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F型コネクタの防水性能
F型コネクタに防水型なるものがあります。この「防水」の定義を知りたく、宜しくお願いします。 交流(高周波)使用で雨に濡れる程度なら良い事を意味するのでしょうか。あるいは、DC15V通電でも長期に電蝕を生じない事を意味するのでしょうか。水中(電解質含有)使用は可能でしょうか。水深の仕様付きコネクタが散見されますが、F型コネクタの「防水規格」が検索するも見つかりません。
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業務用の通信・放送機器の関係で、50ΩのN型コネクタ利用の経験から防水の防滴仕様が屋外置きキュービクルと防滴キャップとで対処しています。 民生用のF型コネクタの場合コスト面で意見が分かれると思います。 10年・15年後の耐用年数を考えると、毎年の定期点検を実施する業務用の機器と、設置工事後点検なしでの機器での考え方はやや異なると考えます。 ブチルゴムの耐水耐湿特性を利用するのが最善で、かつ末端処理を考慮する必要があります。 防滴キャップ+末端の絶縁テープでの浸水処理も有効と考えてください。中心電極だけでなく、外皮シールド線側の防錆で防湿処理をしないと特性劣化が生じます。 「Oリング」では長期の防塵構造は期待できません。 F型の場合外皮シールド線側の錆発生で特性劣化を見受けます。 自己融着テープで全面を包む方か、防滴キャップ使用の判断は使用環境と耐用年数で判断してください。
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- KEN_2
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ANo.1 です。 >例えば後者、7.12項の与圧付き防水性試験、7.14項の48時間塩水噴霧試験を見ますと、JIS C0920 の IPX3、4の試験レベルよりかなり厳しいように感じます。 「JIS防水保護等級4級」相当品の通常試験範囲となります。 「7.14項の48時間塩水噴霧試験」は、屋外設置の防錆試験となり防水性には影響しません。厳しくない普通の試験条項です。 「防水」との表現が使われていますが、大半の部品は防水の防滴仕様が考慮されていると考えて、「完全防水」の部品はまず存在しないと思ってください。 >長期特性をこれら試験内容から推測するのは難しそうですが、例えば防水型であってもDC15Vに対する追加保護(自己融着テープで巻く)は必須ないのでしょうか。 構造的に防湿・防塵が考慮されていませんので、屋外設置の場合は自己融着テープなどの保護処理が必要です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 塩水噴霧試験の件、絶縁抵抗の試験は含まれてないのですね。私の誤解でした。仰る事、納得できました。ところで、末尾の一文の真意が読み取れませんでした。 >構造的に防湿・防塵が考慮されていませんので、屋外設置の場合は自己融着テープなどの保護処理が必要です。 以下、素朴な疑問です。 1.嵌合部およびケーブル接続部にOリングがあるようですが、防塵構造とは呼べないのでしょうか。 2.ガスケットが樹脂である以上、防湿が限定的である事は理解できます。しかし現実的には自己融着テープによる防湿下では無く、耐湿無力な防滴キャップの中で防水型Fコネクタは多用されているようです。またそもそも防湿特性が重要なのかという見方もあります。といいますのは、家庭用屋外ブースターや混合器の防滴キャップ下の接続に付属してくるコネクタは「非」防水タイプが大勢のようです。これは危うい状況なのでしょうか。防滴キャップ内で結露が生じた姿が想像できるう一方、嵌合部の撥水性樹脂表面に濡れが広がる姿は想像し難いです。 3.防水型F型コネクタであっても、屋外使用に際し、自己融着テープが必須との御意見、ブチルゴムの耐水耐湿特性を勘案すれば、屋外使用に際しても「非」防水型コネクタを自己融着テープで包む方が経済的という結論になるのでしょうか。防水型の存在価値が不明瞭になって来ました。 そこで、この3番に関して、アンテナメーカ2社の相談窓口にたずねてみました。防水型の屋外曝露は問題ないとの共通見解でしたが、「非」防水型コネクタの自己融着テープによる防水化に関しては意見が分かれました。それは社としては奨められないという正論が聞かれた一方、素人加工の防水型コネクタよりは、「非」防水型コネクタと自己融着テープの併用を奨めるという現実路線も聞けました。コネクタメーカの意見も知りたいところですが、客でも無いのに、敷居が高くて躊躇しています。
- KEN_2
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通常の「F型コネクタに防水型」は、防雨形・防まつ形が考慮されていて、JIS防水保護等級3か4が適用されています。 >交流(高周波)使用で雨に濡れる程度なら良い事を意味するのでしょうか。 ↑ ↑の生活防水と考えてください。 「水深の仕様付きコネクタ」であれば「完全防水」のJIS防水保護等級8級となります。 「防水」の定義は下記にあります。 防水に関する規格のJIS C0920:2003 を参照 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%B2%E6%B0%B4
お礼
ご回答ありがとうございます。 >防雨形・防まつ形が考慮されていて、JIS防水保護等級3か4が適用されています。 の旨、ご教示いただきましたが、差し支え無ければ出典ないしは考え方の補足をいただけないでしょうか。以下の様に一見、相容れないF型コネクタの防水規定が見つかり困惑しております。 通称F型コネクタは、C12形、C15形の名でEIAJに規格化されているようです。 http://www.jeita.or.jp/japanese/standard/book/RC-5220B/index.html#page=3 http://www.jeita.or.jp/japanese/standard/book/RC-5223A/index.html#page=3 例えば後者、7.12項の与圧付き防水性試験、7.14項の48時間塩水噴霧試験を見ますと、JIS C0920 の IPX3、4の試験レベルよりかなり厳しいように感じます。 長期特性をこれら試験内容から推測するのは難しそうですが、例えば防水型であってもDC15Vに対する追加保護(自己融着テープで巻く)は必須なのでしょうか。
お礼
KEN_2様ご回答ありがとうございます。上記内容、要約してみました。 定期点検等コネクタ着脱を必要とするる場合は、防滴キャップの使用を余儀なくされるが、そうでなければ、ブチル処置するのが最善。高周波特性を左右する外被の防錆にも注意。(誤りがあればご訂正ください) --------- 検索で来られた方へ ------ 私と同様に、F型コネクタ「防水型」の耐性に関心を持たれ、検索でここがヒットした方の為、首記質問の答えをまとめておきます。防水対策マージン検討の参考になれば幸いです。 KEN_2さんは「交流(高周波)使用で雨に濡れる程度なら良い」を選択されました。DC重畳においてはブチルゴムによる保護が必要との事です。またDC重畳の無い場合についても、長期には、外被導体の錆に起因する高周波特性劣化を防止する為、前記保護の必要性をご指摘されているように思います。 F型コネクタの規格、JEITA RC-5220B、RC-5223A に防水性、耐湿性の項目がありますが、平常使用との相関を読み解くのは難しそうです。他の情報としてアンテナメーカ2社の見解を賜りました。「防水型の雨天曝露はDC15V通電に関わり無く耐性あり(電蝕心配なし)」です。マージンは各自の考えで追加すべきでしょう。(#2のお礼欄末尾も要参照)文書による正式回答は得ておりませんし、質問の仕方の不備や私の解釈が混じりますので、社名は伏せさせていただきます。ありがとうございました。