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高分子の課題です。分かる方よろしくお願いします。

極限粘度とポリマー濃度のグラフにおいて、その傾きとポリマーの構造との関連性について述べよ。 という課題です。よろそくお願いします

  • khghz
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  • 化学
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質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • drmuraberg
  • ベストアンサー率71% (847/1183)
回答No.4

残念ながら模範解答のようなものは有りません。それが良い課題と言う理由です。 ポリマーの世界では50年60年前頃に見つけられた色々な関係を、説明する試みが 盛んだった時期が有りました。それが30年ほど前には一段落し、話題にならなくなりました。 その頃はポリマーとしては線状の屈曲性の分子が対象でした。 その後、分岐ポリマーや生体高分子に線状ポリマーの実験手法や解析法を適用すると 色々と面白い事が見出されました。 [η]=KM^a で a は0.5~1.0とされていたものが、0.5以下の場合も1.0以上の 場合も有ると言うのはその一例です。 そう言う観察を報告した研究者は、、それを実験に使った分子の構造や分子内または 分子間相互作用の観点から解釈し出しました。 どの程度一般化されているかは、非現役の私には判りかねます。 課題を出された先生の報文にヒントが有るかもしれません。 Hugginsの式との組合せは、そのヒントを得る単に一つの試案です。 以下はそんな議論の一例です。 http://www3.scej.org/meeting/kck2009/abst/E120.pdf 前回の答えでずぼらをしていたので、この機会に直しておきます。 相対粘度 relative viscosity ηr=η/ηo、 比粘度 specific viscosity ηsp=(η-ηo)/ηo、 です。spと2つ付けるのが嫌だっただけでした。 それからHugginsでした。

その他の回答 (3)

  • drmuraberg
  • ベストアンサー率71% (847/1183)
回答No.3

とても良い課題だと思います。 <極限粘度とポリマー濃度のグラフ>は濃度cをゼロに外挿して極限(固有)粘度を求める 時にルーチンとして使いますが、<その傾きとポリマーの構造>を議論した文献や論文は なかなか見あたらないからです。 40年以上前の理論的な文献が散見されるだけで、学生さんがコピペできるような代物では有りません。 また確立された解釈が有るわけではありません。 いろいろと調べ考える必要が有る、良い課題です。 さて方向だけでも。 ポリマー溶液の粘度ηを溶媒の粘度ηoと溶質濃度cを使い η = ηo(1 + [η]c +k1c^2 + k2c^3・・・・)と展開できます。この式を変形し η/ηo -1= (η-ηo)/ηo = [η]c +k1c^2 + ・・・・ とし 比粘度をηr=(η-ηo)/ηo と定義し、ηr/c を濃度cに対してプロットすると <極限粘度とポリマー濃度のグラフ>が得られます。 ここで、 c→0を考えるとグラフの縦軸との切片は[η]極限(固有)粘度となります。 [η]は溶媒中にポリマー分子1個を加えた時の粘度増加を表しています。 この[η]極限(固有)粘度とポリマーの分子量Mとの間にはMark-Houwink-Sakuradaの式 [η]= KM^a が成立します。 K,aは定数です。 aは溶液中でのポリマー鎖の拡がりを表し、屈曲性の分子の場合aは0.5~1.0の間の 値です(棒状分子も含めると0.5~2.0の範囲)。 このaの解釈を議論しているのが回答No.2ですが、課題の本筋から外れています。 aに付いては色々と解説が有りますからコピペ可能です。 この課題の優れた点は、 ηr/c = [η] +k1c + k2c^2 +・・・・ とした時にk2以降を無視し<k1とポリマーの構造>を論じなさいという点です。 ここでコピペ不能領域に入るわけです。 Hagginsは ηr/c = [η] +k1c 式のk1をk1=k[η]^2と置くと ηr/c = [η] + k[η]^2*c と書くことができ、定数kはほぼ一定になることを見出しました。 このkを理論的に解釈する試みは有りましたが、廃れ誰も注意しなくなりました。 したがって定説も、標準的な解釈もありません。 これからは課題に対する試案です。 ηr/cの式と[η]= KM^a の式と組合わせてみましょう。 傾きk[η]^2 = k(KM^a)^2 = (kK^2)*M^(2a)となり、No.2の考えが援用できます。 aの解釈に付いては以前詳しく説明していますので、下記URLを参考にしてください。 http://okwave.jp/qa/q5397023.html 上記URLで引用している更に以前の回答が、ポリマー鎖の拡がりではなく、分岐等の構造に関して 言及しているので課題の本筋により近いと思います。 以上参考にして頑張ってください。

khghz
質問者

お礼

ありがとうございます、検索してもでないのはそういうことだったんですね もしよろしければ回答者さんの答えを教えてくれませんか?

回答No.2

ざっくりとした表現ですが… 溶液粘度の濃度依存性のグラフの傾きは、溶液中での高分子鎖の形状を示しています。ここで傾きa=1/2の状態をΘ(シータ)状態といい、分子内相互作用が見かけ上ゼロ(引力と斥力が相殺している状態)の状態を表します。 次に傾きがa>1/2、a<1/2のそれぞれのケースです。a>1/2は溶媒と高分子鎖の親和性が高く、いわゆる良溶媒の状態です。この状態ですと分子鎖はΘ状態に比べ溶液中で広がった形状になっています。一方a<1/2の場合は逆に貧溶媒の状態で、分子鎖はΘ状態に比べ溶液中で縮んだ形状になっています。 ちなみに「極限粘度」は溶液粘度を濃度ゼロ外挿した値を指しますので、「極限粘度とポリマー濃度のグラフ」という表現は違和感がありますね。

noname#146604
noname#146604
回答No.1

チキソトロピー

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