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高分子の分解について
成形機で樹脂を溶融混練する際、シリンダー内で樹脂が分解すると思うのですが、分解した樹脂の末端部分はどのような状態になるのでしょうか?
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- shota_TK
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回答No.2
分子鎖が切れたらどうなるのか,諸説あるようですが,ラジカルが発生することが知られています. 恐らく,-C-C-C・ のような形になって,不安定になると思います. 参考文献: 横堀武夫,成沢郁夫著「高分子材料強度学」オーム社,p.166
- shota_TK
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回答No.1
射出成形の場合,シリンダー内では,スクリューによって発生するせん断応力による分子鎖の切断と,発生した熱による熱劣化が起きていると思われます. 応力による分子鎖の切断の場合,ランダムに切れると思いますので,末端の変化は少ないと思います.ペレットと成形品の一部をサンプリングして溶剤に溶かし,分子量を測定すれば劣化の度合いが判定できます. 熱劣化の場合,反応性の高い官能基が劣化の原因になりますので,末端部分が変化する可能性はあると思います.酸化などが起こるかも知れません. どの程度変化が起きているか,どういう変化が起きているかは,樹脂の種類,成形条件によって違うと思います.
質問者
補足
早速のご回答ありがとうございます。 応力による分子鎖の切断の場合、切断された部分がどのような変化を起こすのでしょうか? 例えば一般的なポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂では、どのような変化が起きているのでしょうか。
お礼
書籍のご紹介、ありがとうございます。 早速、調べてみたいと思います。