- ベストアンサー
ケインズ政策について
orimotoの回答
- orimoto
- ベストアンサー率32% (130/406)
ケインズは歴史に残る経済学者ですが、いくつかの特徴があるので、それを書きます。 1)経済活動を構成する個人や会社が自分の利益を追求しても、「見えざる手」が働いて、バランスの取れた状態(均衡という)に達するという、アダム・スミスから始まり、新古典派と言われる近代経済学の主流に対して批判し、政府によって投資をして、需要を喚起しなければならないという、「有効需要の理論」を唱えた。ルーズベルト大統領はこの説を採用し、米国の大恐慌を立て直した。 2)しかし、ケインズも経済の均衡を信じていて、不況はこの均衡とのズレによって生じるから、「有効需要の理論」も、このギャップを埋める理論に過ぎないと言う学者も多い。だから日本経済は不況のまんまという説も現れた。(詳しくは、いまベストセラーになっている、日本経済新聞社刊『日本経済の罠』をご参照) 3)この見解を受けて、イノベーションで有名なシュムペーターは、経済の均衡点はダイナミックに動くと言い、ケインズの向こうを張った。 4)そもそもケインズの、景気は需要が決定するという主張は、ケインズより100年前の、1800年頃の学者セーが唱えた、景気は供給が決定するという理論に対峙するものでもある。(くわしくは、いまでも本屋に置いてある 小室直樹『資本主義のための革新』日経BP社をご参照) 5)ケインズは、有名大学の教授ではなく、株式投資に明け暮れた、変わった学者だったようです。 砕いて言えば、こんなところでしょうか。
関連するQ&A
- ケインズの有効需要の原理と総需要管理政策について
ケインズの有効需要の原理とは「需要が供給を作る」と本に書いてあったのでそれは理解できたのですが、総需要管理政策にそれがどう結びつくのかがわかりません、どう言う事でしょうか?また、何かこの事について書いてある辞書等、本などよい解説書はないでしょうか?あと、ケインズ政策=総需要管理政策と認識してもいいのでしょうか?
- 締切済み
- 経済
- ケインズの理論について
最近、ケインズの理論は、もう古い、また、これが箱モノを作り出す要因だと言われますが、ケインズの理論とは、どのような理論ですか?ある本には、こうありました。国民経済を支える2本柱は、金融政策(マネタリー・ポリシー)と財政政策=ケインズ主義(フィスカル・ポリシー)。積極的な公共投資等で経済を支える。国民経済における政府の積極的な財政活動の必要性を提唱。ケインズ理論の政策(1)累進課税(2)貨幣供給を統制し利子率を引き下げ、民間投資を刺激(3)公共投資あるいは民間投資の公共的規制のような投資政策の三つが主要な内容で特に投資政策が中心。上記のように書いてありました。ケインズは、批判はされているみたいですが、これらは、日銀がやっているような調整と同じみたいですね。資本主義では、この理論は必要は必要みたいですね。ケインズの理論を使うとどのようなことが起きて、景気がよくなるのですか?また、箱モノができてしまう原因と言われていますが、それはなぜでしょうか?(3)の公共投資、民間投資とは具体的になんですか?公共投資、民間投資の公共的規制というのは、どういう意味ですか?(書いてる意味が理解できない)ご指導いただければ、ありがたいです。
- ベストアンサー
- 経済
- ケインズの株式投資は倫理上問題ないのか?
ケインズは株で大儲けしていたそうですが、職業倫理上問題はないのでしょうか? 国家の経済・金融政策にかかわる立場にあるときに株取引をしていたなら問題ありです。日銀の福井総裁が村上ファンドに金を預けていて批判されたことがありました。 ケインズが株をやっていたのは、政策に影響を与える立場にないときにやっていたのでしょうか?それとも、昔はそういう倫理問題はすごく緩くて、今なら大問題になっていることでも平気でやれた時代だったのでしょうか?
- 締切済み
- 経済
- ケインズに関すること (早急にお答え頂ければ幸いです)
今、ケインズ関係のコトを大学で学んでいるのですが、解らないことがいくつかあります。 箇条書きにするので、1つでも知っておらっしゃる方がいればお答え宜しくお願いします。 1・ケインズ理論の日本への導入者・紹介者 2・ケインズの没した場所 3.IMF創設の経緯と、創設にあたりケインズが果たした役割 4・現代のイギリスは福祉国家であるが、その元になった報告書の作成者 これらのことが解らなくて困ってます。 みなさんの知恵を貸していただきたいです。
- 締切済み
- 経済学・経営学
お礼
ありがとうございました。参考にさせていただきます。