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尖閣国有化について

tellthetruthの回答

回答No.10

「今の中国は尖閣を買い取られたことに困って、あのような対応をする結果になったように思える」 →まさに、この通りだと思います。 まず、国有化のタイミングが悪かった。中国政府への説明(根回し)が十分ないままに、民主党政権が唐突に実行に移してしまったため、胡錦濤総書記の面子が潰されたことが要因でしょう。 中国指導部への了解を何らかの形で取り付ければ、今回の事態は避けられた筈です。 当時の民主党政府は、事前に中国政府へ「東京都=石原知事=右翼勢力に所有される危険が高まったため、その対抗措置として国が買い取り、日本国有とする」旨を事前に説明し、中国側の理解を得るべきでした。 ところが、野田元首相はASEAN会議の際、胡錦濤総書記に「立ち話」で国有化の話を伝え、胡錦濤総書記は意思を保留した(一説ではNoということだった)にもかかわらず、実行に移したということです。 結果、胡錦濤は激怒して、中国国内の反日勢力を圧することなく、反日デモを容認したのです。 普通に考えても、領土問題から地域紛争、武力衝突に発展する可能性のある非常にセンシティブで重要な問題を「立ち話」で、その決定を一方的に伝える、という野田元首相の日中外交における感覚が逸脱していた訳です(その時の映像を見ましたが、胡錦濤は明らかに不快な表情でしたね)。 勿論、日本の武士・侍的な感覚では、家臣が切羽詰まって、耳打ちするのは”あり”で、野田元首相自身も記者会見で「立ち話で伝えた」と臆せず述べており、本人はむしろこれが格好いいと思ったかもしれません(日本では、トップが直接に報告することにより真摯な姿勢を相手に理解してもらえる)。しかし、これが中国相手に理解されるはずもなく、胡錦濤のプライドを傷つけてしまった訳です(非常に非礼な態度に映ったことでしょう)。 また当時、米国でも公式に、この決定には「戸惑いを隠し得ない」としており、日中間の緊張の高まりに懸念を示しました。 したがって、当時の野田政権の外交の不手際が、尖閣問題を悪化させた、といえそうです。 もっとも、中国共産党との人的ルート、信頼関係の構築が十分でなく、本来頼れるはずの米国ルートも使えなかった、というのが実情でしょう。 結局、官僚を上手く使うこともできず、米国にも見切られ、中国との信頼関係も築けず、孤立した悲しい政権の限界だったわけです(挙げ句には、国民にも見限られた大馬鹿政党です、笑えます)。 まあ、大震災、福島、尖閣と続けば、あの程度の人材で支えるわけないですし、その意味では相当に運が悪かったともいえますね。 しかし、尖閣問題は、国民にとっては、運が悪かったでは済ませれない、相当に深刻な問題=まさに差し迫った危機、です。 中国側に目を移せば、一度火が着いてしまった以上、もう収めるに収められない状況といえるでしょう。中国国内の反日勢力の圧力に加え、中国の国内事情(中国共産党の現支配体制)を考えれば、軍部の介入なしに尖閣問題を処理する事など、もはや不可能です。 中国軍部では、日本の次の段階=実行支配への対抗措置として、尖閣への攻撃を手をこまねいて待っている状況でしょう。実際、日本が島への漁業施設、公務員常駐施設の建設に及べば、間違いなく、これを阻止するため実弾が撃ち込まれる、原潜からの弾道弾かもしれないし、主力戦闘機からの攻撃かもしれない。 この時、最悪なのは、日本側に死傷者が出た場合、国内世論から防衛省は迎撃を迫られ、結果、事実上の開戦となる可能性が高いこと。 また、この時点で自民党の公約どおりに9条改正が成されていれば、中国の攻撃ミサイル等を目標到達前に迎撃可能となることから、中国が実弾を撃ち込んだ時点で、事実上の開戦となるでしょう。 そして、日米安保発動、米国介入から日中の全面戦争に移行せざる得ない。こうなると、日本本土といえども戦渦に巻き込まれない、という保証はなく、まあ、直接に核を撃ち込まれる可能性はほとんどないとしても、攻撃目標が原発の可能性は十分あり得るでしょう(福島の事態で中国の戦術として原発攻撃が最も有効な手段と認識させてしまった筈です)。 また、米国がなんとかしてくれる筈もなく、あくまで前線で戦うのは日本です。実際、ベトナム、朝鮮の時はどうだったか、米国の極東の軍事プレゼンス自体が幻想であることを気がつかなくてはなりませんね(実際、疲弊しきった挙げ句、米国の当時の世論=反戦に傾いた結果、停戦、休戦=北朝鮮、韓国は未だ戦時下にあり、形式的には休戦状態という有様、まあ、事実上の敗戦ですよ)。 したがって、尖閣=日本の将来の命運を左右する最重要問題といえ、それはむしろ日本の出方次第といえるでしょう。 それには、個人的な意見ですが、まずは国内の右翼勢力を抑え込むこと、につきると思います。維新や石原がまた下手に動けば、尖閣の実効支配がなされる可能性があり、その結果は上述のとおりです。 また、自民を政権に復帰させた日本自体が右に傾いていることも事実で、これも非常に危険な状態といえるでしょう。 過去の歴史をみれば、国民の知らないうちに事態はどんどん進んでいって、軍部の暴走を許した結果、戦争に突入していった訳で、日本国民は過去から何も学んでいないってことになりますよね。 まあ、ここまで書くと、お前は左翼か、という馬鹿が必ずいると思いますが、私自身は左でも何でもないし、思想的な意図はおろか、イデオロギーの背景もない。 純粋に賢明な国民の選択として、尖閣問題を考えた場合、もうこれ以上「やられたらやり返せ」的な単細胞な右的な考えが危険だと言いたいのです(勿論、今の日本に戦前の大日本帝国並の実績と実力があれば話は別ですよ)。 何時の時代も国境を問わず、国家が弱くなって経済、財政が悪くなると右翼が台頭してくる、ベルサイユ条約後のドイツは戦後保障費の負担に耐えきれず、財政破綻、ハイパーインフレから国家、社会が荒廃し、そのどさくさでナチスが台頭した(国家はダメでも、自民族に陶酔していられれば、心地よいですからね、国家は一部の馬鹿がダメにしたが、我々ゲルマンは優秀、世界を支配できると)。 結局、民族主義のもたらすものは強烈な排外主義と他民族=近隣諸国を全て敵と見てしてしまう、つまりゲルマン民族以外は全て敵、という偏狭で狂った考え。 今の日本の現状を考えると、率直なところ、当時のドイツとよく似ていると思います。 実際、今の日本人が周辺国家を中国人、朝鮮・韓国人、台湾人、ロシア人として民族単位でとらえていった場合、排外主義による偏狭な民族主義では、周辺全てが敵民族=廻りは全て敵国、その総数は20億人を超えるでしょう。絶対に勝てません。 米国との関係でも、日米同盟は絶対と信じている人がほとんどだと思いますが、実際は(中国の圧力等から)米国議会の決定いかんでは、骨抜きにもできるのです。事実、米国の極東グランドデザインでは、日本は既に米国の仮想敵国となっているのです。 こういった現実を直視すれば、もう、尖閣は中国との妥協なしでは一歩も進まない。まずは尖閣問題が存在することを認め、それを前提に最大の譲歩を引き出すこと、これで一杯一杯でしょう。さもなければ、日中全面戦争→国家破綻(停戦協定が結ばれたとしても、その時点で膨大な戦費で財政は確実に破綻しますよ)まで一機にいきますね。 だから今回、石原のような馬鹿が下手に政府を刺激した結果、野田の失態を招いて事態が悪化、もう失敗は許されないところまで追い込まれてしまった。 連日、中国の領海侵犯、領空侵犯が続き、日本はどうすることもできない。 中国に「おい、どうするんだ」といって喉元にナイフ突きつけられた状態ですよ。 冷静に相手の顔色みて、まずは譲歩しないと、確実に殺られる。 ここで殴り返したら終わり、ということです。 だから、繰り返しになりますが、右寄りの単細胞が、願わくばナイフ奪い返して返り討ち、なんて愚かな願望だけはいだかない方が賢明ということですね。

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