福島原発事故について基本的質問(4)
お世話になります。前回の質問の(3)で、少し不明な部分が残ったので確認させていただく質問と、セシウムについての質問をさせていただきます。どちらか一方でも結構ですので、ご教示いただければと思います。
(1)体外被曝と体内被曝についてです。かりに1μSv の地点に1年間平常通り生活したとしますと(簡便化のために屋内による遮蔽効果を無視すると)、1μSv/h × 24 × 365=8760μSvのダメージを受けるということですね。しかし無防備に生活し、呼吸器、口、皮膚を通して放射性物質を体内に取り込むと、そこからの放射線にもさらされることになります。それが同じく1μSv/h であると考えるのが間違っているのはよくわかります、おそらく1時間ではそれよりずっと少ないものである可能性が高いのかもしれません。しかしXμSv/hという別の被曝を受けるのは間違いないのではないでしょうか。質問は、このXという数値は、その現場から逃れたとしても永続するものではないのか、またその地点に留まれば、増え続ける価ではないのか、ということです。そうであれば、50mSv/hの地点に1時間いることと、X線撮影1回分の被曝とを同一視するのは無理ではないか、という質問です。
(2)放射性ヨウ素は沸点が低く、損傷し高温の燃料棒から気化して雲のようになって空気中を漂い、降下して放射線を人体に浴びせたり、野菜などにべったりとつく様をイメージすることができます。しかし、セシウムは、沸点が600度台で、常温では液体だと理解しています。原子炉から立ち昇ったセシウムはどうしてそのような遠距離に到達し得るのでしょうか。素人考えでは、空中に出ると温度が下がり、液体となって比較的近距離で落ちてしまうのではないかと考えてしまいます。物理的なことですので、お分かりになる方は、分かりやすいイメージを与えていただけれ助かります。素人に想像しやすいのは、液体のセシウムが燃料棒の損傷部から下に滴り落ちているイメージです。
以上です。よろしくお願いいたします。