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生理とダイエット
私事ですが今日が生理の最終日です。ダイエット中なのですが生理中はダイエットしても体重は減らないと認識していました。 ですが今回は生理前に1キロ増えたものの、2日目から徐々に減り、最終日の今日、ここ最近では一番少ない体重でした(生理前から2~3キロ減)。しかし既に下腹がポコっと出て来て…お通じは少しではありますが毎日あります。 生理中に体重が減った場合、生理後からは痩せにくく、体重は増える一方でしょうか?次の生理までが恐怖です(泣) ちなみに31歳、子持ちの主婦です。ヨロシクお願いしますm(__)m
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まあ、体重計は、数字といういかにも客観的に見えるものを教えてくれる機械ですからね。お気持ちは分からないでもありません。 しかし、ダイエットを成功させたければ、示された最終結果だけに、ちょっと大げさな言い方をお許しいただければ、振り回されていても、埒があきません。 ますは、「これは、どうしてこうなってるの?」精神といったらいいんでしょうか。お子さんが、よく言ったりしませんか。成長に従い、見たもの聞いたもの片っ端から「これ、なあに?」が始まって、やがて「それって、どうして?」を連発するようになりますね。 その知識欲や「理解したい」欲を、もう一度発揮するのも悪くありません。 もしかして、他人が考えてくれたものを、よく吟味せずに受け入れてしまっているところが、あるかもしれません。ネットなどでも、いかにもそれらしい、見た目は裏付けありそうな言説が満載状態です。 星占いを例に取りましょう(星占い好きでしたら、済みません)。星占いは、本格的にやろうとしたら、膨大な勉強をしても全てを知り、使えるようになるのが、ほとんど不可能なくらい、物凄く大きく、かつ、体系化された壮大なものです。もう気圧されます。 でも、土台をよく見ると、何やら怪しげです。 「火星や木星や、惑星がなんで人間の運とかに影響するの? 何百何千何万光年、もっともっと遠いのもいっぱいある恒星もそうだし。一つの星座だって、それ作ってる幾つもの星々までの距離は、ものすんごくバラバラなのに、どうしてそれらが一つになって、なんか影響したりできるの?」 こういうこと聞くと、星占いの人はいやーな顔して無視してきます。壮大でもっともらしい体系を見せびらかしているものの、その土台はないに等しいからです。はっきり言えば、星占いの土台は、偶然から、思い込みから、無関係な連想から、そんなものでできています。ある意味、相関関係はありますよ。古代ギリシャより、エジプトのほうが有名ですので、それを例に挙げますが、ナイル川の氾濫は農耕の豊作に大事でした。もちろん、これは季節的な物で、星座は季節とともに位置などが変わります。でも、星がナイル川を氾濫させるわけではないのは当然のことです。でも、星を見て季節を知れば、ナイル川について予測が立てられはする。因果関係はないけど相関関係はあります。 相関関係を因果関係と勘違い、あるいいはすり替えた例はあります。昔々、戦後に栄養状態がどんどん良くなって行きました。すると、ある学者が「牛乳はガンを引き起こす」と主張し始めたのです。確かに牛乳の消費量を追うように、ガン患者数も増えてました。これの正体は、「牛乳の普及が代表するように栄養状態が良くなって、日本人の寿命が延び、ガンが多くなるような年齢まで長生きするようになった」です。こうしたことは枚挙にいとまがありません。 本題に戻りますと、生理周期ダイエットも、その一つだと私個人は強く思っています。 もし、水を2リットル頑張って飲んだ直後に体重を計れば、当然ですが2kg増えてますね。その水分は肥満とは何の関係もないですが、体重計はプラス2kgを示します。 体から水分の排泄がうまく行かずにむくんでしまったときも、体重は増えています。でも、それは水分のせいですから、肥満とは無関係です。 逆に、水も飲まずにサウナで頑張って、大量の汗を流したら、体重計では体重は減りますが、体脂肪は減らないので(気温上昇による発汗等のカロリー消費は僅かです)、肥満が改善したことにはなりません。ボクサー方式の減量は、一時的な体重誤魔化しです。 まず、生理周期で体内水分量の増減があることは事実なんでしょう。でも、水分は気にすることないですよね。寝てても不要になれば出て行くんですから。 女性ホルモンの変動はあるでしょう。代謝が多少は変動もするかもしれません。同じダイエット行動でも、それを受けて、もしかすると多少の効率変動はあるかもしれません。 でも、だから何なんでしょうか。生理周期のスパンでダイエットを考えるべきなんでしょうか。生理周期が巡るごとに成功したり失敗したりすると考えるべきでしょうか。 もっと長く、たとえば1年で平均してどうか、そういうことがダイエットではないでしょうか。 どこを探しても、生理周期ごとに体質が変化していくという論文はありません。いや、相関関係はあるんですよ。だって、生理周期が巡っていくということは時間経過があるわけで、分かりやすくというより、当たり前に言えば、年を取って行くんですから。要は加齢です。でも、因果関係はありません。生理周期が老化を加速するなど、聞いたことがありません。 1か月、3か月、半年、1年と長い目で見て、平均的にどうかで考えましょう。 ダイエットでは、体重とサイズですね。 体重は、物凄く単純な理屈です。1日単位で見て「摂取カロリー - 消費カロリー」がゼロなら体重変化なし(維持)、プラスなら体重は増加する、マイナスなら体重は減る。 特に減ることについて考えると、これも当たり前です。お金と一緒です。入ってくるより出て行くほうが多ければ、手持ちを食いつぶすしかない。特に栄養は、お金を借金するみたいなことはできません。栄養が足りなければ、自分の体を食いつぶすしかない。だから、必ず体重は減る。 ただし、最初のほうで述べましたように、水分の変動も体重計は表示します。いわば、体重計は見かけの体重は教えてくれても、水分量変化の影響までは教えてくれません。その体内水分量の変化は、たった1日のうちでも2kgくらいは簡単に上下します。だから、長い目で見て変動傾向を見て行く必要があるんですね。 体重はカロリーバランスをマイナスにできれば、次第に減って行きます。いつ、何回、そういうことは関係ありません。1日トータルだけ気にしていれば大丈夫です。 しかし、体重が減れば、それでいいわけではないですよね。体重が減ることを期待するのは、それでプロポーションが良くなるはず、といことですね。これが実は、体重減少の効果が非常に不安定なのです。 なぜかといえば、プロポーションは、体の中から外へと向かって出来上がります。 まず骨格です。これは変えようがないから、そのまま受け入れましょう。 その上には、筋肉があります。これは大事です。特に速筋です。日常生活や有酸素運動で主に使う遅筋は鍛えても太くもならないし、形も変わらないので放置です。 この、速筋が断面形状が丸く、骨格の中で適度に張りがあれば、プロポーションの土台として、優秀です。 そこへ、適度な厚みの皮下脂肪が乗れば、魅力的なボディの出来上がりということです。もし、不満があれば、皮下脂肪は狙った部分だけをどうこうできませんが(全身的に増減する)、速筋は狙ったところのボリュームを調節できます(その努力は必要ですが)。 速筋の形状をコントロールする、最も労少なくして功多いのは、言わずもがなですが筋トレです。それも、10回程度で力尽きるような、高荷重の筋トレになります。 ただ、男性はテストステロンの恩恵に預かれますので、できるならそうするべきと思いますが、女性はテストステロンの分泌が非常に少ないです。また、重い物に対する不安を持たれる女性も少なくなく、そのお気持ちも理解できます。 幸い女性については、軽めのダンベルなどで、重いダンベルなどと、ほぼ同等の効果のある「スロトレ」が有効です。 アマゾンなどで「スロトレ 石井直方」で検索すると、結構たくさんヒットします。どれも大丈夫なので、DVD付きのを一冊購入されることをお勧めします。何をすればいいかは、全て本の中に書いてあります。 そこまで基本に立ち返って、改めていろいろ勉強していけば、今度は誰かが派手、あるいは過激なことをもっともらしく言っていても、落ち着いて笑って対処できるようになるはずです。ダイエットの成功をお祈りしております。
お礼
ご丁寧な解答を有り難うございます。ものすごくわかりやすく、今の私の心の中を全て見抜いてくれ、救われた思いです。特にサウナで汗を流す件については、お恥ずかしながら毎日のようにお風呂に併設されてるサウナ機能を使って2~3時間入り、汗を流しては1キロ減った!と喜んでいました(>_<)痩せたわけではないとわかっていながら体重計が示す数字を見ては、一喜一憂していました。そのあと、ビールやチューハイを飲めば、元の木阿弥ですよね(泣) 今一度、ダイエットについて運動もしっかり頭に入れながら、一から勉強したいと思いました。 ご丁寧な解答を本当に有り難うございました。