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活性錯合体理論と衝突理論

反応速度の分野です。「衝突理論」と「活性錯合体理論」の違いについて調べているのですが、いまいちよく分からないので質問しました。とりあえず僕なりの考えを述べます。 『衝突理論は2分子間の単純な直線的衝突による場合しか考えていないので、複雑な分子には適用できない。そのため複雑な分子にも適用できる活性錯合体理論が導かれた。』 WEBや文献で調べてみたのですが、これくらいしか分かりません。誤りや補足等ありましたら教えてください。よろしくお願いします。

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  • Julius
  • ベストアンサー率77% (168/216)
回答No.1

化学反応を反応の遷移状態に着目してより詳しく記述 したのが活性錯合体理論です。 古典的衝突理論も活性錯合体理論も共に多分子反応へ 適応できます。 衝突理論では、衝突頻度因子A、活性化エネルギーEaと いったパラメータが登場しますが、活性錯合体理論で は、反応の遷移状態に関して熱力学的・統計力学的な 意味合いを考察し、活性化パラメータΔ‡G=Δ‡H-TΔ‡Sを 導入します。 平衡反応でのΔH、ΔSは、定圧反応であれば発熱の有無 と内部エネルギー変化を表わしますが、ここでは反応 の律速段階でのエンタルピー、エントロピー変化が 記述され、反応の遷移状態における考察がより深くな ります。 (例えば:反応の律速段階はここの部位の解裂である! だとか) ちなみに液相・固相反応では、衝突理論のパラメータと 活性化パラメータの間には、 Ea=Δ‡H-RT A=exp(1+Δ‡S/R)*(kB)T/h の関係が成立します。 適応できる反応の範囲という点では、むしろ衝突理論 の方が単純明快で広いと思います。 この辺の詳しい内容は、webで調べるよりも普通に物理 化学の教科書を読んだ方が早いと思います。 実験化学講座とか化学便覧とかに案外分かり易く解説 されています。

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質問者

お礼

衝突理論を一般化したのが活性錯合体理論なのだと勘違いしていました。物理化学の教科書を読んでもいまいちぱっとしませんでしたが、これでだいぶ2つの理論の違いを理解することができました。どうもありがとうございました。

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