A:米国債を大量に買っているのは日銀です。日銀は輸出によってドルを得た企業がこれを円に換えるので、輸出超過の日本では日銀にどんどんドルが溜るのです。これを死蔵しておくよりドル建て国債を買う方が利子を稼げるので準備額を残して米国債を買うのです。
B:最終責任は日銀総裁ですが、会議を開いてそこで意見を集約して買い入れ額を決めます。
C:Bと同じです。
D:Aで答えています。その外に米国債を買っておくメリットはそれが円の信用を支えることができるのです。円が暴落しようとすると、日銀は米国債を市場で売ってドルを手にし、そのドルで円を買い支えるのです。ですから円は大量の米国債とキャッシュがその信用を支えているのです。
これが世の中不景気になると世界中の投資家が円へ逃げ込む理由です。また、米国が赤字を続けていられるのはドルが基軸通貨であり、ドルが不足すると世界中の経済が立ちゆかなくなります。それを日銀や中国が米国債を買ってくれるので米国は世界中にドルを垂れ流し続けることができるのです。しかしこれは永久に続けられる構造ではないのは確かで、日本か中国が米国債を買わなくなるか、買えなくなったときには大変なことになります。
しかしそのときは同時に日本円にとっては千載一遇のチャンスになる筈です。世界中が日本円で決済を行なうようになるからです。手持ちの米国債は紙くずになりますが、その分を今度は日本が円を世界中に垂れ流せばいいのです。そのとき日本と米国の違いは日本の貿易収支が黒字であるということです。イギリスのスターリングが200年もの間基軸通貨でいられたのは英国の国債収支がずっと黒字だったからです。ですから、その間、ポンドの価値は殆ど下落していなかったのです。
お礼
Willyt様 早速の回答ありがとうございます。 大変わかりやすく、私にも理解できました。 >しかしそのときは同時に日本円にとっては千載一遇のチャンス 理解できたうえに、気持ちまですっきりしました。 時間を置いても、これ以上の回答を得ることはできないと思います。 ベストアンサーとします。