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弾性散乱=干渉性散乱?

弾性散乱と干渉性散乱は同じことでしょうか? どちらもエネルギーの授受がなく、方向のみが変化する現象と理解していたのですが。。。 とある教科書で両者を使い分けているような表記があったため混乱しています。 よろしくお願いいたします。

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  • ベストアンサー
  • drmuraberg
  • ベストアンサー率71% (847/1183)
回答No.2

そう単純には言えません。 光りの散乱で有名なラーマン散乱は一般的に非弾性で干渉性、 ミー散乱は弾性で干渉性と言われています。 ドイツのWikiに簡潔にまとめられていたので訳して紹介します。 Wiki衝突Stoss http://de.wikipedia.org/wiki/Elastischer_Sto%C3%9F#Elastischer_Sto.C3.9F (動画が見られます) 弾性衝突 2つの物体が、エネルギを例えば熱や変形エネルギの様な内部エネルギに 転換することなく衝突すること。エネルギ保存則によれば、衝突前の運動エネルギ (力学的エネルギ)の和は衝突後の力学的エネルギ(運動エネルギ)の和に等しい。 同じ事は運動量のベクトル和に対いても運動量保存則として成りたつ。 散乱 素粒子物理学、原子物理学、核物理学、または光子が関与している場合は散乱と呼ばれる。 ここでも同じように、非弾性散乱(非弾性衝突)は力学的エネルギがそのものとして 保存されるのでは無く、部分的に例えば励起エネルギとして使われるか、または結合の 切断に使われる。 ある一つの光子が非弾性散乱に関与する場合は一般的にはその波長が変化する。 Wiki散乱Streuung http://de.wikipedia.org/wiki/Streuung_(Physik) 弾性散乱と非弾性散乱は区別される。弾性散乱(弾性衝突も参照)では力学的エネルギの 和は衝突以前のそれと同じ大きさである。非弾性散乱ではこれに対して、例えば既に有る 力学的エネルギの一部がある原子の励起エネルギに転化したり、またはある結合を切る イオン化過程で使われたりする。 狭い意味では非弾性散乱は入射された粒子が衝突後に、エネルギは減少しても、まだ存在し しており、広い意味では吸収過程(入射粒子が「消滅」する過程)も非弾性散乱過程に 含まれている。 波の散乱では、干渉性散乱と非干渉性散乱が区別される。干渉性散乱では入射波と散乱波の 間には確かな位相関係があり、非干渉性散乱には無い。干渉性光線が干渉的に散乱されると、 散乱光は相互に干渉する。これは特にレントゲン線(X線)回折に応用される。

singta1982
質問者

お礼

非常に丁寧な回答有り難うございました。 理解致しました。

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その他の回答 (1)

回答No.1

こんちは  よーわからんのですが、弾性は物理的な接触が適応されると推察される散乱で、 干渉は、物理的な接触はしていないが、付近を通過する際の電磁気学的な 干渉による散乱なのでは?明確な区別はできるのかなー?

singta1982
質問者

お礼

回答有り難うございました。

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