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被曝の影響度や福島原発事故の本質
- 福島原発事故の影響度について疑問があります。環境放射線は極めて低い影響であり、なぜ世界が福島の状況を見守っているのでしょうか?
- メディアの報道は放射線量ばかりで放射性物質の量について無視していますが、微量の放射性物質の内部被曝は極めて影響が大きいです。
- 爆発した場合の放射性物質の飛散量はどれくらいでしょうか?制御棒の溶解と再臨界も考えられます。
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ANo.1です。 引き続き、矢ヶ崎克馬氏のコメントその2を投稿します。 参考になれば幸いです。 ------------(以下、コメントその2)------------- 福島原発放射能物質漏れ2 ー内部被曝を重視して対応を!― 内部被曝とは、放射性の埃(放射性降下物)を飲み込んだり吸い込んだりして、身 体の中に放射性原子が入ってしまい、身体の中で放射線が発射されて被曝すること です。 広島・長崎の原爆投下後、アメリカは核戦略の要として「核兵器を通常兵器と同じ に見せる」ために内部被曝を隠ぺいしました。その方法は総合的で科学的な装いを 取り、戦後の被曝線量評価の体系を支配しました。隠ぺい方法は3種類の分野の「科 学的」操作からなります。(1)広島・長崎の被爆現場の放射能による環境汚染を 極端に過小評価しました(1986年線量評価システム:DS86)。(2)被爆者の被害 から内部被曝の指標を消し去りました(原爆傷害調査委員会:ABCC、放射線影響研究 所(方影研))。(3)上記二つのデータをもとに国際放射線防護委員会(ICRP) の被曝線量評価体系から内部被曝を排除しました。それは同時に、この基準により上 記二つの科学の名を語った操作を合理化し、放射線科学の現場から内部被曝を見え なくしたのです。困ったことは、このICRP基準はほとんど全世界の医療機関や原子力 施設の線量基準となってしまっていることです。 欧州放射線リスク委員会(ECRR)の試算によれば、戦後6400万人もの人が内部被曝 により命を落としています。これに対してICRPの基準に従って試算すれば、犠牲者 数は117万人。この差は、原爆、大気圏核実験、原発等の核施設から出る放射性埃に よる内部被曝です。 内部被曝の隠ぺいは、「放射線被害を隠すことによって」核抑止論を維持できる市民 的認識を獲得するために必須でした。同時に、内部被曝を認めると原発から漏れ出 る放射性物質による犠牲者が多すぎて市民的コンセンサスが得られないことから、原 発維持にも内部被曝の隠ぺいは必要でした。原発は内部被曝を隠蔽してはじめて成 り立ちうる商売なのです。安全神話を作った人々は一体いつまで内部被曝を隠ぺいし 続けるのでしょう。 チェルノブイリ原発事故があった時、全世界に放射性埃がまき散らされました。肥 田舜太郎先生の各県別のセシウム降下量と乳がん死亡者の調査によれば、日本では 北日本に放射性物質が降り注ぎ、北日本各県の乳がん死亡者の統計調査では各県とも に10年後に10万人当たり十数人の死亡者増加がありました。これを北日本の婦人の 人口に当てはめて死亡者の人数を計算すると、2000人(以上)の乳がん死亡者増加と なります。これを全てのがんに敷衍すればいったいどれほどの人が命を失ったこと でしょう? アメリカでも追跡調査がなされてチェルノブイリの埃がアメリカに広く降り注いだ事 がモニターされています。感染症でストレスを持っている人に対しては、放射性降 下物は即効的に免疫力を低下させ、命を奪います。例えば、エイズの患者さんでは 1986年の5月の死亡者は前年5月に死亡した数の2倍を記録しています。健常なグルー プでは年齢別の統計で、若いほど感受性が高く、25才―34才の年齢層は前年同月の 20%増の死亡者を記録しています。 福島原発の場合は放射性降下物が今後どれほどになるか分からない不気味な状況で すが、チェルノブイリ事故同様な被害がありうることを日本人は覚悟しなければな りません。テレビを見ていると、「専門家」の「直ちに人体に影響を与えることはな い」という類の弁が続いています。科学的に率直な認識を語り、国民の判断を冷静 に引き出すことが必要です。政府や「専門家」は、まやかしの安全発言を続けるので はなく、住民の健康管理に責任ある態度を示すべきです。 (以上)
その他の回答 (3)
放射線の話では量の議論が極めて重要です。 ごく微量ということであれば、私たちは常にウランを吸い込んでいます。 ウラニウムは結構そこらへんにある鉱物に普通に含まれてますから、鉱物系の粉じんのある環境であればごく微量のウラニウムはその辺に飛んでいます。 ごく微量な放射性物質を体内に取り込んだぐらいで重大な健康被害が起こるならば人類はとっくに滅んでいます。 また、人体は日々代謝されてますから、体内に取り込んだ放射性物質がそのままずっと体内に残るということはあり得ません。(どのくらいの時間で体外に放出されるかは物質の種類に拠ります)
お礼
ありがとうございます。 ストロンチウムはずっと残りますよね?
- phobos
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ANo.1です。 ご質問の(1)(2)に関連して、被爆問題の専門家が発信している具体的な情報が得られましたので、2回に分けて投稿します。 情報元は、矢ヶ崎克馬氏(日本平和委員会理事、琉球大学名誉教授、著書「隠された被曝」他、原発被曝労働者弁護団の科学的弁護を担当)で、今回の福島原発事故についてのコメントを発信しておられるので、以下に紹介します。 参考になれば幸いです。 なお(3)については現時点ではどんな専門家にも回答不能だと思われます。 ただ、チェルノブイリ事故ではどんな被害があったかは次投稿の「コメントその2」で概略を知ることが出来ます。 ------------(以下、コメントその1)------------- 矢ヶ崎克馬 「福島原発放射能漏れについて」 ●最大の住民プロテクトは放射能の埃を体内に入れないこと。 ●マスクをすること。屋外での食糧配布はやめて屋内での配布とすること。 ●雨には当たらないこと ●子どもの屋外での遊びは極力避けること、等々。 1.身体についた埃は洗えば除去できるが、身体内部に入って内部被曝を起す埃除去 できない。 基本的には環境が汚染された時には、いかに内部被曝を避けるか、外部被曝・付着被 曝を最小にするか、が問われる。内部被曝とは、外気を吸い込むことで何年後かに 癌になるのが特徴です。だから、徹頭徹尾外気を無防備で吸わないため、必ず、命を 守るために、マスクをしなくてはならない。映像で除染しているところが映された が、作業員は完全防毒マスクをしていて、除染される住民はマスクもせず無防備だっ たことは、許されることではない。 2.ガイガーカウンターで、放射線のほこりのガンマー線だけを拾っても駄目なのは なぜか。それは、外部被曝では主としてガンマ線であるが、内部被曝はベータ線が 主でガンマ線とアルファ線もあるので、被曝量は内部被曝の方がはるかに多く被害が 深刻になるからだ。(崩壊した原子によるベータ線とウランによるアルファ線が含 まれる。) 3.放射能の埃は多原子からなる微粒子を形成するもので、崩壊は、核分裂で生成し た原子はベータ崩壊(ベータ線を出す)であり、燃料のウランはアルファ崩壊が主 である。セシウムや沃素はモニターされる原子であって、放射能の埃の正体である放 射性微粒子からは多種の原子からの放射線が出ている。すなわち沃素だけプロテク トして済むものではない。放射能の埃:放射性微粒子は放射性原子が一個一個別々 の状態ではないので内部被曝は余計に怖いものである。 4.ちなみに沃素-1は甲状腺に集中するので、非放射性の沃素であらかじめ甲状腺を 飽和させておけば新たな放射性沃素は定着しないものであるが、沃素だけのプロテ クトを強調するのは誤りである。 5.内部被曝では長期間体内に保持される。この被曝量は無視するべきでない。矢ヶ 崎克馬の試算では百万分の1グラム程度の摂取量で1シーベルト程度の被爆にな る。マイクロシーベルトどころの話ではない。少量の吸入でも確率的に発がんに結び つくものであり、十万人当たり数十人のがん死亡者を上昇させる。これは10年規模 で判明する被曝被害であり、放射性の埃を吸引したことによるのが原因であるという ことは、患者からの解明では決して追跡できない。ごまかしが効く被曝形態である が、数としては膨大な被害者群を形成する。 6.原子力発電は「内部被曝」による犠牲者を無視することによって、初めて成り立 つ商売である。欧州放射線リスク委員会の放射線による犠牲者は戦後6500万人に上 るという試算を留意すべきである。この中には原発による犠牲者が数百万人に及ぶと 考えられる。 7.ちなみに日本の放射性科学陣は内部被曝について世界一鈍感であると言える。 8.住民の内部被曝を極力避けるような指示、方針を出すべきである。 (コメントその1は以上。次投稿に続く)
- phobos
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この度の震災で被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を願いつつ、自分にも出来る支援をしていきたいと思っております。 さて私は専門家でないので直接回答することは出来ませんし、素人考えを述べることもこの際は控えますが、質問者さんの疑問や心配は私も感じているところです。 福島原発事故に関するこの間の報道を私も固唾を呑んで見守っていますが、起きてしまったことの報告と解説はともかく、一番知りたい情報つまりこの先どうなるのか、どう対処しておけばよいのか、等については満足できる情報がマスメディアからは得られていません。 現在は現場関係者の必死の努力で最悪の事態は避けられているようですが、万一対策が間に合わずさらに重大事態に発展する危険性はどれくらいあるのか、その場合は被爆の影響を最小限にするためにどう備えていたらよいのか、などこそ知りたいところなのですが…… マスメディアの報道では自分の知りたい情報が得られない現状なので、他からいろいろ情報を得ようとしています。 私としては信頼できる情報源の1つは、 「原子力資料情報室(CNIC)」 http://www.cnic.jp/ です。上記サイトで質問者さんが知りたい情報も見つかるのではないかと思います。 なおCNICの最新情報はUstreemで随時インターネット放送されており、 最新版としては3/15 19時から元原子炉格納容器設計者の後藤政志氏が 外国特派員協会で記者会見した内容を下記から録画で見ることが出来ます。 http://www.ustream.tv/recorded/13339131 (最初の3分間は無音です) (4)の再臨界の可能性については会見中で外国人記者からの質問に答えています。
お礼
ありがとうございます。 本当に内部被曝は怖いです。 食品基準も内部被曝を全く考慮に入れていないですよね。