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ノルウェー地方金融公社2011年12月満期
野村證券のルウェー地方金融公社2011年12月満期の購入を考えています。 為替の事がよくわからないので、評価損得がわかりません。 どういう場合、「リスク」が生じますか? 今後の為替の動向は円安・円高でしょうか?
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- simotani
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この商品を買う位なら、既に野村證券と取引があるなら豪州政府の国債(元利共に豪ドル建て)を買うべきです。 そして利払いは豪ドルの外貨MMFで複利運用すれば、都度円転の手数料負担をしなくて良いし、為替差益の総合課税も適用外(豪ドルで運用を続ける場合)です。 尚外債の利子については普通の源泉徴収が為され、円転の課税標準として(税金計算用の)為替レートが源泉徴収の都度通知されますから、きちんと管理をしておく必要はあります。
投資の場合、分からないものには手を出さないことが鉄則です。 一応内容を説明しますが理解出来ないのであれば購入はしないことを勧めます。 まあ今回は内容が理解できてもおすすめできませんが。 【ノルウェー地方金融公社2011年12月満期】 この金融商品はプットオプションを利用した仕組債になります。 投資家がこの商品を購入後、満期償還時に償還されます。この際に発行日に設定された判定基準通貨の為替レート(判定為替レート)を判定日に下回る場合と上回る場合で償還方法が異なります。判定為替レートを下回ると判定基準通貨で償還されます(損失無制限)。判定為替レートを上回ると元金が日本円で償還されます(利益限定)。 つまり判定日に判定基準通貨の為替レートが判定為替レートを下回った場合は投資家はまんま損になります。判定基準通貨の為替レートが判定時の為替レートを上回った場合は元金と金利分が償還されますが、それ以上の利益は発行体が握ってしまいます。判定時の為替レートと判定為替レートの間にある場合は、発行体が元金分を保証しますのでその分だけ投資家は得をし発行体は損をします。 お気づきと思いますがこれは投資家に非常に不利な商品になります。為替レートが下がった場合は投資家が損失をすべて被り、為替レートが上がる場合は発行体が利益を持っていきます。そして為替レートが一定の幅で収まっている場合のみ、発行体が元金保証分だけ損失を出す可能性があります。しかし今回判定基準になっている通貨は比較的ボラリティが大きい豪ドルです。恐らく投資家は損をし、発行体は得する可能性が高いです。 一応豪ドルについてですが、直近は円安に振れやすいですがその後は現在の世界情勢が不安定のため動向は分かりません。高金利通貨は通貨価値が落ちやすいのですが短期に限るとその理屈は通用しません。正直どちらに振れるかは本当に賭けです。 以上の説明を見て(プットオプションの仕組み)理解できてそれでも投資するならお止めはしません。でも個人的にはこれを購入するのであれば、他の普通の金融商品を購入されたほうが良いと思います。