3_49_165.pdf   https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjep/58/3/58_3_338/_pdf」   http://sport.edu.ibaraki.ac.jp/semi/2004/2004PDF/18yamaguti.pdf   http://www.coder.or.jp/hdr/23/HDRVol23.14.pdf   http://repository.cc.sophia.ac.jp/dspace/bitstream/123456789/3352/1/200000020542_000002500_21.pdf   http://www2.rikkyo.ac.jp/web/htanaka/02/Shakyo2_04.html   http://www.tuins.ac.jp/library/pdf/2008kokusai-PDF/0803tsuruyama2.pdf   http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/honbun.php3?kid=208&bflg=1&serial=10001

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