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遺伝子はどうして存在し続けたいのですか?

kingpoooの回答

  • kingpooo
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回答No.1

遺伝子が存在し続けようとするというより、命が存在し続けるための仕組みが遺伝子なのだと思います。 環境が変わっても生き延びるための戦略です。 また、今まで生きてきた環境とは、違う環境のもとでも生きていくための仕組みでもあります。 生物の体は、実に見事にその環境に適応した形に進化しています。 最初は水の中に生きていた藻類は、やがて地上に生きる場を求めて、コケの仲間に進化します。 しかし、コケ類は、藻類同様に、体の表面から直接水分を吸収するため、水場から離れられません。 その後、さらに水から離れるため、維管束を発達させ、シダ植物へと進化します。 しかし、シダ植物は、胞子から前葉体をつくり、受精するために水が必要なので、やはり乾燥には弱いです。 その後、さらに維管束を発達させ、胞子ではなく種子をつくり、種子植物へと進化します。 乾燥に耐えられる体へと進化しました。 動物も、最初は動物プランクトンだったのが、 腔腸動物、環形動物を経て、魚の仲間が生まれます。 最初は海に住んでいた魚の祖先は、さらに生きる場所を求めて、淡水の川を目指します。 しかし、塩分濃度が違い、ミネラルの少ない川では、そのままでは生きていけません。 そこで、腎臓を発達させ、水分を体外に排出するしくみをつくり、 ミネラルの貯蔵庫として骨を発達させ、川へと進出します。 さらに、浅瀬に生息の場をもとめた仲間はひれを足のように使って這うような動きができるものが生まれ、 中には肺を発達させ、泥の中でも呼吸のできるものも出てきます。 そして、ついにイクチオステガという両生類が陸にあがります。 このとき、魚のひれのうち、4つを足に進化させたので、 陸上の脊椎動物はすべて足が4本です。ここで決まってしまいました。 鳥はそのうち2つを翼にしてしまったので、残る足は2本です。 陸に上がった両生類が、6枚のひれを足に代えていたら、 犬もネコも人間も、6本足だったかもしれません。 このような、進化をしていくエネルギーが、生命のエネルギーなのだと思います。 ミジンコは、普通は単為生殖です。 雌しかいません。 雌が、交尾しないで子を産みます。 生まれるのは雌のみです。 交尾しないので、生まれてくる子はクローンです。同じ遺伝子情報を持っています。 しかし、環境が悪化すると、雄が生まれます。 そして、雄と雌との間で卵ができます。 これは有性生殖ですので、親のクローンではなく、新しい遺伝子情報を持っています。 いろいろな個性が生まれます。 雄と雌の間でできる卵は非常に強く、ミジンコたちのすんでいた水たまりが干上がってしまっても、 その後再びその場所が水中になったときに、ちゃんと孵化します。 うまれてくるのは雌で、また雌だけの世界が始まります。 ミジンコは普通は無色透明ですが、雄と雌との間に卵ができると、卵は黒っぽいので目立ちます。 そして魚に食べられます。 その魚を鳥が食べます。 その鳥が、どこか別なところでふんをします。 そこで、また水があれば、卵が孵化して、ミジンコの世界が始まります。 こうやって、遺伝子は、別な生きる場所へと移動します。 クローンの場合、同じ個性をもった個体ばかりなので、環境の悪化により全滅する恐れがありますが、 有性生殖によって、いろいろな個性を持った個体が生まれることにより、生き延びるものが出てくる可能性がでてきます。 こうやって、命をつなごうとするわけです。 このようにして、親とは少し違う子が生まれることが繰り返され、進化をしていきます。 その過程では、突然変異などもおこりますが、それは珍しいことではありません。 実にうまく、命をつなぎ、生き延びようとしている。すばらしい戦略をたくさん持っている。 それが生命なのだとおもいます。 遺伝子が存在し続けようとしているのではなく、命が存在し続けようとするしくみが遺伝子なのだと思います。

alpacapaca3
質問者

お礼

たとえば50億年もすれば太陽さえ輝きを失うのに その先はどうするのか不思議です

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