- ベストアンサー
降下した放射性物質の抽出・除去
- 福島原発事故によって放射性物質が広範な地域に飛散し、土地や農作物に害をもたらしています。
- 放射性物質の除去は日本の国土を原発事故前の状態に近づけるための重要な課題です。
- 処理量やコスト、所要時間については詳細なデータが必要ですが、科学のアプローチにより除去の可能性があるとされています。
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他の回答とは 少し違う観点からの回答です。 まとめて保管する現在の案が妥当で、(大変なコストと作業量を費やすことになりますが、)本質的な問題や危険性は生じません。 汚染土壌を集めて保管することを、原子炉から出た高レベル放射性物質の地層処分と同じ危険性があると考るのは不適切だと存じます。 今回の汚染土壌は、高レベル核燃料廃棄物と比べると10ケタ以上も放射性物質濃度が低いので、2次的に汚染が拡大する恐れは非常に低いです。 まとめて置き、そこに立ち入らないようにするだけで十分 な代物なのです。 念のためにコンクリート壁で囲っておけばそれで完全と言えるでしょう。 たとえ事故などで漏れ出したとしても、手がつけられないような事態になることはあり得ません。 主な汚染物質のセシウムは半減期が30年ですから、せいぜい200年もたてば、放射能がほとんど無くなってしまいます。 何万年たっても 極めて高濃度の放射性物質が残る核燃料高レベル廃棄物の地層処分と同じように考えてはいけません。 「吸引装置」と類似点のある方法として、 酸で処理して汚染土壌のセシウムを100%抽出し、プルシアンブルーでセシウムを回収できると産総研が発表しましたが、追試ではうまくいかないようです。 今回の主な汚染物質はセシウムですが、セシウムは土の粘土鉱物(イライトなど)に極めて強く吸着され、なかなか取り出せないのです。 ということで、今の所、抽出して除染するのは無理。 また、 土の粘土部分を機械的に分離することによって、残りの土のセシウム濃度を減らすことが出来る可能性はありますが、土の種類と作業効率の面から、全ての地域で適用することは考えにくいです。 この場合でも、分離されたセシウム含有粘土はまとめて保管するという事になると思います。 もっとも、これらの対策で効果を上げることが出来るのは、居住地と農地(平地)に限られ、森林については実用的な対策が無いように思います。 私は、森については、200年間封鎖(立ち入り禁止)しかないと思います。 (それでも森と周辺の地域との間の様々な物質循環を封鎖することはできませんけれどね) (チェルノブイリでも同じ状況のようです) なお、私は、 汚染程度が低い地域では、表土を50-100cm下に埋め込む“天地返し”も可能だと考えます。 土によってガンマー線は遮蔽されてしまいますし、セシウムは土から移動しにくいので、水や作物の汚染も(ほとんど)生じないと考えられるのです。
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- mahlergstav
- ベストアンサー率33% (39/118)
>また、馬鹿な考えかもしれませんが、私はこれらの放射性物質を何らかの吸引装置を使って、 >飛散した放射性物質を一箇所に集積し、それをどこかに保管するというような、吸引装置は >できないかとも考えていますが、どのようにすべきかが分かりません。 いや、いたってマトモな発想です。すでに自然が、ホットスポットとかマイクロスポットとという形で実現しつつあります。 マイクロスポットは、例えば、屋根に降り積もった放射性物質が雨で、排水溝等に集積させているわけで、仰っていることを実行しています。 世間で誤解しているのは、新たに放射能が発生したと思っていることです。1000平米の屋根で、1平米あたり1000ベクレル(これは規制値以下です)なら、全て集めれば、百万ベクレルになります。これらが、全て雨で集められて、総量が10kgに固まれば、10万ベクレル/kgで、これは相当なものです。 これらが乾燥して、風で撒き散らされたら恐いという人がいますが、もとも撒き散らされていたものが集まっただけですから、撒き散らされれば元に戻るだけです。まとめて処分できるから、もっけの幸いということなんですが。 ホットスポットやマイクロスポットは、自然の吸引装置です。
- B-juggler
- ベストアンサー率30% (488/1596)
No.12なんですが、しばらくかけないだろうから #ちょっと入院。 書いておきます。 核弾頭の無力化、これは大げさです。つまりこれくらい書かないと、 興味を持ってくれない。そういう意味。 実際は、プルトニウム、ウラン、それらに伴う、崩壊放射性物質(というのですが) #セシウムとか、ヨウ素、ストロンチウムなんかもそうですね。 #ウランの238とかね。 プルトニウム238とかね。 こういうのは、原子力の原料、あるいは「核兵器」として使えます。 劣化ウラン弾などは、「崩壊放射性物質」などが多いです。 人間って、後先を間違えてます。 さきに、上のような物質を無効化できることをやっておかないといけない。 それを無視して、原子力なんかやり始めている。それが一番問題なわけです。 地面を掘って、上から土かけて、だったらこれは一次しのぎ。 #セシウムなんかから、電磁波出てくる。放射線の一種ガンマ波ね。 中性子線はほとんど飛ばないだろうけど。 #垂直方向にはほとんど飛びませんから。 日本では、上記のような物質を、無効化する物質の研究は ほとんどされていない。しようと思っても、させてくれない。 #これは前も書きましたね。歴史的な問題。やらせてくれなかった>< つい最近ですよ。東大が少しずつ。官僚工学だから当てにしてないけど。 もしかすると外国でできているかもしれない。 でもそれは使えない。自分で核の材料は無力化できますよ~、 テロでも使えますよ~。って宣伝するのと一緒。 これは危険ですね。狙われるよ。 あっても使えないってジレンマだね>< #当然自国の放射性廃棄物なんかに使うのも、まずいわけです。 #ばれるから。 人間ってこんなにもおろかな生き物なんです。 自然界を敵に廻して、人間が勝てる と思っている裸の王様 にすぎない。 とりあえず、長年反対してきた連中は(σ(・・*)もそうだし、小出裕章なんかもそうだよ) #半分師匠みたいなものかな、実家に高レベル放射性廃棄物捨てに来たNUMO #の撃退で知り合った。σ(・・*)で20年、小出先生は倍。 何もさせてもらえない。この期に及んでまだ。 福岡だけど、玄海原発は、入れてくれないんだ! 辛いよ、なんとかしたいよ。 できないんです。 #そりゃ入院もするよ・・・。 吸着剤だけど、止まっても、雨でちょっとずつ流れるんじゃ意味がないし、 土砂崩れなんかで、でてしまうとどうにもならないし、 そもそもどうやって集めよう? 完璧な方法なんてない。 そもそも原子力なんてあったのがおかしい! より有効なもの、より安全なもの、って探していくより他にない。 もう海に結構流れ出ているし・・・。 被爆国が、今度は加害国になる>< どう止めるか。チェルノブイリにするしかないと思うし(石棺ね)、 その前に、まだウランやプルトニウムが止まってないんじゃないかな? 崩壊熱だったらもう止まっていておかしくないから。 #この辺は核物理かも? でもこれはそんなに、かな。 静岡だったかな、NEWTONに載ってたよ。重金属を沈殿させる要領で、 ウランやプルトニウムなんかを沈殿させる。 #信憑性や、規模がどれくらいでできるか知らないけど。 そういうことは当然のように考えてますよ。 #σ(・・*)は今数学屋さんだから、間接的にだけど。 それができたところで使われるかどうかは、分からないけど>< 長年反対の研究をやってきて、シミュレートなんかをやってきたのを、 未だに入れてくれないから。 先が思いやられる。というより力が入らない。 絶望ではなく、期待が薄い^^; なんかが間違えてるよ。 それだけでしかないんだろうね。 じゃぁ、いろいろと準備ありますので。 #寝たままお茶飲める奴、あれなんていったっけ、あったかなぁ~ (=^. .^=) m(_ _)m (=^. .^=)
- indoken2
- ベストアンサー率47% (178/372)
No.7です。 お礼の中に書かれた質問について、 まとめて保管する際には、壁と蓋が必要でしょう。 雨が入らない構造であれば、底は不要でしょう。 「200年経てば良い」というのは「降下した放射性物質が事実上なくなる」という意味です。
お礼
すみません。 フォロー頂きましてありがとうございました。
- drmuraberg
- ベストアンサー率71% (847/1183)
回答No.3,5に対する補足です。 土壌中のセシウムやカドミウム等は酸で洗い流せるというのは化学的には良く知られた ことです。 今回の事故で注目を浴び、大量に汚染された土壌からセシウムを除去する方法の開発が スタートしました。下記URLはそのほんの一例です。 http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2011/pr20110831/pr20110831.html 弱い硝酸水溶液で汚染土壌を洗い、セシウムを含む硝酸溶液をプルシアンブルーナノ粒子 吸着材で100%回収するものです。報告では、土壌1に対し1/150のプルシアンブルー です。硝酸溶液は再利用されますが、このままで応用したら、吸着材が高く効率も低いために 回答No.5に有るように極めて割高なものとなります。 理論的には10万分の1まで行けるとのことですので、1万分の1まで到達すれば実用化も 可能かと思います。完全除去を目指さず、現在の1/10とかにすれば実用化はかなり 容易になります。 これに限らず、他の吸着材による方法も可能で、化学工学的には研究者や技術者にとって 興味ある応用問題で解決可能と思われます。 政治や行政の面からは、やるかやらないかどの範囲までやるのかだけが問題です。 No.6に対する意見です。 今回の事件で大騒ぎする人が居るのが問題です。 校庭の土壌の汚染除去と称して、計画性も無くヒステリックに表面を削り、その土を持っていく 先でまた大騒ぎです。焼却灰問題も同じです。 起こってしまった事は再発の防止はできても、無かったことにはできないのですから。 きちんと所謂汚染度を測定し、その結果に応じて、例えば校庭の隅に削った土が入る大きさの 穴を掘り、削った土を入れ適度な厚さの綺麗な土を被せれば終わりです。 ただお役所は非難と足取りを恐れて、適度な厚さの(2~5mで十分?)指針とかこういう方法 自体を提案することも無いでしょう。そうして、皆が何時か麻痺するのを待っている様な印象が あります。 ここまで書いて回答する暇もなく山に行ってしまいました。下界の進行は速く、回答の 機を失したと思いましたが、今日面白い記事を見つけたので続けます。 No.7の方へ、追試失敗ですか。残念ですね。しかしナノ運鱈寒鱈という吸着材は どうせ高いでしょうから、技術者が何か安い代替え品を見つけてくれるでしょう。 フランスアルバ社の物は幼稚の一言に尽きます。 問題は、処理装置の性能目標をどう設定するかと、国と東電が試作にどれだけ金を 払ってくれるのかということです。 今の20%まで下がれば良いよという仕様なら、処理後後1回半減期分を待てば1/10 です。処理に大変な泥になる微細土粒子は除くとすれば、ハードルは低くなります。 しかし、公務員的技術屋には、そういう揚げ足を取られやすい指針を出す勇断は できないでしょう。 この頃とんと見かけませんが、同じ様な荒い考えのたくましい方も居られると嬉しく なりました。 さて、今日の話題は、朝日新聞で「東日本各地の放射線量」なる表を見ました。 3日8~9時の平均値と「事故以前の最大値」の表です。 一つ置きに抜粋すると(今日/最大値、単位;毎時マイクロシーベルト) 青森 0.031/0.102、仙台 0.057/0.0513、山形 0.040/0.082、宇都宮 0.055/0.067、 さいたま 0.049/0.068、新宿 0.055/0.079、新潟 0.046/0.153 です。 前から疑問に思ってそのままにして有ったのですが、年間1mS(シーベルト)が 一人歩きして、自然放射線量は考慮されていないのではとの疑問です。 自然放射線量は日本では平均1.4mS、ヨーロッパは平均2.4mSと言うデータが 有ります。上のデータを見ると、日本はヨーロッパ並になっただけで、このヒステリー は何故と言う感じを強くしました。 若い頃取り付いていた、ヨーロッパアルプスのあの花崗岩の堅い岩場、放射線量が とても高いのだそうです。小生などかなり犯されて抗体ができて居るのかも知れません。 日本では希な岩場です。
- kawasemi60
- ベストアンサー率17% (119/676)
もっとも経済的な吸引装置は人間です。 生物ユニットを培養して個人の体に移 植します。このユニットが体内に取り こんだ放射性物質を収集し外部に排出。 有害な核化合物を血液と呼気を利用し てユニットに集めるのです。 肺と腎臓に接続してユニット寿命3年 で設計。3年ごとに手術で交換。つい でに人工肺を片方づつ交換。 日本人を即死レベルでも平気な対放射 性物質生物に変える事が最適解。
- raiden787
- ベストアンサー率37% (179/473)
何か勘違いされてるみたいですが私は原発反対派ですよ。 放射性物質の処理が極めて困難かつ危険性の高い原発に誰が好き好んで依存したいと思いますか。 安全な代替エネルギーがあればそっちがいいですよ。 そもそも今のご時世、原発反対派なんて石投げりゃ当たるくらいいくらでもいますよ。 単純に核兵器の無力化には放射性物質の無害化の技術は無意味だと言ってるだけです。
- B-juggler
- ベストアンサー率30% (488/1596)
えっと、やはり 原発反対派は、肩身が狭いねぇ~。 いろいろと槍玉に挙げられるね~。 No.11さん。 現実問題、不可能だ と言っても、もしあるとすると 核兵器無効化のテロ の警戒をしなきゃいけなくなる。 それはそうだよね。 それでね、この分野が実際に進んでいない原因の一つが これだ。 そういう風に言われてきているだけ。 もちろん他の、お金にならないとか、国がやりたくないとかね、 #何故やりたくないかは知らないよ、軍事的なことかもしれないし? それは、科学の人間の仕事じゃないから、分からないと書いてなかった? ただこういう可能性はずっと言われている、それだけのことを書いただけ。 σ(・・*)からすると、何故そんなに、原子力やりたいんだろう? と 思う。 もちろん、σ(・・*)が間違っているかもしれないし、 正しいのかもしれない。それは簡単に分かること? #ちょっと書いてるけど、CO2 は 原子力発電のほうが多く出ている。 #これ調べるだけでも相当大変ですよ。 さらっと、いってもらえないでしょうか。 σ(・・*)影でバカにするのは、何ぼ馬鹿にしてもいいから。 わざわざ書くこと? 人の命か原子力か って聞かれて、平気で原子力!って言う人が多いのか、 あるいは本当のことを見ようとされてないか、としか思えない。 反原発って、言ってはダメなんですか。 今、消え去りたいと思う。これでも科学者の端くれ(数学屋だからね、ちょっと変わった)。 人の命よりも 原子力を 尊ぶ今。 何で分かってくれない って言う気持ちと、言うだけ無駄なのかって気持ちと。 無駄なら消えたい。福島行って原子炉の冷却を見てくる。そしたら確実に消えることはできる。 むしろその方が楽かも?と考える自分がいやだね。 締め切ってくれないかな~。 反対すると袋叩きだね。下に図を上げてます。 1985年の電力事情に戻るだけ。 使いすぎてる。それだけのことだよ・・・。 自分の生活は落としたくないってことかな。 仮にどこかで、誰かが苦しんでいても、ってこと? ここに書いてある人で、「バーゼル・アインシュタイン声名」を 知っているって人どれくらいいるんでしょうね。
お礼
回答ありがとうございます。 件のいわゆる「核無効化」のお話しについてです。 私としては放射性物質が何らかの科学的アクションにより無効化されるのであれば、これよりありがたい事はありません。 ですので、その阻害条件を取り除く為周辺事情を分析したいのですが、 色々と混線してきたので一旦整理したいと思います。 私は今までのお話から総合的に見て「核無効化」はどっちにしろできないと踏んでいます。 1. まずB-jugglerさんは、科学の視座より核への能動的な政治利用の懸念を示されています。 そしてその傾向により核無効化の技術が育たなかったのだ、という主張をされているものだと理解しています。 ただ、私個人としての意見なのですが、「核無効化」の技術は今までのお話を総合する限り、兵器無力化の為に圧力があったのではなく、核への国内的利用に関する能動的アクションの為に単に研究予算が付かなかったり、価値がないとみなされた、あるいはお題にすら挙がらなかったのではないかと推測するのです。 2. 次に科学的見地からの政治的ご意見を言って頂いておりますが、我々の最終的判断はきちんと政治・社会の部分も加味して判断せねばなりません。稚拙ながら、政治から見た意見を補足させて頂きますと、 > 現実問題、不可能だ と言っても、もしあるとすると > 核兵器無効化のテロ の警戒をしなきゃいけなくなる。 > それはそうだよね。 > それでね、この分野が実際に進んでいない原因の一つが > これだ。 そういう風に言われてきているだけ。 そんな核兵器を無効化するテロなんてあった日には、核兵器を持たない日本にしてみれば願ったりかなったりです。 「核兵器無効化のテロ の警戒」は核兵器保有国が心配するものです。かつ圧力が日本へかかるのであれば、その然るべき国からです。 これは現在の核兵器保有国へのテロ行為を日本が画策する可能性があるので、それじゃあ日本に圧力をかけようとなると思うのですが、研究は外国から圧力があったのかとも想像したのですが、他の回答にもありましたとおり、科学的視座からの純粋な懸念であり、政治的見解は加味していないとの事だったので、ここについては研究はできそうですよ。 そもそも平和利用の為に核無効化の研究はすべきなんですよ。 > 反原発って、言ってはダメなんですか。 いいです。むしろ今が好機なので主張すべきでしょう。 > 今、消え去りたいと思う。これでも科学者の端くれ(数学屋だからね、ちょっと変わった)。 > 人の命よりも 原子力を 尊ぶ今。 > 何で分かってくれない って言う気持ちと、言うだけ無駄なのかって気持ちと。 > 無駄なら消えたい。福島行って原子炉の冷却を見てくる。そしたら確実に消えることはできる。 > むしろその方が楽かも?と考える自分がいやだね。 私としては死なないで頂きたいと思っています。 というより、ここまで詳しいB-jugglerさんが核無効化の研究をされないのは、医者が患者を治療しないようなものです。 もしできれば、その技能を生かして頂けませんか? というのが私の願いです。 愚痴を言うのであれば誰にだってできます。 冷笑して未来を悲観するのも簡単です。 じっとしていたり、上から下に自然に任せて転がるのであれば石ころにだってできます。 ですが、我々が万物の霊長である人間として生まれたその意味は何でしょうか? 人間しかできない事をする為に、人間として生まれたその意味を全うする為に、我々が神様みたいな人から与えられた個々の天命を尽くすべきではないでしょうか。 私は残念ながら科学に関して無知です。ですが、B-jugglerさんはその知識がある。読書は学問の術なり、学問は事を成す術なり、とは言いますが、知識を持っているだけでは宝の持ち腐れです。是非活用して頂ければと思います。 > 締め切ってくれないかな~。 申し訳ありませんが、しばらく継続させて下さい。
補足
>そんな核兵器を無効化するテロなんてあった日には、核兵器を持たない日本にしてみれば願ったりかなったりです。 読み返してみましたが、これは一部の人から怒られてしまいますね。 傘を提供しているアメリカがテロにあってもいいのかと。 私が核兵器無効化を期待しているのは、日本に核恫喝を行う可能性のある数カ国です。
- raiden787
- ベストアンサー率37% (179/473)
具体的な答えではないのですが、核実験を行っている各国でどのような処理をしてるのか調べてみたいところですね。 恐らくは天地返しといいますか、汚染土壌を掘り返して地面のそこに埋めたのではないかと思いますが。 日本とは全く条件も違うとは思いますし、チェルノブイリなんかもまともに処理できてませんけれども。 各国からノウハウや放射性物質の推移などの情報を集め、分析することで何か新しい知見が得られるのではないかな、と思っています。 軍事機密にも関わるし、難しいとは思いますが。 ところで、B-jugglerさんは放射能を無害化する研究は核爆弾を無害化するから圧迫されている、と仰っておりますが、これはちょっとおかしくないですかね? 環境中の放射能、ようは放射性物質を無害化する方法はどういうものになるか現段階では全く想像できませんけれども、やるとすればその放射性物質に物理的になんらかの干渉を行わなければなりませんよね。 なんらかの粒子ビームをあてるのか、薬剤をふりかけるのか。化学反応では無意味である以上、薬剤という可能性は薄そうですが、まあ、空想ということで許して下さい。 となると、抵抗も何もしない環境中の放射性物質であれば、どうとでも作業は可能です。 しかし、核爆弾は軍事施設にて厳重に保管され、核爆弾自体も強固な装甲や放射能漏れを防ぐシステムで覆われています。はたして、放射性物質の核反応を抑制、あるいは無害化するシステムがあるからといって、その基地に忍び込んで核爆弾を無力化できるでしょうか?それが可能なら現時点でも核爆弾を盗み出すくらい容易でしょう。つまり、非現実的です。 そしてそれが軍事的に運用された場合はどうか?当然ですが、核爆弾は弾道ミサイルなり、爆撃機の爆装などに搭載され、目標地点に発射されて上空で炸裂します。 その場合も、超高速で飛ぶミサイルや爆撃機に一々無力化装置を作動させられるでしょうか?まず無理でしょう。 つまり、放射能の環境汚染を浄化できるシステムが開発されたからといって核爆弾の軍事的な無力化は現実的には不可能です。 火薬をダメにする薬剤はありますが、じゃあそれがあるからといって爆弾や拳銃を軍事的に無力化できるか、というと現実では全然そうはなってないですよね。 それと同じだと思いますよ。 仮に問答無用で周囲一体の核爆弾を無力化するシステムがあるとすれば、それって、核弾頭の装甲や軍事基地の壁を貫通して原子核に作用できる装置なわけで、核爆弾どころではない超兵器になりそうですね。
お礼
回答ありがとうございます。 > 日本とは全く条件も違うとは思いますし、チェルノブイリなんかもまともに処理できてませんけれども。 > 各国からノウハウや放射性物質の推移などの情報を集め、分析することで何か新しい知見が得られるのではないかな、と思っています。 > 軍事機密にも関わるし、難しいとは思いますが。 これは私の意見なのですが、軍事的にというよりも政治的に見て大変厳しいと考えています。 ><[国際]ニュース 2011.3.24>ロシアのメドベージェフ大統領は24日、自身のビデオ・ブログで福島第1原子力発電所の事故に触れ、強い地震や津波が発生しうる地域での原発建設を国際的に規制するべきだと述べた。 そしてこの流れがそのまま >< [読売新聞] 2011.5.26>地震国に原発安全基準、IAEAに要請…G8案 につながる所を見ると、ロシアが日本への外交的攻勢を強める中で、それではチェルノブイリの情報提供を・・・とすんなりやってくれるとは思えません。 素人意見ですが、一見正論のように見えるけれども上記の要請は日本一国へのものすごい牽制球ですよ。 基本的にG8の欧州国は地震国ではない、ロシアもしかり、アメリカは地震が起こりうるが、それでも日本ほどではない。各国の政治的・エネルギー政策的にも原子力がまだ大きなパワーを持つ中で、G8の中で日本だけが恣意的に弱体化を強いられる案ですよ。 日本だけがぼっち仲間外れでいじめられていたのに、当時の菅政権は何をしたのでしょうか。 核無力化の意見もありがとうございます。 こちらについての私の意見は別途記載します。
- B-juggler
- ベストアンサー率30% (488/1596)
No.3 と8です。 セシウムのところ、すいません訂正してお詫びします m(_ _)m キセノンに行くのではなかった。 化学反応って書いてるのに何でキセノンって書いたんだろう? No.9 さんかな、わざわざ調べてもらってすいません。 チェルノブイリなんかでもそうだけど、 塩化セシウムとかに化ける。こっちです。すいませんm(_ _)m #こいつ放射性ね。 しかも化合物になっているから、半減期って概念は薄くなりますね。 #この辺まで核物理を知ってあるといいけど。 国会議事堂の下にね、高レベル放射性廃棄物を・・・。 ってはなし。No.3を読んでいただいてないようで。 安全ですよ! といっているわけです NUMO や国は。 だったら議事堂の下に持って行け! って書いたんですよ。 反原発は、叩かれるのかな? そんなに原子力やりたい? 同じ人ではないでしょうね。 ダイジョウブ、このくらいは問題ない。そういえる人が福島行って、冷温停止をやってください。 ダイジョウブって人に限っていかないんだよ~~。 フォロー 感謝(o`・ω・)ゞデシ!! (=^. .^=) m(_ _)m (=^. .^=) ご苦労さんです~。大変ねぇ、反原発叩くの。 間違いは間違いで訂正してもらえるのはありがたいけれど、 個人的に叩くのは辞めてもらいたいし、No.3を見てくださってないわけですよね。 4回目じゃないかな?ここ書くの?3回目? 回数かいてるから、前にあるはずだと思いませんか? 訂正してもらえるからありがたいけど。 質問者さんの質問から離れているの問題だと思うけど。 火力発電で出るすすを取り払う技術みたいにできればいいんだけど、 できないからね、今のところ。 #少しはできるって話しだけど。復水機だっけ?冷却ポンプ。 #あれで少し使ってますね。 あれで溜まったのもどうするんだろうね?? あっ、これがある! フランス アレバ社 だったかな? 重金属を取り除く 技術の応用かなにかで、やってるねぇ、そういえば。 #そっか、取り除いたものをどう処理するかができないのか・・・。 辛いねぇ~~。
お礼
回答ありがとうございます。 >質問者さんの質問から離れているの問題だと思うけど。 ここのQAのポリシーに反するのかもしれませんが、私としては放射性物質を除去する上でのメインの話し以外に、B-juggler含め回答者皆様の寄り道した話しに思わぬ跳躍力があって、私の考え方を補完するのに、より良い教材となっております。 そもそも一つの見解から判断しようとするところが間違いの元だと思っていますので、色々な話をお聞きして、総合的に判断できればいいなと思っています。 宜しくお願い致します。
- kagakusuki
- ベストアンサー率51% (2610/5101)
>セシウムからキセノン という物質に変わる化学的反応があります。 これらの事を言っているのでしょうか。(化学反応ではなく核反応です) セシウム129:半減期32.06時間でキセノン129mに変化(但しキセノン129mは半減期8.88日でγ線を放出し、放射能を持たないキセノン129に変化) セシウム130:半減期29.21分でキセノン130mに変化(但しセシウム130は、半減期があまりにも短いため、原子炉から放射性物質が漏洩する前に殆ど無くなっているため、放射性降下物には含まれていない筈) セシウム131:半減期9.689日でキセノン131mに変化(但しキセノン131mは半減期11.84日でγ線を放出し、放射能を持たないキセノン131に変化) セシウム132:半減期6.479日でキセノン132mに変化(但しキセノン132mは半減期0.00839秒でγ線を放出し、放射能を持たないキセノン132に変化) 何れも、比較的速やかに無害なキセノンに変化するものばかりですから、放射性セシウムから生じる放射性キセノンは、もう残っていないと見做して構わないと思います。 又、セシウム137は半減期30.04年で放射性のバリウム137mに変化した後、放射能を持たないバリウム137に変化しますが、バリウム137mの半減期は僅か2.552分しかありませんから、セシウム137は放射能を持たないバリウム137に直接変化すると見做しても、実用上は問題ないと思います。 又、セシウム135の半減期は230万年にもなりますが、崩壊速度が遅いという事は、同じ時間内に放出する放射線粒子の量も少ないという事ですから、放射性セシウムが出す放射線の内、セシウム135から出たものは極めて少ない事になります。 ですから、放射性セシウムが原因となる放射線に限れば、200年も経てば、現在の101分の1程度にまで低下するという計算になります。 尤も、飛散した放射性物質はセシウムだけではありませんから、全ての放射性物質から出た放射線の量は、そこまで低下はしないと思います。 尚、物質を分離するには、当然、物質を区別する必要があります。 物質を区別するためには、物質の性質の違いを利用しなくてはなりません。 そして、物質の性質の大部分は、原子核の周りを回っている電子の数によって決まり、電子の数は原子核中の陽子の数によって決まりますから、物質の性質の大部分は、原子核中の陽子の数によって決まると言っても過言ではありません。 これに対し、放射能は原子核の性質によるものであり、原子核の性質は、陽子の数の他に、中性子の数の違いによっても変わります。 例え陽子の数が同じ原子核でも、中性子の数の違いによって、放射線を出さないものや、放射線を出すものの違いが生じます。 しかし、物質の化学的性質や、沸点、融点、溶解度、等々の一般的に物質の分離方法に利用されている性質は、原子核中の中性子の数にはあまり影響しません。 そのため、薬品を使って特定の物質のみを溶かし出すと言った方法では、放射性物質を分離する事は出来ません。 理論的には、汚染された土壌を超高温で全てプラズマ化させた上で、プラズマを電磁的に加速させてビームに変え、そのビームを磁場の中に通せば、原子核中に含まれている陽子の数と、原子核の質量、の比率の違いによって、放射性物質と放射性ではない物質を分離する事は可能ですが、巨大な工場を建設しても、1トンの土壌を処理するのに、年単位の時間が必要になるでしょうし、莫大な電力を必要としますから、全ての土壌を処理するのに必要な電力を生み出すためには、例え原子力発電で賄ったとしても、必要となる燃料の量が、何万トンになるか判ったものではありませんし、処理した後の物質は、元の土壌とは似ても似つかぬ、各元素ごとに分かれた粉末とガス(ケイ素の粉末、アルミニウムの粉末、酸素ガス、etc.)になってしまいますから、完全に非現実的な話です。(福島第一原子力発電所で行われている、冷却水の浄化は、水という、放射性物質となり難い元素のみからなる化合物だけを分離するので、可能となっているのです) このため、放射性物質を除去する方法は存在しません。 ですから、現実的に可能性のありそうな方法と言えば、ANo.7様の方法位のものではないでしょうか。 それにした処で、保管場所の選定問題がありますし(うちの近所には造るなという人ばかりです)、そもそも、膨大な量の汚染土壌を保管可能なだけの、広大な土地が確保出来るかどうかも疑問です。 少なくとも、国会議事堂の敷地内では、あまりにも狭過ぎてお話になりませんし、そもそも、汚染物質を県境を越えて移送する事など、搬送先の住民が許可する筈もありません。
お礼
回答ありがとうございました。 >現実的に可能性のありそうな方法と言えば、ANo.7様の方法位のものではないでしょうか。 そうなのですね。 できれば放射性物質のみを抽出、というのが私個人にとっての最も希望する解だったのです。 ただ、これができなければ、別の物質も付随してもいいからある程度の割合まで抽出を・・・とも思っていたのですが、やはり現実的にはANo.7さんの方法なのですね。 > 少なくとも、国会議事堂の敷地内では、あまりにも狭過ぎてお話になりませんし、そもそも、汚染物質を県境を越えて移送する事など、搬送先の住民が許可する筈もありません。 いや、恐らくこれは現実的にそうしろと言っているのではなくて皮肉で言っているんですよ。安全というのであればやってみろと。 > それにした処で、保管場所の選定問題がありますし(うちの近所には造るなという人ばかりです)、そもそも、膨大な量の汚染土壌を保管可能なだけの、広大な土地が確保出来るかどうかも疑問です。 これは大問題ですよね・・・。 これは私の個人的心情なのですが、他の県へ持ち運ぶのは勿論、福島そのものを死の街にしたくないという思いがあるのです(なのでこの質問をしました)。
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補足
回答頂きありがとうございます。 下記に追質問と感想、そして意見を記載しております。 貴重なご意見をこのQAで頂いた事は感謝している事を申し添えさせて頂きます。 失礼の無いようにも気をつけましたが、何かこれに対してご意見などございましたら返信頂ければ幸いです。 > まとめて保管する現在の案が妥当で、(大変なコストと作業量を費やすことになりますが、)本質的な問題や危険性は生じません。 > 汚染土壌を集めて保管することを、原子炉から出た高レベル放射性物質の地層処分と同じ危険性があると考るのは不適切だと存じます。 > 今回の汚染土壌は、高レベル核燃料廃棄物と比べると10ケタ以上も放射性物質濃度が低いので、2次的に汚染が拡大する恐れは非常に低いです。 > まとめて置き、そこに立ち入らないようにするだけで十分 な代物なのです。 > 念のためにコンクリート壁で囲っておけばそれで完全と言えるでしょう。 これは具体的に言うと壁だけで良いのでしょうか。それとも底と蓋を用意しなければならないのでしょうか? > 何万年たっても 極めて高濃度の放射性物質が残る核燃料高レベル廃棄物の地層処分と同じように考えてはいけません。 > > 「吸引装置」と類似点のある方法として、 > 酸で処理して汚染土壌のセシウムを100%抽出し、プルシアンブルーでセシウムを回収できると産総研が発表しましたが、追試ではうまくいかないようです。 > 今回の主な汚染物質はセシウムですが、セシウムは土の粘土鉱物(イライトなど)に極めて強く吸着され、なかなか取り出せないのです。 > ということで、今の所、抽出して除染するのは無理。 > また、 > 土の粘土部分を機械的に分離することによって、残りの土のセシウム濃度を減らすことが出来る可能性はありますが、土の種類と作業効率の面から、全ての地域で適用することは考えにくいです。 > この場合でも、分離されたセシウム含有粘土はまとめて保管するという事になると思います。 そうだったのですね。政府のニュースを地層処分前提のものとして色々と早とちりしてしまいました。 > もっとも、これらの対策で効果を上げることが出来るのは、居住地と農地(平地)に限られ、森林については実用的な対策が無いように思います。 > 私は、森については、200年間封鎖(立ち入り禁止)しかないと思います。 > (それでも森と周辺の地域との間の様々な物質循環を封鎖することはできませんけれどね) > (チェルノブイリでも同じ状況のようです) > > なお、私は、 > 汚染程度が低い地域では、表土を50-100cm下に埋め込む“天地返し”も可能だと考えます。 > 土によってガンマー線は遮蔽されてしまいますし、セシウムは土から移動しにくいので、水や作物の汚染も(ほとんど)生じないと考えられるのです。 > たとえ事故などで漏れ出したとしても、手がつけられないような事態になることはあり得ません。 > 主な汚染物質のセシウムは半減期が30年ですから、せいぜい200年もたてば、放射能がほとんど無くなってしまいます。 ご教授頂いた内容に概ね同意なのですが、ここだけ若干補足させて下さい。 「200年経てば良い」というご意見はこれは科学の視座からのご意見であると思いますので、理論的にはこれで正しいと思います。しかし、それでは「200年経てば良い」という科学的見解を元に「そうした建築物を作れば良い」という解のみが導かれれば良いのですが、「200年経てば、降下した放射性物質は放射線がなくなるので今後そうした事象が発生しても問題無い」といった、第二の福島原発の発生を今後許容しうるような社会的視座からの政治的判断の解も導かれてしまう予感を、この文章を読んだ時拭えませんでした。 即ち、簡単に言えば「建築物を作れば良い」というのが主旨であり、「第二の福島原発の発生を未来に向けて許容する」というニュアンスは含まれいないですよね? という事です。 非常に細かい話しではございますが、このQAを読んでいる他の方もそうした考え方を持ってしまうかな、という危惧と、回答頂きましたindoken2さんもそうしたミスリードを意図的に狙っている訳ではないとも思いましたので、勝手に補足させて頂きました。これで宜しいでしょうか? 勝手に回答の詳細を予想してずらずらと書いてしまいました。お気を悪くされてしまったらお詫び申し上げます。ただ、私はこれを書かずにはいられませんでした。 何卒、市井一般人の一コメントとしてご容赦下さい。 ---- また、話しは少しそれ、QAとの直接的関係はありませんが、私の科学と震災復興の考え方もここで書いておこうと思います。 科学は進歩し、人類は繁栄するが、地球規模の自然を人智は超える事は無いというのが私の見解です。 そもそも世界は何で出来ているかというと、ある種の規則に従いながらも細かい粒子の集まりがランダムに動いて一つの所に流動しながら収まる、というのが地球であり、世界であり、人間社会である、というのが私の考えです。これに従いますと、ランダムとその集合を大局的には予想できるが、それ以下では予測し得ない部分があり、その結果から導かれる影響に対して人類は未然防止できない、という事です。 簡単に言えば、大規模災害(地震)に対応できない大きな危険物(原発)は扱う事はできないという事です。 名取市や亘理町の古い街道周辺地域が今回の津波の壊滅的被害を免れています。 この事を私なりの解釈を加えて記載しますと、昔の人々は自然災害から免れる為、その社会を保つ為の努力を、街道の位置の選定などでしてきたのではないかと思うのです。そして、それら地震や津波は人間で対応できぬ超越的災害という前提で対応しきたのではないかとも。 経験則による結果とは言え、その津波の被害をとどめる先人達の知恵により旧街道付近にお住まいの方は被害を免れており、子孫である我々はそうした先人からの愛情的思想により守られたのだと私は考えているのです。 しかし、今回の原発設計にはそうした思想はありませんでした。いや、厳密に言うと「ここまですれば安全である」という理論から導き出された結論では結果として対応できませんでしたし、尚且つ大規模な自然現象は理論値内の想定に収まるといった人間の驕り的認識がこの災害を招いたとも言えると思うのです。 原発などの建設は人間の理性による思想では対応できないのではないかというのが正直なところです。作家の佐藤優氏は著書「国家の危機」の中で、「今回の地震に原発は耐えられなかった。なので、M9.0の地震に耐えられるような設計で原発を作れば良いという意見もあるかもしれないが、M9.4の地震が来たらどうするのか。」と書いています。 これには「そんなバカな。最近M9が起きたばかりなのに早々同レベルの地震が起きるはずもない」という一笑に付すご意見もあるかもしれません。 そもそも原発の設計・着工当初は、M9以上の地震は起きない想定で、「M9規模の地震が来たらどうするのか」という問いには「そんなバカな」と返していたようです(東京新聞2011/3/23「大津波やM9 想定却下」 福島原発 設計者ら証言 )。これは現にM9.4レベルの地震は今すぐ来ないと笑っている我々と同じです。そして災害は起こってしまいました。これが我々の現在持っている思想や考え方の限界なのだと私は認識しています。仮に当時、M9想定での対策とその予算申請を原発サイドが申し出ても、世論はそれを「予算獲得の為の方便だ」と許さなかったのではないのでしょうか。 いずれにせよ、原発を建てようとしていた人達は、「M9相当の地震が発生してしまったら、それは自分達の管轄ではない」と、M9地震後に生きて生活している我々の事は何も考えていなかった事になります(しかし、これが我々がその当時の原発関係者の立場であっても同じ結論を出すであろう事は否めません)。 環境問題で比較的日本は先進的であるとは言え、現在の科学と社会は、未知の事象への畏敬を忘れ、我々の社会と我々の子孫を想う思想が本質的に欠落していたのではないでしょうか。 それと同時に、極めて現実的な問題を振り返れば、中韓朝と日本は国家として敵性をむき出しにする国家に囲まれており、人間集団としての主権を維持する為にもここから防衛せねばなりません。核兵器を持つために原発を維持しているという意見もありますが、国家間の線を維持する為にも、核兵器以外の方法論等を、様々な観点から考えていかねばならないと思うのですね。 (飛躍をお許し願えば、プロンプト・グローバル・ストライク等のキーワードなどが挙がるでしょうか。) ちょっとまとまりの無い文章となってしまいましたが、取り急ぎ補足まで。