• 締切済み

「京都議定書」の約束も果たせそうもないのに、なぜチャレンジ25なんてこ

coralseaco2の回答

回答No.4

25%削減は理想論を追い求め、現実と理想の区別がつかなくなっている民主党政府のスタンドプレーです。もともと無理過ぎて現実的な数字ではなく、無理やりやろうとすると、産業界に多大な犠牲を強いることになり、景気を冷やして国民生活を圧迫しますし、原発の大増設が必要になります。また、諸外国との排出量取引のために莫大な費用を海外に流出させることになります。 現在は、原発の増設が非常に困難になり、脱原発宣言まで出て、あてがはずれたため、政府は25%削減の見直しをせざるを得なくなっています。 実は炭酸ガスは地球温暖化の原因ではありませんから、炭酸ガスの排出削減に年間1兆円近い予算を使い続けるのはものすごく的はずれなことです。風車に向かって、悪者の巨人と勘違いして、騎士道精神を振りかざしつつ突撃するドンキホーテのようなものです。炭酸ガスは濡れ衣を着せられているのです。 温暖化炭酸ガス原因説は天動説、創造説、旧ソ連のルイセンコの獲得形質の遺伝に匹敵する天下の誤説です。 1896年にアレニウスは炭酸ガス濃度が2倍になると気温が5~6度上昇すると主張しました。1865年に炭酸ガスが温室効果ガスであることを発見したチンダルが、1900年頃に実験で炭酸ガス濃度を2倍にしても炭酸ガスによる吸収が増えないことを明らかにし、温暖化炭酸ガス原因説を既に論破しています。 当時の炭酸ガス濃度でも既に炭酸ガスによる赤外線の吸収は飽和していて、それ以上に濃度を高めても吸収は増えず、温室効果も高まらないということです。 温暖化炭酸ガス原因説では、炭酸ガスには温室効果があり、現状よりも濃度が高くなると、炭酸ガスによる地表からの放射の吸収が増えて、地球から宇宙に出て行く放射が減少するから、温度が上昇すると説明されています。 しかし、炭酸ガスに温室効果がある所までは合っていますが、その後の部分は間違っています。 炭酸ガスは、地表からの地球放射のうち、吸収可能な波長15μmの赤外線をものすごく強く吸収します。わずか1mで9割以上、5mで98.4%、10mでは100%吸収します。 http://www.sundogpublishing.com/fig9-13.pdf 1mの空気柱の赤外線吸収率(Petty) 現在の炭酸ガス濃度は390ppmですから、わずか百分の1の3.9ppmしかなくても、波長15μmの地球放射は1000mの高さまでで全部吸収されてしまいます。 ということは、温室効果の大きさはゼロと3.9ppmの間には明らかな差がありますが、3.9ppmと産業革命前の濃度280ppmとの間、280ppmと現在の390ppmの間、390ppmと2倍の780ppmの間に温室効果の差はありません。 実際に炭酸ガスが吸収できる15μmの波長では、地球放射と同じ大きさの大気放射が観測されていて、地表から上向きに出た地球放射はすべて炭酸ガスに吸収され、周囲の空気を暖めることなく、再放射されて大気放射として地表に戻っています。 http://www.asahi-net.or.jp/~rk7j-kndu/kenkyu/ke03.html 近藤純正先生のHPの図 3.5 15μmの波長では炭酸ガスに吸収されずに宇宙まで出て行っている地球放射は全くありませんから、炭酸ガスの濃度が高くなっても、炭酸ガスによる吸収は増えませんし、温室効果も増しません。炭酸ガスはすでに温室効果を100%発揮済みであり、これ以上の温室効果は発揮できません。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Atmospheric_Transmission_JA.png 大気通過後の放射スペクトル分布 水蒸気と炭酸ガスの吸収波長の地球放射は全て吸収されてしまうため、宇宙まで出て行けない。 炭酸ガスよりもはるかに広い吸収波長域を持つ水蒸気も吸収可能な波長の赤外線を全て吸収し、同じ大きさの大気放射として地表に戻していますから、現在以上に水蒸気濃度が高くなっても、温室効果は増大しません。 平たく言うと、15μmの炭酸ガスの吸収波長と水蒸気の吸収波長域では、地表からの地球放射と大気から地表に向かう大気放射が同じ値であるため、放射冷却は全く生じません。 大気の窓領域の放射をふさいだ場合(対流圏オゾンの増加)のみ、温室効果が増大します。 炭酸ガス濃度が増すと、15μmの吸収波長域が長波長側と短波長側に広がるから、温室効果が高まるとの主張(地球温暖化懐疑論批判、地球温暖化懐疑論へのコメントVer.3)がありますが、それは水蒸気が存在しない架空の世界での話で、実際の空気には炭酸ガスの50倍近い水蒸気が含まれていて、広がるはずの波長域と吸収波長が重なっています。従って、広がるはずの波長域は水蒸気によって既に吸収されてしまっていますから、炭酸ガス濃度が増しても温室効果は高まりません。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Atmospheric_Transmission_JA.png 大気通過後の放射スペクトル分布 炭酸ガスに一度吸収された地球放射は半分が上向きに再放射され、炭酸ガス濃度が増すと、吸収と再放射を繰り返して宇宙へ出て行く距離が増すから温室効果が高まるとの主張がありますが、地表では15μmについて上向き地球放射と同じ大きさの下向き大気放射が観測されています。 従って、炭酸ガスが吸収して上向きに再放射した分は吸収と再放射を繰り返し、結局、全部下向きになって地表に戻ったことになります。15μmの地球放射と大気放射の差引はゼロで、宇宙に出て行く放射はありませんから、上記の主張は誤りであることがわかります。 熱収支図でも大気の窓領域から直接宇宙に出る放射40を除く地球放射350 のうち、半分の175を圧倒的に超える324が地表に大気放射として戻っていますから、水蒸気と炭酸ガスの両方の温室効果の場合でも、水蒸気と炭酸ガスによる地球放射の吸収後の再放射の半分が上向きで吸収と再放射を繰り返しながら宇宙に出て行くというストーリーが誤りであるのは明らかです。 350と324の差の26は大気の窓領域の放射が曇天時などに黒体としてふるまう雲に吸収されて雲を暖め、地表に戻らずに雲の上面から宇宙に向けて黒体放射した分と考えられます。 大気の窓領域関係分の40+26は水蒸気も炭酸ガスも吸収できない波長ですから、水蒸気と炭酸ガスの濃度が高くなっても数値は変化しません。 熱収支図で見ても炭酸ガス濃度の上昇や水蒸気濃度の上昇によって数値が変化する箇所はなく、温室効果が増大する余地はありません。 http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/01/01080201/03.gif  成層圏のような低温低圧の高空は未飽和だから、炭酸ガス濃度が増すと、温室効果が高まるという説がありますが、人工衛星からの観測では炭酸ガスが吸収可能な波長15μm(波数670/cm)について、気温-53度(220K)の成層圏下部からの放射をとらえています。 0.1気圧では、わずか1mの空気柱でみると吸収は未飽和でも、実際の成層圏下部の厚みははるかに大きく、数百mの空気柱で考えると、吸収は飽和していますから、炭酸ガス濃度が高くなっても、温室効果は高まりません。 また、地表からの15μmの地球放射は高さ10m未満で全て炭酸ガスに吸収されていて、成層圏下部まで届いている15μmの地球放射は存在しません。成層圏下部は-53度の空気に含まれる炭酸ガスが15μmの赤外線を放射する所です。 http://www.warwickhughes.com/papers/barrett_ee05.pdf http://www.sundogpublishing.com/fig9-13.pdf 1mの空気柱、0.1気圧での炭酸ガスによる赤外線の吸収スペクトル http://www.s-yamaga.jp/nanimono/taikitoumi/taikitotaiyoenergy.htm 太陽スペクトルと大気の吸収の図 炭酸ガスは高度11kmでも15μmの吸収率100% 炭酸ガスが吸収できる15μmの赤外線の吸収の飽和を無視したシミュレーションにより、炭酸ガス濃度が倍増すると、気温は1.2度上昇するという予測が行われました。  次に、幅広い吸収波長域を持つ水蒸気による赤外線の吸収の飽和も無視されて、温度が上がると水蒸気の濃度が高まって、温室効果がさらに高まるはずだという正のフィードバックがあることを前提に、炭酸ガス倍増時の温度上昇は、1.5~4.5度とされたのです。これは極めて過大な値です。  炭酸ガス倍増時の温度上昇は別のいくつかの手法による計算ではいずれも0.4度です。 また、人工衛星による温度と水蒸気・雲の関係の実測では、負のフィードバック効果があったことが分かっています。温度が上がると、水蒸気が増え、雲が多くなって日射をさえぎったり、反射したりして、地表温度を下げる方向に働きます。 http://blogs.yahoo.co.jp/nishiokablog/14779529.html  従って、正しくは炭酸ガス濃度倍増時の温度上昇は0.4度未満で、炭酸ガス濃度の上昇による温暖化の問題はもともと存在しないのです。 温暖化は1900年代後半の、8000年ぶりという極めて活発な太陽活動による自然現象です。

関連するQ&A

  • 京都議定書について

    京都議定書が発効していますが、アメリカは批准していませんよね。 京都議定書にはアメリカの削減目標も定められていますが、この場合削減しなくても制裁とかはないということなのでしょうか? もし参考となるサイトなどありましたら回答とともに教えていただけると幸いです。

  • 京都議定書(中国)について

    京都議定書における中国の 二酸化炭素排出削減目標量は何パーセントですか? 載ってなかったので 何かくわしいURLや数値がわかる人がいましたら よろしくおねがいします。

  • 京都議定書について

    こんにちは。 今、調べ学習として温暖化について調べています。 京都議定書についても調べています。 京都議定書を調べていて、各国の削減目標のところが なぜか、アイスランドは+10%になっていました。 温暖化をとめるために温室効果ガスを減らすための条約なのに、 なぜ増やしてもいいという条件なのでしょうか。

  • 京都議定書について

    京都議定書について 京都議定書では、先進国全体でGHGの最低削減量が決められています。 その数値についてですが、5%と書いてあるものと、5.2%と書いてあるものがあります。 どちらが正しいのでしょうか。 わかる方、回答よろしくお願いいたします。

  • 京都議定書の削減目標の決め方について

    学校で京都議定書の内容について発表します。 京都議定書の削減目標(二酸化炭素では1990年の批准国全体の総排出量の5%を削減する)はどのような基準、または研究結果を参考にして決められたのでしょうか? また、この削減量はこの先のポスト京都で増えるようですが、どのような目標(二酸化炭素濃度、気温の上昇度)のもとで考えられているのでしょうか? 参考としておしえてください。 また、詳しい説明があればリンクもお願いします。

  • 京都議定書とは?

    よろしくお願いします。 京都会議について調べているのですが 京都議定書が施行され2012年までに各国が 目標をクリアするとどうなるのでしょうか? また、2012年にはそんなに変わらなくとも これを続けることによって 地球環境はどうなっていくのでしょうか。 具体的にどれくらい下がるのか 京都議定書の効果を教えてください。 お願いいたしますm(__)m

  • 京都議定書の目標、日本は守れますか?

    ロシアが京都議定書の批准を決めたというニュースに喜んでいました。 ところがわけ知り顔の知人がいうには、「日本は京都議定書を守る気はさらさらない。お金で解決するつもりだ。京都議定書を守っていると経済発展がうまくゆかない」のだそうです。 どこまで本当かわかりませんが、そもそも日本は京都議定書のCO2削減目標を守るつもりがあるのでしょうか? 現状(暫定削減目標達成率)ではどうなっているのでしょうか?

  • 京都議定書の不公平さ

    京都議定書について調べています。 2000年度の時点で、オーストラリアは、 ひとりあたりの二酸化炭素排出量が世界第2のようですが、排出目標は+8%と聞きました。日本はー6%です。なんだか不公平な気がするのですが、どうなのでしょうか。なぜこういった不公平さが出てしまうのか、どうやって目標が定められているのか、ご存知の方がいらっしゃったら教えてください。 宜しくお願いします。

  • 京都議定書について

    京都議定書批准以降、日本、EU、アメリカはCO2削減に関してどのような努力をしてきたのでしょうか?又、アメリカの京都議定書の離脱についてどう思われますか?あと、京都議定書はまだ発効されてはいないんでしょうか・・・? もし、良いサイトなどもありましたら教えて下さると嬉しいです。(日本語若しくは英語で)

  • 京都議定書とアメリカ

    質問させてもらいます<(_ _)> 京都議定書にはアメリカは参加していないのに目標温室効果ガスの削減率は5.2%のままなのは何故なんですか??この5.2%にはアメリカの7%も含まれていますよね。アメリカの脱退を受けて議定書で書かれていることに変更はなかったのでしょうか。 ご返答よろしくお願いします。