農耕地における温室効果ガスの影響と対策

このQ&Aのポイント
  • 温室効果ガスである二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素について解説しました。それぞれの特徴や発生源、影響について述べました。
  • 特に農耕地においては、メタンと亜酸化窒素が重要であり、その発生量を制御する方法について紹介しました。水田におけるメタンの発生をコントロールする方法や、亜酸化窒素の発生を抑制するための肥料の利用方法などが取り上げられています。
  • また、同じ土地で水田と畑を転換することにより、温室効果ガスの発生量を抑制することができることも述べられています。畑ではメタンの発生がほぼなくなる一方、水田に戻すとメタンの発生量が減少することが確認されています。
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先週末、模擬試験が行われました。 問題用紙は持ち帰ってもよかったのですが,解答はもらえませんでした。 結果はひと月後しかわからないのですが、事前にどの程度正解か見てもらえませんか? (1) aとb (2) aとc (3) b (4) aとb (5) bとc 【問】 温室効果ガスのなかで、大気中に存在する量が最も多いのは二酸化炭素です。しかし農業の場では 第2・第3の温室効果ガスと呼ばれるメタンと亜酸化窒素のほうが重要です。メタンと亜酸化窒素 は二酸化炭素と比較して大気中の濃度が低いのですが単位重量当たりの温室効果ではメタンと亜酸 化窒素はそれぞれ二酸化炭素の23倍、300倍も温度を蓄える力が津おいのです。そこで大気中濃度 と温室効果を掛け合わせると二酸化炭素が約50%、メタンと亜酸化窒素は約20%の割合で地球温暖化 に寄与してることがわかります。 農耕地の場合、地面から放出される二酸化炭素は植物が光合成で固定化したものですが、植物が土 壌にすきこまれたり、食料として食べられた後、呼吸や排泄物として大気中に二酸化炭素として戻 ります。よって地球温暖化に対してはプラスマイナスゼロで環境に影響は与えていません。 ところでメタンなどの温室効果の高いガスが加わると、その分、温暖効果が強まります。温室効果 ガス自体は地球上に人類が登場する以前から存在していたもので、地球の温度をコントロールする 役目を担ってきました。問題は人間の生産活動によって急激にこれらの濃度が変化してきているこ とです。  日本のメタンの発生源の4分の1は水田です。ではどうすればいいか。ひとつの方法は田んぼに はる水量をコントロールすることです。メタンガスはメタン生成菌という細菌が作ります。この細 菌は地球上に動植物が誕生する以前、大手を振って繁殖していました。やがて植物が誕生し、光合 成の結果として酸素を放出し始めるとメタン生成菌にとって酸素は猛毒となったのです。 そこで酸素のない場所に身を沈めていった。それが水田であり、湿地帯、海や湖の底、つまり水を はった土の中だったのです。また埋立地のなかでも活発に活動しています。 メタン生成菌は酸素があると活動が鈍る。その特性を活かし、水田も常に水を張っておくのではな くたまに水を落として細菌活動を鈍らせばメタン発生量を減らすことができます。実験の結果60% のメタン発生量を抑制できることが示されています。 亜酸化窒素は窒素肥料からでます。硝化菌や脱窒菌といった微生物の働きにより生成します。肥料 を与えると一部は作物が吸収しますが、投入した窒素のすべてが作物に吸収されるわけではなくロ スが必ずでます。そのロスが土に残り、地下水を汚染したり亜酸化窒素になります。化学肥料にせ よ、有機肥料にせよ、投入された窒素量が多いほど亜酸化窒素の発生は多くなります。肥料は作本 が必要としているときに適量与えることが重要です。  国内の米の消費が減ったこともあり、田んぼだった場所を畑にして野菜を栽培し、2~5年して から田んぼに戻す農家も増えてきました。ずっと田んぼとして使っている場所と転換畑にした場所で、温室効果ガスの量を比較すると、まずメタンは水田のみ発生します。水が張られていない畑ではメタン生成菌が活動できないのです。逆に亜酸化窒素は水田からはごくわずかで、畑からたくさんでます。これではどっちもどっちです。しかし、一度、転換畑にした土地をもう一度水田に戻すとその水田から発生するメタンの量が目に見えて減少する。トータルでは同じ土地で同じ作物を作り続けるよりときどき転換したほうが温室効果ガスの発生は抑制できると言えます。 (1)温室効果ガスについて本文で述べられているものをa)~c)からすべて選べ。 a)地球上に人類が登場する前から存在している b)地球の温度をコントロールする役目を担ってきた c)農業活動によって大気中濃度が一定に保たれている (2)メタンガスについて本文で述べられているものをa)~c)からすべて選べ。 a)細菌によって作られる b)酸素がないと発生しない c)水田の水を落とすと発生を抑えられる (3)亜酸化窒素について本文で述べられているものをa)~c)からすべて選べ。 a)窒素肥料から発生する b)微生物の働きにより生成される c)畑より水田から多量に発生する (4)本文で述べられているものと合致するものをa)~c)からすべて選べ。 a)メタンは水田から発生するが畑からはほとんど発生しない b)いったん畑にして再度水田に戻すことでメタンの発生量は減少する。 c)化学肥料より有機肥料を利用することで亜酸化窒素を抑制できる (5)本文で述べられているものと合致するものをa)~c)からすべて選べ。 a)農耕地でも二酸化炭素の排出量の削減に努めねばならない b)人間の生産活動により大気中の温室効果ガスの濃度が急激に増加した c)同じ土地で水田と畑を転換することが地球温暖化を抑制するのに役立つ

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.2

(3)の答えは、以下の文を見るとaとbでしょう。 「亜酸化窒素は窒素肥料からでます。硝化菌や脱窒菌といった微生物の働きにより生成します。」 他は正解していると思います。

その他の回答 (1)

  • MichiyaS
  • ベストアンサー率40% (34/83)
回答No.1

(3)はaですね。 あとは正解じゃないでしょうか。(5)のaがビミョーだけど努めなければならないという主張までは述べられていないと思います。

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