• ベストアンサー

放射性物質が検出された母乳は大丈夫?

 「国や市民団体の調査で東京電力福島第1原発周辺に住む母親の母乳から微量の放射性物質が検出されたそうですが、原発のある福島県以外の母親からも検出されているのでしょうか。また、調査結果の範囲ならば母乳を与えても赤ちゃんに健康被害はないのでしょうか」=川崎市の女性会社員(36)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • SANKEI1
  • ベストアンサー率82% (57/69)
回答No.1

 ■市民団体が調査  授乳中の母親の母乳から放射性物質の検出が明らかになったのは、市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」が4月に公表した調査結果がきっかけだった。福島第1原発事故を受け、ネットワークでは3月23日~30日、福島、茨城など4県に住む女性9人の母乳を民間放射線測定会社で独自に分析。その結果、茨城と千葉の4人から1キロ当たり6・4~36・3ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。  ヨウ素は甲状腺に蓄積され、甲状腺がんを誘発する可能性がある。成長期の細胞は被曝(ひばく)で傷を負いやすく細胞ががん化しやすいため、多くの授乳中の母親らは衝撃を受けた。  政府も母親らの不安に応え、厚生労働省に緊急調査を指示。4月下旬、福島、茨城、千葉、埼玉、東京の23人を対象に調べたところ、7人からヨウ素が2・2ベクレル~8・0ベクレル、うち1人から放射性セシウムも2・4ベクレル検出された。  当初、母乳には国の基準値がなかったが、厚労省は急遽(きゅうきょ)、ヨウ素は飲料水や牛乳の乳幼児用の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を、セシウムは大人を含めた基準値(同200ベクレ ル)を安全性の目安とした。  厚労省はさらなる安全性の確認のため、5月18日~6月3日に専門家で構成する研究班による調査も実施。宮城や福島など8県の授乳中の女性108人を対象に調査した。  その結果、福島県相馬市、福島市、いわき市、二本松市の7人から1・9~13・1ベクレルのセシウムが検出されたが、安全性の目安を大きく下回ることから、研究班は授乳を続けても乳児の健康に影響はないと結論づけた。  ■「心配ないレベル」  研究班の代表を務めた国立保健医療科学院の欅田(くぬぎた)尚樹生活環境研究部長は「放射性物質は大気中や食品、水道水から母体内に取り込まれたと考えられる」と説明。母親が経口で摂取したヨウ素とセシウムは平均それぞれ3~4割程度が母乳に移行するとされるが、「母体、乳児ともに過去にさかのぼった長期的な影響も心配がないレベル」と語る。  研究班の調査では、市民団体の調査で検出されたヨウ素は出なかった。これについて欅田部長は、「環境中への放射性物質の放出が減少していることに加え、ヨウ素の放射能の量が半分になる半減期が、セシウムに比べて短いため」と説明する。  ヨウ素とセシウムの物質そのものの半減期はそれぞれ、8日間と30年間。しかし、人体に摂取され、体内での代謝や排泄(はいせつ)による減少を加味すると、ヨウ素は7日間、セシウムは80日程度で体内から半減するという。  原発事故の影響で大気中の放射線量がピークに達した3月15~16日以降、大きな放射性物質の放出はなく、食品などからヨウ素の検出が減る一方、半減期の長いセシウムが検出されるケースが増えている。  ただ、研究班は母乳から検出されたセシウムは「微量」としており、日本産科婦人科学会や日本医学放射線学会など関係6学会も6月8日、「わずかな放射線量よりも、母乳に含まれる子供の成長に役立つ成分の方がはるかに重要。授乳を続けても、子供の健康に影響することはない」とする見解を公表した。  一方、事故直後から希望者の母乳検査を実施している母乳調査・母子支援ネットワークは現在も調査を継続。これまでに約200人が検査を受けた。結果が公表されている100人のうち5人から5・5ベクレル~36・3ベクレルのヨウ素が、14人から4・2ベクレル~10・5ベクレルのセシウムが検出されている。  ネットワークの村上喜久子代表は「世界的に母乳と放射性物質に関する調査は少なく、微量だから安全という根拠はない。内部被曝の実態把握のためにも、原発周辺の自治体は母乳の調査をするべきだ」と訴えている。(長島雅子)      ◇  「社会部オンデマンド」の窓口は、MSN相談箱(http://questionbox.jp.msn.com/)内に設けられた「産経新聞『社会部オンデマンド』」▽社会部Eメール news@sankei.co.jp▽社会部FAX 03・3275・8750。

関連するQ&A

  • お母さんのおっぱいから放射能を検出

    【原発問題】 母乳から、微量の放射性物質。市民団体が検査…福島、茨城、千葉など ★母乳から微量の放射性物質=市民団体が検査―福島 ・福島第1原発事故で水道水や農作物から放射性物質が検出された問題を受け、  市民団体「母乳調査・母子支援ネットワーク」(村上喜久子代表)は20日、福島市内で記者会見し、  福島など4県の女性9人の母乳検査で、茨城、千葉両県の4人から1キロ当たり  最大36.3ベクレルの放射性ヨウ素131が検出されたと発表した。  厚生労働省は水道水の放射性ヨウ素が同100ベクレルを超える場合、粉ミルクなどに入れて乳児に  摂取させないよう求めているが、母乳については明確な基準はなく、村上代表は「今回の数字が  高いとも低いとも判断できない」としている。 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011042000827 放射能は子供ほど影響が強いんだよね? 母乳を飲む乳児なんていったいどうなってしまうのかな? しかも水の放射能基準値を照らし合わせると国際的にも結構高い線量らしいよね?

  • 放射性物質海外でも検出・・・不安です。

    韓国やフィリピンにも福島原発の微量の放射性物質らしいものが検出されているとニュースで見ました。また、福井県でも微量の検出と新聞にありました。 ということは、日本全土に放射性物質は飛来・拡散していると考えてよいのでしょうか? 微量ということですが、とても不安です。 このまま収束が長引くとさらに濃い濃度の放射線物質が飛来・拡散するのでしょうか? その場で影響がないと専門家は話していますが、これは長い期間(数十年後)に対しても言えることなのでしょうか? よろしくお願いいたします。

  • 放射性物質

    現在福島の原発が大変なことになっています。 特に、福島に住んでいる人は死活問題だと思います。 連日テレビでは、直ちに健康に影響が出る範囲ではない。 と、連呼していますが、この今のところとか、直ちにとかが非常に気になります。 たとえばこんな危険性はないのでしょうか? 空気中の放射線量が上がっているということは放射性物質が空気中に舞っているということ になります。現に福島の水道で微量のセシウムが検出されたとのニュースを見ました。 放射性物質は体内に取り込まれるとほとんど外に出ないと聞きます。 加えて半減期はとてつもなく長く一度体内に取り込んでしまうと死ぬまで放射線を体内から浴びる ことになるではないでしょうか? テレビでは今のところこの量なら大丈夫だといっていますが、確かに放射線量だけなら大丈夫かも 知れませんがそれを呼吸や飲食で体内に取り込んでしまうとかなりまずいのではないでしょうか? 一時間で胃のレントゲンもの放射線をくらい続けたらとかんがえたら・・・ 体に付着したものは落とせても体内に入れてしまったものはどうすればいいのでしょうか? どなたか教えていただけたら幸いです。

  • 子どもの尿から微量の放射性物質 福島市の10人

    子どもの尿から微量の放射性物質 福島市の10人  福島県内の保護者らでつくる市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」などは30日、福島第1原発事故の影響調査で福島市内の6~16歳の男女10人の尿を検査した結果、全員から微量の放射性物質が検出されたと発表した。  検査を担当したフランスの放射線測定機関「アクロ研究所」のデービッド・ボアイエ理事長は記者会見で「福島市周辺の子どもらに極めて高い確度で内部被ばくの可能性がある。事故前の数値はほぼゼロだったと考えられる」と話した。  発表によると、尿は5月下旬に採取。放射性セシウム134の最大値は8歳の女児で尿1リットル中1・13ベクレルだった。 http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011063001000390.html この子たちの将来、チェルノブイリの子供たちみたいな運命(死・病気・知能指数の低下等々)が待ち構えているのだろうか? 皆はどう思う?

  • 放射性物質は大地に蓄積していくといいますが

    放射性物質は大地に蓄積していくといいますが、チェルノブイリのときと違って、今回は半年から9ヶ月は福島原発からばら撒かれていることになりますよね。 福島は1年でミリシーベルトではなく、シーベルトになるところもあるそうですが 10数年間、微量でも原発から放射性物質がばら撒かれる場合、東京も危険区域に入ってしまうのでしょうか? チェルノブイリのときと違って量が少ないので安全だと聞きましたが、枝野官房長官は20キロ圏内で直ちに健康被害はないといいながら、防護服完全装備で数分しか車外に出なかったといいます。 予想以上に大地に放射性物質が蓄積しているのでしょうか? スピーディによる日本全国、とりわけ福島についての放射性物質拡散を枝野官房長官は知っているので、あのような防御体制に入っているのかと勘ぐってしまいます。 国民に何故スピーディによる放射性物質拡散を知らせないのかもあわせて教えて欲しいです。 おねがいします。

  • 福井県の海から放射能検出の件について

    こういう記事を読みました。 海藻から微量の放射性物質 福井 2011.6.4 01:53  県は3日、若狭湾や福井市沖などで採取した海藻のワカメやホンダワラから、福島第1原発事故が原因とみられる放射性ヨウ素とセシウムをごく微量、検出したと発表した。ヨウ素検出はチェルノブイリ事故以来。仮に食べたとしても健康への影響はないレベルという。  電力事業者と行っている放射能調査で、3~5月の採取分。 福一から海に垂れ流されている放射性物質が、何故、日本海の海草を汚染しているのでしょうか? 日本海に入り込むような海流があったでしょうか? これを考えると、西日本の太平洋側はもちろん、日本海側、沖縄の海草なども危険なのでしょうか? おねがいします。

  • 子どもの尿から微量の放射性物質 福島市の10人

    子どもの尿から微量の放射性物質 福島市の10人  福島県内の保護者らでつくる市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」などは30日、福島第1原発事故の影響調査で福島市内の6~16歳の男女10人の尿を検査した結果、全員から微量の放射性物質が検出されたと発表した。  検査を担当したフランスの放射線測定機関「アクロ研究所」のデービッド・ボアイエ理事長は記者会見で「福島市周辺の子どもらに極めて高い確度で内部被ばくの可能性がある。事故前の数値はほぼゼロだったと考えられる」と話した。  発表によると、尿は5月下旬に採取。放射性セシウム134の最大値は8歳の女児で尿1リットル中1・13ベクレルだった。 http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011063001000390.html 不法行為の時効は知ってから3年。不法行為の時から20年。 時効経過後・・・・・ 死んだり病気になった場合、放射能との因果関係を立証できなければ泣き寝入りしなければいけないの? 放射能が原因と立証されても、この子たちが死んだらこの子たちと遺族は泣き寝入りしなければいけないの?

  • 放射性物質

    考えていてよくわからなくなったので教えてください。 普通に生活していても自然被曝すると言われます。 被曝をするという事は放射線があるということですよね? 放射線があるということは放射性物質が自然界に存在しているのですか? 放射性物質が自然界に存在しているなら、空気を吸うことで内部被曝をする危険性がありますよね? なのに福島原発から放出される放射性物質は内部被曝の危険を論じています。 自然界に存在する放射性物質と原発からの放射性物質(死の灰)いったい何がどう違うのですか? 同じ放射性物質なら放射線を出しているのは同じことだと思います。 なのに、なぜ原発の放射性物質は死の灰とまで言われ恐れられるのですか?

  • 東日本大震災前の魚介類の放射性物質の量は?

    いつもご丁寧な回答をありがとうございます。  現在、東北地方を中心に、魚介類から放射性物質が検出されています。驚いたことに、日本では魚介類における放射性物質の環境基準が設定されていなかったのですね。  ところで、この震災前は、魚介類には放射性のヨウ素や、セシウムなどは検出されていたのでしょうか。  原発周辺では調査していたと思いますが、公開されてこなかったのでしょうか。  自然界にも放射性物質は存在していて、常にごく微量の被爆はしていると聞きましたが、原発で化学的に発生した放射性物質はさすがに気色悪いです。たとえ、ただちに健康には影響が無くとも。 教えてください。お願いします。

  • 検出された5種類の放射性物質って何?

    福島原発の周辺で確認された、自然界には存在しない5種類の放射性物質って何か分かりますか?ヨウ素、セシウム、ストロンチウム+αでしょうか?

専門家に質問してみよう