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優秀な指揮者の条件とは？
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「感情が豊かで且つそれを芸術的にアピール出来る」ことも勿論重要ですが、根本的な能力（才能）として、「統率力」というところがあります。 指揮者がどれだけ素晴らしい音楽的センスや作品に対する優れた解釈を持っていても、それを楽団員に的確に伝え、思ったとおりの演奏をしてもらえるような指導力がなければなりません。 指揮者が相手にするのは生身の人間であって、機械ではありません。 理屈だけで動いてくれるモノではありませんので、団員を掌握できる「人間的な魅力」、「カリスマ性」が求められます。 オケの団員というのは、それぞれプライドを持っていますので、初めて接する指揮者に対しては「品定め」でもするような気持ちでレベル評価をするものです。 ここで団員の心をつかめなければ、全体を統率して演奏させることは困難になります。 指揮者は最初に「団員から試される存在である」ということを理解しないといけません。 指揮者だからといって、初めから絶対的な権威や権力があるわけではないからです。 この「統率力」があった上で、「感情が豊かで且つそれを芸術的にアピール出来る」ことが生きてきます。 両方とも大事なポイントですが、「統率力」というのは目に見えない能力ですので、なかなか難しいかもしれませんね。
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