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活性錯合体理論と衝突理論
反応速度の分野です。「衝突理論」と「活性錯合体理論」の違いについて調べているのですが、いまいちよく分からないので質問しました。とりあえず僕なりの考えを述べます。 『衝突理論は2分子間の単純な直線的衝突による場合しか考えていないので、複雑な分子には適用できない。そのため複雑な分子にも適用できる活性錯合体理論が導かれた。』 WEBや文献で調べてみたのですが、これくらいしか分かりません。誤りや補足等ありましたら教えてください。よろしくお願いします。
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化学反応を反応の遷移状態に着目してより詳しく記述 したのが活性錯合体理論です。 古典的衝突理論も活性錯合体理論も共に多分子反応へ 適応できます。 衝突理論では、衝突頻度因子A、活性化エネルギーEaと いったパラメータが登場しますが、活性錯合体理論で は、反応の遷移状態に関して熱力学的・統計力学的な 意味合いを考察し、活性化パラメータΔ‡G=Δ‡H-TΔ‡Sを 導入します。 平衡反応でのΔH、ΔSは、定圧反応であれば発熱の有無 と内部エネルギー変化を表わしますが、ここでは反応 の律速段階でのエンタルピー、エントロピー変化が 記述され、反応の遷移状態における考察がより深くな ります。 (例えば:反応の律速段階はここの部位の解裂である! だとか) ちなみに液相・固相反応では、衝突理論のパラメータと 活性化パラメータの間には、 Ea=Δ‡H-RT A=exp(1+Δ‡S/R)*(kB)T/h の関係が成立します。 適応できる反応の範囲という点では、むしろ衝突理論 の方が単純明快で広いと思います。 この辺の詳しい内容は、webで調べるよりも普通に物理 化学の教科書を読んだ方が早いと思います。 実験化学講座とか化学便覧とかに案外分かり易く解説 されています。
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