山川方夫の小説2つの解釈の仕方

このQ&Aのポイント
  • 『夏の葬列』は二人の死因を主人公によるせいとし、結末は主人公の自殺の可能性を含んでいる。
  • 『十三年』では12歳の少女が登場し、主人公の子供である可能性がある。また、「あざ」の意味についても不明瞭である。
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山川方夫の小説2つの解釈の仕方を教えてもらえますか?

山川方夫の小説2つの解釈の仕方を教えてもらえますか? こんにちは。 『夏の葬列』と『十三年』ですが、知恵をお貸しください。 『夏の葬列』について、 これはやはり主人公のせいで二人の人間が死んだということでしょうか? 一人は戦時中、また一人はそれに伴う精神病 そして主人公は自殺するという可能性を含んだまま物語は終結すると こんな具合であっていますか? 『十三年』について、 もちろん登場する12歳の少女なのですが、私の中では主人公の子供で確定しています。これで違っていたら嘘でしょう… わからないのが、「あざ」が見えたり消えたりしていることです。 これは何を意味するのでしょうか? お願いします。

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  • toko0503
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回答No.1

こんにちは 全くの私見ですが >『夏の葬列』について、 これはやはり主人公のせいで二人の人間が死んだということでしょうか? 一人は戦時中、また一人はそれに伴う精神病 そう思います。 「ヒロ子さん」は彼を助けようとして彼の居場所に飛んできてくれたのに 彼は標的にされるのを嫌って避けますよね。 そのヒロ子さんを突き飛ばしたために、彼女は撃たれて死んでしまいます。 そして、娘の理不尽な死に精神を病んで彼女の母が死んでしまいます。 完全に彼のせいでしょう。 葬式まんじゅうに意地を張ったり、 読んでいてこちらも彼が憎らしくなります。(^^;; > そして主人公は自殺するという可能性を含んだまま物語は終結すると 私は、主人公が自殺するとは思いませんでした。 物語の最後に、 「………たぶん未来のなかの別な夏に、自分はまた今とおなじ風景をながめ、 今とおなじ音を聞くのだろうという気がした。 そして、時をへだてて、おれはきっと自分の中の夏のいくつかの瞬間を 一つの痛みとしてよみがえらすのだろう………」 と言っています。 なので、過去の罪を背負ったまま、痛みを引きずって元の生活に戻り、 傷をかかえながら生きていくしかない、という、人生の悲哀、陰の部分を 描いていると思いました。 > 『十三年』について、 もちろん登場する12歳の少女なのですが、私の中では主人公の子供で確定しています。 これで違っていたら嘘でしょう… わからないのが、「あざ」が見えたり消えたりしていることです。 これは何を意味するのでしょうか? 私も主人公の娘だろうと思いました。 でなければ、頼子があえて娘の年齢を偽る必要はないわけですものね。 これで「あざ」が明確に見えたら、決定打になってしまうので 作者は、娘は彼の幻想であったか、という余地を残すために 光のいたずらに仕立てたのだと思います。 「彼は笑い出した」の一行に、安堵感が出ていますね。 私は「パパ」が帰還兵の夫であったことに、なぜか 救われた思いがしました。 とても余韻の残る物語ですよね~ 山川方夫の短編はどれもまさに珠玉ですね。 事故死が悔やまれます。 参考までに書いてみました。

heygibson
質問者

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