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科学技術の実用化について
お世話になります。よろしくお願いします 科学技術関連のニュースではよく「HDDの速度が従来の10倍に」や 「メディアの記録密度が100Tb/inch^2に」や「~~細胞の生成効率が従来の十倍に」 や「エネルギー密度が従来の十倍に+コストは10分の1に」などのような ニュースがでてきますが、この手のニュースの内容がそのままちゃんと実用化された 例ってあるんでしょうか?特にPC関連の「従来の~~倍に」系のは 何も実用化されていない気がするのですが・・・ 「研究室では出来るけど工場で大量に作る」ということは、そんなにも難しいことなのでしょうか?
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実験室と量産が全く違うのは他の方の回答どおりです。 それに加えて、研究結果を、一般向けに書く記事中の >エネルギー密度が従来の十倍に+コストは 10分の1に は。正直に言えば、ウソ(とは言い切れないまでも明らかな誇張)がたくさん入っています。 よくあるのは、本当にそれを実現するためには、別のもっとずっと大変そうな課題を解決する必要がある(ということが専門家にとっては明らか)とか。 これは研究機関が出すニュースリリース文自体が(事情を知っている人からみれば)確かにウソではないけど明らかに誇張だろ、ってことですが、一般向けのニュースリリースでは、はっきり言えばこれは普通です。 さらに、ニュースリリースそのまま転載の記事ではなくて、新聞社や雑誌の記者の取材が間に入ると、さらにひどくなって、もはや誇張でなくて完全にウソのレベルにまで話が広がることもよくあります。 記者は、(当たり前だと思いますが) 、真実よりもニュースバリユーのほうが、ずっと重要ですからね。 そもそも記者さんは内容をきちんと理解していないことが多いですし。 日経なんか(だけでもないか)、ほんとヒドい記事(ニュースリリースを出した側から見てさえ、あのニュースリリースからどうやってこの記事の結論が出たのか理解不能な記事)を載せたりしますからね。 というわけで、 >エネルギー密度が従来の十倍に+コストは 10分の1に 系の記事は、(よくて)話半分だと思っておけばいいです。 もし、本当のところはどうなのかを知りたければ、学術論文の ほうを読んで見てください。(普通はニュースリリースに、どこに発表したと書いてあるはず) 論文も残念ながら、全く誇張なし、とは全然言えないのですが、ニュースリリースよりは100倍まともなはずです。
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- se223
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HDDなんかは記録方式を変えて、面記録から垂直磁気記録にする事で飛躍的に記録密度が上がりました。横に敷き詰めた文庫本を立てに並べる事で本の数が増えましたと言う事です。 ただし、そこを場所を捜査するレバーの位置精度が問題になってきます。位置の分解能も上がりますから。 そのレバーは、温度変化による金属の伸び縮みでも位置を間違ってしまいます。 そういう意味で、これを解決すると次の問題が出てくるとか開発と実用化はタイムラグがあります。 (垂直磁気記録はありますが、レバーの温度変化はたとえばの話です。そっちの専門ではありませんので)
- hayasitti
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おそらく、我々の手元にある「文明の利器」ってのはたいていそういう過程(新発見→実用化)を経ているのだと思いますが。 自分が意識していない、聞いていない、というだけの話で。 ほかのかたがあげられているPCがそのいい証拠ですね。 自分が知っている具体例を一つ。 現在のHDDは一台○TBが当たり前の時代になりましたが、 これは垂直磁気記憶方式とルテニウムによる薄層形成技術なしでは実現しえなかったでしょう。 実用化したのは2004年ごろ、HDD一台160GBが最大サイズくらいの時代だったと思います。 http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/NBY/techsquare/20030724/3/ (理屈自体は棒磁石を横に並べる方法ではHDD記録密度に限界が来たので、縦に並べよう。というお話です。) >「研究室では出来るけど工場で大量に作る」ということは、そんなにも難しいことなのでしょうか? うーん、ものによって難易度は違うと思いますが、 「研究室でできたから即工場で大量生産できる!」ってような単純な話ではないということはいえると思います。 「工業化研究」という言葉があるように、規模を大きくしたいが故に解決しなければならない問題ってのがどうしてもあるわけです。 それは量産技術だったり、歩留まりだったり、経済的理由つまりお金の話だったりするわけですけども。 たとえば、水に砂糖を溶かす時を考えてください。 家でコップ一杯の水に溶かすなら簡単ですね。ではバケツではどうでしょうか? さらに大きくしていって、たらいでは?バスタブでは?はては直径数メートルのタンクの規模ではどうでしょうか。 溶かすだけでも大変になりそうだというのが、想像できるのではないでしょうか。 当然工場なので大きな機械を使いますが、溶ける時間、全体がよく混ざるまでの時間は、どうしても小さい時とは違います。 こういった問題を解決して、初めて工場が作れるわけです。 (もちろん工場は溶かすだけではないので、解決すべき問題は山ほどあります。) >何も実用化されていない気がするのですが・・・ 今聞いている「新技術」が手元に届くにはどうしてもタイムラグあります。 今、目の前にあるものは、そういったタイムラグを超えてやってきているものです。 自身の手元に「新技術」が届くまで、楽しみに待つとよいでしょう。
- 中村 拓男(@tknakamuri)
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揚げ足取りで申し訳ないですが >特にPC関連の「従来の~~倍に」系のは 特にPC関連は「従来の~~倍に」系が実用化されています。 平成が始まったばかりのころ、わずか数箇月目を離しただけで 世界が変わるのがPC関連の技術でした。 最初に買ったHDDは14MBでしたが(^^; HDDの新技術導入速度も すさまじいものでした。 最近はだいぶゆっくりになってきましたが・・・ >「研究室では出来るけど工場で大量に作る」ということは、そんなにも難しいことなのでしょうか? ものによります。ディジタルカメラの目 CCD は研究室レベルから 実用化まで15年かかったそうですね。開発には300億円くらいかかり 周囲に将来性を説得しつつ予算を確保するのが大変だったとか。 #30年前の300億は今とは全く価値が違います。 先人のご苦労には頭が下がります。
>るけど工場で大量に作る」ということは、そんなにも難しいことなのでしょうか? 資金を集中すれば難しくははありません。 それゆえに韓国などに日本は抜かれ、エルピーダが倒産しました。
CDやDVD、BD、HDDがそうですけど? 他にも沢山実用化されています
- tanuki4u
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87 ムーアの法則に乗っているだけなら そんなに大事ではないはず 経験則で言われたことが、ムーアが言い出してからもちゃんと実現しているので
お礼
たくさんの回答ありがとうございます。 どの回答も非常に参考になりました。