塩とは?水溶液は塩と呼べる?monosodium saltとは?

このQ&Aのポイント
  • 塩(えん)の定義について、純水やクエン酸緩衝液に溶解した酢酸ナトリウム塩を塩と呼べるのかについての疑問があります。
  • 医薬品の添付文書に見られる「xxxxxx monosodium salt」の表記について、アンプル入りの溶液である場合でも塩と呼ぶことに違和感を感じています。
  • 塩の定義やmonosodium saltについて詳しい方に教えていただきたいです。
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塩(えん)の定義

酢酸ナトリウム(無水)の結晶は、酢酸のナトリウム塩であるというのは、間違いないと思います。 一方、これを純水ないしはクエン酸緩衝液(クエン酸+クエン酸ナトリウム)に溶解させたものは、酢酸ナトリウム塩の水溶液(クエン酸緩衝液溶液)と読んでも良いのでしょうか? 私のイメージでは、結晶になっていないと塩とは呼ばない気がするのですが・・・ 調べ物をしていたら、ある医薬品の添付文書(英語)に「xxxxxx monosodium salt」と記載があったのですが、(xxxxxは分子内に1つのカルボキシル基を持つ化合物です)この医薬品は、アンプル入りの溶液として販売されていて、原薬(遊離のカルボン酸)を緩衝液(NaCl、クエン酸Na、NaOH、HClなどで構成)に溶解させたもののようです。 これをmonosodium saltと呼ぶことにとても違和感を感じたのですが、これは間違いでしょうか、それともこのような状態のものを塩とよぶことも許容されるのでしょうか? 詳しい方、教えてください。 よろしくお願い致します。

  • gpcxs
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  • NiPdPt
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回答No.3

結晶の状態が塩であるというのは正論だと思います。 たとえば食塩を水に溶かしたものは、「食塩」ではなく食塩水です。ただし、これは塩云々に限りません。エタノールを水に溶かせばエタノール水溶液ということになるので、基本的には同じことです。 すなわち、水に溶かせば水溶液であり、それ以外のものに溶かした場合であっても溶液ということになり、元のものとは別物です。そもそも固体であっても無水であるか水和物であるかの区別が必要な場合もあるでしょう。ただし、注目しているのが溶媒ではなく、単一の溶質であれば、時として同等であるかのように扱う(すなわち、「溶液」の部分を省略する)こともあるということでしょう。 もちろん、複数の物質が溶けていれば、それを調合したときの状態を反映している保証はありません。例えば食塩と硝酸銀を溶かせば、塩化銀と硝酸ナトリウムになっていると考えるのが妥当であるようなものです。 そのために、沈殿が生じたり、気体が発生したりすることにない限り、何を溶かしたかということを記述することによって、溶液に含まれていることを便宜的に表しているに過ぎないということでしょう。 例を挙げますと、当量関係を統一しさえすれば、化学的には、食塩を希硫酸に入れたものと、硫酸ナトリウムを塩酸に入れたものは同じです。硫酸ナトリウムを硫酸水素ナトリウムに変えても同じことです。なので、○○溶液というのは調製法を表しているのであって、別の調製法もあり得るし、内容物に関しては必ずしも調製前の状態を反映しているのではないということになります。 monosodium salt に関しては、通常、sodium ***ateなどの名称で記述しますが、多価のナトリウム塩を形成する可能性がある場合などに、***acid monosodium salt の用な表記をすることはあると思います。たとえば、oxalic acid monosodium salt のように書いてあっても私は特に違和感は感じません。なお、COOHが1個であっても1価の酸であるとは限りません。 >それともこのような状態のものを塩とよぶことも許容されるのでしょうか? 溶液調製時にその塩を溶かしたという意味であって、溶液中で塩になっているかどうかについては触れていないという理解が妥当だと思います。記載されているのは調製時の原材料の名称でしょうから、それの効果がなくなるほどの変化を起こす可能性さえなければ特に問題はないと思います。どうせ胃の中に入ればカルボン酸塩などはカルボン酸に戻っちゃいますから。 まあ、いずれにせよ、化学的な正確性を追求しすぎてかえってわかりにくくするよりも、むしろ便宜的で現実的な対応をしているということでしょう。

gpcxs
質問者

お礼

お礼が遅れ申し訳ありませんでした。 詳しい説明をありがとうございました。 すこし腑に落ちた感じがします。

その他の回答 (2)

noname#160321
noname#160321
回答No.2

あなたの考え方は正しいと思います。 ただし、もし「xxxxxx monosodium salt」を実際に緩衝液に溶かして作っているとしたら便宜的にはその呼び方のほうが分かり易いですし、歴史的、科学的(純化学的にではなく)な背景があるのでしたら「許してやる」のが良いかな?と思います。

gpcxs
質問者

お礼

お礼が遅れ申し訳ありませんでした。 ありがとうございました。

  • Saturn5
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回答No.1

おっしゃることは理解できます。 塩=イオン結晶 ということですね。 でも、中学校では酸とアルカリを混ぜると水と塩ができると習いましたね。 塩酸に水酸化ナトリウム水溶液を混ぜても固形の塩化ナトリウムができる 訳でなく、塩化ナトリウム水溶液ができるだけです。 このような場合も塩ができたといいます。 析出させて結晶ができるならば塩といっていいのではないでしょうか? また、英語の表現の問題もあります。 英語では化合物は陽イオンが先で、これに陰イオンの変化形を付けます。 塩化ナトリウムは sodium chloride です。 ところが、リン酸のようにナトリウム塩が複数有る場合は、 先にリン酸と言ってしまった方が同じPカテゴリーに分類できます。 Sodiumu phosphate よりも phosphoric acid mono sodiumu salt という方がわかりやすいのではないでしょうか。

gpcxs
質問者

お礼

お礼が遅れ申し訳ありませんでした。 ありがとうございました。

gpcxs
質問者

補足

ご回答ありがとうございました。 説明が少し足りなかったかも知れませんので補足させていただきます。 私の感触として、 ・塩化ナトリウムを純水に溶解させたもの。 ・塩酸と水酸化ナトリウムを等モル混合させた溶液。 これは、溶液の状態だったとしても、 辛うじて、塩酸の1価ナトリウム塩と表現しても差支えないのではないかと考えております。 しかし、酢酸をクエン酸緩衝液(クエン酸Na+NaCl+NaOH+HCl)に溶解させたもの(酢酸の量(モル)よりナトリウムの量(モル)のほうが過剰に存在している)の中にある、「酢酸(当初の質問の医薬品の有効成分の例えとして)」の説明として、「酢酸の1価ナトリウム塩」と表現するのは誤りではないかと考えているのです。 確かに、酢酸やその問題の医薬品のように分子内にカルボキシル基が1つしかない分子には、ナトリウム過剰の状態であっても、その分子に配位できるNaイオンは基本的には1つだけなのでしょうが、これを1価ナトリウム塩(monosodium salt)と呼ぶことにとても違和感を感じます。 このような表現は私の感触通り間違いなのでしょうか? それともこのような状態のものを1価ナトリウム塩とよぶことも許容されるのでしょうか?

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