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おいしゅうございます
再び質問です。料理の鉄人であるご夫人が「おいしゅうございます」というフレーズを使い、はやりましたが、秘書を10年以上もつとめられた先輩が、電話で「おいしゅうございます。」や「よろしゅうございますか?」を連発します。対外的な電話のため、かなり違和感を感じるのですが、この表現は何なのでしょうか?手紙で「○○にも拘わりませず」のような古い表現は、現在のビジネス文書では避けたほうが良いとする節が主流になりつつある昨今、この表現はOKなのでしょうか?
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昭和27年の国語審議会で「形容詞+です」表現を「許容する」としたときから、日本語の「形容詞(う音便)+ございます」の丁寧語が、仰々しいものに変わってしまった、ということです。 昭和27年といえば、その年に小学生になった人が既に60歳になろうとしています。 もう、日本の中で「おいしゅうございます」という本来の日本語の表現である丁寧語を使う(が使える)人は少ないのでしょう。 現にあなたは大変違和感をもっていらっしゃる。 参考URLで私が答えていることと重複しますが、「おいしいです」は「おいしい」という形容詞と「です」がくっついた形です。 「おいしい」ということばは、既に語尾の「い」で終止があります(ことばが終わっています)。それに、「です」という語を終わらせる言葉がついているわけです。 「です」を「だ」に置き換えると、「形容詞+です」のおかしさが実感できると思います。 「おいしいだ」「うつくしいだ」 変でしょ?(注意:方言についてはまったく問題ありません。この文章ではいわゆる標準語について語っています) ----- さて、文法的な回答としては以上ですが、次に日本語の実際使用上の側面について。 おいしい、ということを丁寧にいう場面というのは、どのような場面でしょう。 まず、友達同士、家族間であれば「うまい」「うまかった」「おいしい」「おいしかった」ですね。 次に、ちょっと尊敬度を高めて言うとき。会社の直属上司や、せいぜい役員未満の方、対等に近い取引先に対していうとき。 その際は「おいしゅうございました」というべきでしょう。もし、「おいしゅうございました」では仰々しいと思うならば、「大変結構なお味でした」など言い換えればいいわけです。 最後に、とっても偉い人(たとえば、突然知事と食事をするとか、天皇陛下と会食に臨むとか、そこまでいかなくても、相手に比べて自分を低める必要がある取引先の方と食事するとき)との場合、そもそも、味についてうんぬんいうのが失礼にあたるのではないかと思います。 相手方が聞いてきたときにはじめて「大変おいしゅうございます」という回答をするのが正しいでしょうし、こういう場面であれば「おいしゅうございます」はまったく仰々しい言い方ではなくなります。むしろ、正しい言葉遣いができるということで礼儀にかなっているということになります。 いずれにしても「おいしかったです」「おいしいです」の出る幕はないのは、お分かりいただけると思います。 (当然ながら、「おいしい」以外のほかの形容詞についても、この論がなりたちます)
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- kqwcs334
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No1さんの言うとおり「おいしいです」は文法的には誤りです。個人的には、話し言葉ではかまわないけれど書き言葉では避けたほうがいいのではないかと思います。 「おいしゅうございます」は「おいしくございます」がウ音便化したものです。「ありがとうございます←ありがたくございます」「おはようございます←おはやくございます」などと同様です。 口で「おいしゅうございます」なんて言って違和感を感じさせないキャラクターは現代日本では稀でしょうが、かといって書類に「おいしいです」「おいしかったです」なんて書いたら文書全体が小学生な雰囲気になってしまいます。「おいしゅうございます」は古めかしいと感じるなら「おいしいと思います」「おいしくいただきました」とでも書いておけばいいのではないでしょうか。
- pinggut
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「おいしうございます」は、形容詞「おいしい」の連用形「おいしく」が動詞「ござる」に続くときのウ音便「おいしう」と、さらに「ござる」が「まする」に続くときの「ござり」がイ音便して「ござい」になったものですね。 やや古風だけど、正しい日本語です。 「ございます」を使おうとすると、「おいしうございます」と言うのが正しいので、『ございますは要らない』と主張しない限り(つまり『あけましておめでとうございます、も、おはようございます、も要らない』と主張しない限り)「おいしうございます」も避けたほうがいい、とは言えないでしょうね。 おいしうございます、が古い表現とするならば、あけましておめでとうございます、も、おはようございます、も、文の構造は同じだから、古い表現ということになってしまいます。 どちらも、「おめでたく」→「おめでとう」(元来はおめでたう)、「おはやく」→「おはよう」(元来はおはやう)と音便しているので、見方によってはこちらのほうが、音が変っている分、不自然ではないかともいえるくらいです。 おいしう(おいしゅう)ございます に違和感を感じるのは、慣れの問題だけだと思います。
お礼
現在では「ござる」や「まする」は使いません。ましてやビジネスでは・・・。100歩ゆずっても「ビジネス文書」ではかろうじて許されるかもしれませんが、会話では適したものでしょうか? また、「○○で6:30にお待ち合わせということでよろしゅうございますか?」ということを話されるのを伺うと・・・。いいのでしょうか?
- chaff
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「おいしゅうございます」は 「おいしゅう」+「ございます」で日本語文法の形容詞連用形の普通の形です...この頃の文法無視の「おいしいです」「よろしいですか?」よりはよっぽど美しく理にかなった言い回しだと思います。 とはいえ、この頃は一部例外を除きほとんど使われなくなった言葉なので違和感を感じられる方もいるかもしれませんね。
お礼
お返事ありがとうございました。使用されている方は38歳のかたです。 言葉はどんどん進化していくものです。「れる・られる」論にはじまり、昔NGとされたものが、OKになり、市民権を得ていく・・・。もちろん昔のまま残っている表現もあるとは思いますが・・・。 ひとついえることは、秘書指導をされている方のどなたも「奨励」していないという事実です。
お礼
お返事ありがとうございます。さて、「おいしい」を表現するとしたら「おいしく頂きました」で十分ではないでしょうか?また、電話を受けてらっしゃる方がかなりの目上の方であればいいのですが、実際は40~60歳が多いですよね。私は後輩の指導をする際には、この言葉でOKとはいえません。