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チオ硫酸ナトリウムと塩化銀の関係
チオ硫酸ナトリウムを31.1%の水溶液にします。1lあたりに塩化銀はどれ位、剥離する事が出来ますか?化学式等細かい情報を教えて下さい。
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水1Lに311gのチオ硫酸ナトリウム5水和物を溶解したとすればNa2S2O3・5H2Oのモル質量は176.11g/molですから、溶液の体積が1Lのままとしてそのmol濃度は 311/176=1.77 mol/L ところでチオ硫酸と塩化銀との反応は次の式で表されます。 2 Na2S2O3 + AgCl → Na3[Ag(S2O3)2] + NaCl したがって2molのチオ硫酸で1molの塩化銀を剥離できることになります。 塩化銀のモル質量は143.3g/molですから 1.77molのチオ硫酸で剥離できる塩化銀の量は 1.77*143.3/2 = 127 g
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- nious
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大雑把に d≒1として [S2O3^2-]≒311/158=1.97M 問題となるのは、錯体の生成が定量的に進行するかどうかと云う事です。 AgCl(固) + 2S2O3^2- ⇔ Ag(S2O3)2^3- + Cl^- この濃度で反応が定量的に進行する根拠は何でしょうか。根拠の無い適当な回答は乱暴ですね。 少なくとも、AgClの溶解度積(Ksp) と 錯体の生成定数(K1,K2) が必要な筈です。 AgCl(固) ⇔ Ag^+ + Cl^- AgCl のモル溶解度を s(M) としましょう。平衡状態の [S2O3^2-]=x と置きます。 溶液はほぼ中性で、酸化還元反応は無視出来るとすれば物質収支について、 s=[Ag^+]+[AgS2O3^-]+[Ag(S2O3)2^3-] =[Ag^+]・(1+K1・x+K1K2・x^2) [Ag^+]=s/(1+K1・x+K1K2・x^2) 1.97=[S2O3^2-]+[AgS2O3^-]+2[Ag(S2O3)2^3-] 1.97‐x=[Ag^+]・(K1・x+2K1K2・x^2) (1.97‐x)・(1+K1・x+K1K2・x^2)=s・(K1・x+2・K1K2・x^2) 此処で 1<<K1,K2、xがそれ程小さく無いと仮定すると式は次のように近似が出来ます。 1+K1・x+K1K2・x^2≒K1K2・x^2 K1・x+2・K1K2・x^2≒2・K1K2・x^2 ∴ (1.97‐x)・K1K2・x^2≒2・s・K1K2・x^2 x≒1.97‐2s [Ag^+][Cl^-]=s^2/(1+K1・x+K1K2・x^2)≒s^2/{K1K2・(1.97‐2s)^2}=Ksp s/(1.97‐2s)≒√(Ksp・K1K2) s≒1.97・√(Ksp・K1K2)/{1+2√(Ksp・K1K2)} s の近似値が求められます。
お礼
回答ありがとう御座います。科学の乏しい私には少々難しいです。
お礼
回答ありがとう御座います。大変解り易く参考になりました。早速、実践してみたいと思います。