• ベストアンサー

最古の光

最古の光 ウィキペディアの宇宙、宇宙の大きさの項を見ると、 「現在観測できる最古の光は、現在地球のある場所から4200万光年離れた場所から、137億年かかって到達した。当時その場所は光速の60倍の速さで遠ざかっていた」とあります。この4200万光年と光速の60倍はどのようにして算出されるのでしょうか。 分かっている(前提にできる)のは、137億年の経過時間、温度が3000k度から2.7k度に下がった、当時の地球の位置から38万光年先が光速で遠ざかっていた、などと思いますが、教えてください。

  • ike3
  • お礼率50% (7/14)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#185706
noname#185706
回答No.2

素人の想像ですが、宇宙の晴れ上がりのときに我々から距離 r にある点から我々へ向けて放出された光が、その後、膨張する宇宙のなかでどのように運動するかを計算すればよいと思います。最初、光が通過している場所は我々から超光速で遠ざかっています。光はその場所に対して光速で動きますから、最初は光も我々から遠ざかります。宇宙膨張が徐々に緩やかになり、光が通過している場所の膨張速度が光速以下になると光は我々に接近するようになり、いずれ我々に到達します。その到達時刻は上記 r が大きいほど遅く、ある r の値 r0 でちょうど現在時刻になります。その r0 を求めればよいでしょう。計算に必要なのは、宇宙が時間とともにどのように膨張してきたかを記述するモデルです。 (光の進行方向を逆に考える方法もあると思います。下記参照。) >提示されている数字(4200万年、光速の60倍) を具体的に導出することは私にはできません。以下では非常に大雑把な概算だけします。 >分かっている(前提にできる)のは、137億年の経過時間、温度が3000k度から2.7k度に下がった、当時の地球の位置から38万光年先が光速で遠ざかっていた、など 温度が 1/1000 になったということは、宇宙が1000倍に膨張したということです。(空間がどの方向にも a 倍に膨張すれば、伝播中の光の波長も a 倍になり、宇宙背景放射の温度は 1/a になります。)光が放出されたとき(晴れ上がりのとき)から現在までの間に、光を出した物質 S と我々の間の距離が1000倍になっているわけですから、S の現在の距離 R が分かれば、晴れ上がり時の S の距離は R/1000 と求められます。 距離 R は晴れ上がり時に我々の所を出た光が現在到達している距離と同じです(S と我々を逆にして考えます)。光は宇宙膨張に乗って伝播しますが、簡単のために宇宙膨張による「波乗り」効果を無視しましょう。すると、 R = 光速 × 137億年 = 137億光年 です。よって、求める距離 R/1000 = 約1400万光年となります。これは導出したい値の 1/3 でしかありませんが、大胆な仮定をした割には良く合っていると言えるかもしれません。 晴れ上がり時の S の場所の膨張速度は、宇宙の膨張速度が距離に比例するというハッブルの法則を適用すると、 光速 × (1400万光年 / 38万光年) = 光速の37倍 になります。 いい加減な概算ですが、何かのご参考になれば幸いです。根本的な間違いがあれば、(どなたか)ご指摘くださると嬉しいです。

ike3
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。一応当方も考えた上での質問でしたのですが、 > S の現在の距離 R が分かれば、晴れ上がり時の S の距離は R/1000 一般に R の距離は460億光年程度の値が出回ってますが、これは仰られる通りR=S*3000/2.7で求まると考えてます。しかし、この S の求め方です。SからRへは膨張だけで良いと思いますが、Sから地球までは膨張と光速が関係すると思います。すみません。

その他の回答 (4)

noname#185706
noname#185706
回答No.5

#2,4です。 #2に書きましたように、計算に必要なのは、宇宙が時間とともにどのように膨張してきたかを記述するモデルです。そのモデルについては、さまざな観測結果をよく説明するものが提案されていると思います。私は詳しくありませんので、他の回答を待つか、あるいは↓などを参照してください。 シリーズ現代の天文学 第2巻 宇宙論I、第3巻 宇宙論II (日本評論社) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%AB%96

noname#185706
noname#185706
回答No.4

#2です。 >SからRへは膨張だけで良いと思いますが、Sから地球までは膨張と光速が関係すると思います。 膨張と光速を考慮して R を求め、1000 で割れば、晴れ上がりのときの S の距離 rS を膨張と光速を考慮して求めたことになります。先の回答では、R を求める際に簡単のため光速だけ考え、その結果、R と rS に対して実際の 1/3 の値を得ました。言い換えると、膨張による波乗り効果によって、R は光速だけの場合の3倍になっているということだと思います。

ike3
質問者

補足

観測などから既知の値と出来るものと、それを使って数式により得られる結果があります。 晴れ上がり時の(仮想の)地球の位置とSまでの距離を求めるときに既知の値として使えるものは何なのでしょうか。 この場合、膨張速度は既知の値とは思えないのですが、もし既知でないとするとこの回答からRは求められないことになります。ハッブル定数からでしたらどういう風にでしょう?

  • isa-98
  • ベストアンサー率23% (205/859)
回答No.3

出所はここです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%83%96%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87 S=1/2at^2 を微分した上記 V=at ですのでトライしてみて下さい。 ミルン宇宙では、後退速度を一定に置いています。 この場合、Hoは時間と反比例して遅くなりますが。 逆に言えば、 宇宙年齢137億年では70であり、その半分の68億年ではHo140であったと言っています。 現在では定常宇宙論は誰にも受け入れられていません。 137億年の現在をCと置くと、 68億年前の宇宙の後退速度は1/2C 34億年前の宇宙の後退速度は1/4C 137億年前の宇宙の後退速度は 牛のよーに遅いんです。 あまりに馬鹿げているからです。 距離=宇宙年齢ではない。 この事には注意が必要です。 137X3.5=479.5 ですのでミルン宇宙が広く受け入れられているのでしょう。 ここでは、加速減速を繰り返す(Hoが変動している) となっています。

回答No.1

ウィキペディアも、最先端の科学の記載においては、必ずしも 正しくありません。 その記述はインフレーション宇宙論の考え方に基づいていますが、 これは仮説に過ぎないし、「ビッグバン以降、重力で膨張速度が 鈍るなら背景放射は見えなくなっていいはず(光速で遠ざからなく なるから)なのにまだ見える」という問題に対しての修正主義的な 動機による、付加的な説であるにも関わらず、日本人研究者が関与 しているために、日本でだけクローズアップされているだけで。 最新の量子論的世界像において、有限な存在性は観測される事に よって生じています。 不確定性原理の相補性を介した、自我仮説(t)と時空仮説(s)の相補分化。 全てのものは、あなたが存在するための(物理的根源にまで遡った) 補完なのです。 認識によって宇宙が生じる=自己(現在/感受/光速)から過去 (記憶/時間/超光速)と未来(予測/空間/光速下)が対発生 していると考えれば、その基底としての時空が広がる(時間経過 =空間膨張)のは当然のことです。 我々は「過去は既に終わっている」「未来はまだ来ていない」ので、 「存在するのは現在」と考えますが、真の『現在』とは認識体の感受 表面での量子相互作用(光速)のみであり、その経験(過去=超光速) による予測(未来=光速下)として時空的広がりは発生しているのです。 全ての存在は、量子的な不確定性に基づいており、無限に つめこむと存在確率の山が平らになって、無と等しくなります。 この「絶対無=不確定性無限」において、その無限の闇に、認識体 の仮定断面の運動(プランク定数hの収束の時系列化=宇宙膨張)を 想定すれば、相対的に無の風は光になり、認識体はその光の向うに、 自我仮説の補完としての時空仮説=宇宙を認識するのです。 しかし超弦理論において、全ての存在の本質が量子性=光速に還元 される時、その「存在=非光速性」は、認識される階層的現象の 表面的に生じるもの(自我仮説に対する相補)で、根源的に絶対化 しようとすると元の無限不確定性に発散します(不確定性原理)。 即ち、「何か有るんじゃないの?」という疑問(自我仮説)の相補 として生じた時空仮説に対して、「本当はないんだけどね」という 無の射影として、存在は生じていると言えます。 無いとは分からない事が有なのです。

ike3
質問者

補足

ご回答ありがとうございます。 この説が正しいかどうかはちょっと置いておいて、提示されている数字(4200万年、光速の60倍)が、どのような計算から出たかを知りたいのです。 この答えを得るために使われた前提条件とどんな数学が使われるのか簡単で結構ですから概要を教えてください。 宜しくお願いします。

関連するQ&A

  • 宇宙の果ては本当に観測できないのか

    宇宙は膨張しています。 で、観測点(地球)から離れるほど、遠ざかるスピードが早くなり、やがてそれが光速に達すると、そこから先は理論的に観測できない領域となる・・・と教わりました。 しかし、これは変ではないでしょうか? 光速度は一定ですよね? 光速度以上で地球より遠ざかっている場所があったとしても、そこから地球に向かって飛んでくる光は光速なので、やがて地球に到達する(すなわち観測できる)のではないでしょうか? 宇宙の果てが150億光年先にあるとして、その150億光年より向こう側にある天体も、150億年後にはその光が地球まで来るわけです。なので観測できるのではないですか?

  •  光速についてご質問します。観測者からの光の速度は不変ですね。仮に光速

     光速についてご質問します。観測者からの光の速度は不変ですね。仮に光速の99%で移動する宇宙船aとそれを外から見ている観測者bとします。aの船内から前方へライトを付けました。ライトが船内の前方へ到達する時間をkとします。とすると観測者bから見た到達時間はkより多くかからなければなりませよね。光速の99%なんで、到達するのがスローに見えるのでしょうか?  光速は超えられないのですが、仮に光速で移動したとすると観測者は前方に到達することを確認できません。だから光速を超えることはできないということですか?また、宇宙船内の光は速度cで進みます。とすると宇宙船a内のライトは宇宙船にとっては観測者bに対して(1+99/100)cとなり、宇宙船にとっての観測者に対するライトの速さは光速を超えてしまうのですか?うまく表現できませんが、どこに間違いが有るのか教えてください。

  • 銀河までの距離について教えてください

    以前にも同じような質問があったのですが、理解できませんでしたので、改めて質問します。 すばる望遠鏡が127億光年かなたの銀河を発見したと言う記事がありましたが、私たちの見ている光は、127億年昔に銀河から出た光だということです。 127億光年かなたに見えるということも、127億年昔の銀河ということも、事実として正しいのだと思いますが。127億年昔の銀河がなぜ、127億光年かなたに 見えるのでしょうか?127億光年かなたにあったから、 光が地球に到達するのに127億年かかった、と考えて よいのでしょうか?宇宙が膨張しているので、地球から見て、銀河の位置は、光速の90パーセント以上のスピードで遠ざかっているということです。しかし、光速は不変なので、地球から観測している限り、127億光年彼方からの光は、127億年で地球に到達すると考えられますが、私の考えは、どこか間違えているような気がしてなりません。

  • 特殊相対性理論における光の到達時間

    天体の光が地球に到達するのにかかる時間、についての質問です。 地球からd億光年はなれたの天体があるとして、その天体が地球から速度vで遠ざかっている、とした場合の、天体の光が地球に到達する時間tについて、私は以下のように考えました。しかし、立場が違うと、時間が大幅に違うという結果が出て悩んでいます。 これを、どう考えたらよいのでしょうか。 私が地球にいて、見ている場合は、光速をcとすると、t=d/c です。この場合、100億光年かなたの天体からの光は、100億年で地球に到達します。 逆に、もしも、私が地球からd億光年はなれた天体にいたとすると、天体から出た光が地球に到達するのにかかる時間は、t=d/(c-v)です。 もしも、vを光速の90パーセントとすると、10倍の1000億年かかることになります。これはいったいどういうことでしょうか。私の間違いでしょうか。よろしくお願いします。

  • 遠い宇宙は、本当に光速以上で膨張するの?

    遙か彼方の宇宙(150億光年くらい?)の膨張速度は光速と同じになり地球に光が届かないから観測できない。だから、そこが宇宙の果てでもあるということを聞いたことがあります。 でも、相対論では、光速より速いものは存在しないはずですよね。 「存在しない」のと「観測できない」のは違うと思うのですが、矛盾しませんか?相対論と膨張速度の関係はどうなっているんでしょう? 難しい数式はわかりませんので、易しい言葉で教えてください。

  • 150億年彼方の星

    どこかで、「150億年彼方の、宇宙誕生当時の星の観測に成功した」という記事を見たのですが、一つ疑問があります。 宇宙は150億年前に、ビッグバンで生まれたと聞きました。その時は宇宙は一カ所に集中した状態だったとか。 しかし、150億年彼方の星から、150億年かけて光が地球に到達したとしたら、宇宙は誕生当時、既に150億光年の広さがあったことになります。 これは、どういうことなのでしょうか?

  • 宇宙の広さと年齢

    以下の点については凡そ認められていると認識しています。 ●宇宙の年齢は137億年。 ●宇宙の広さについて、半径は460億光年。 ●宇宙は今も膨張を加速しつつあり、地球から見たその端の膨張速度は高速の2.5倍。 ●3次元宇宙が閉じているので、宇宙の端までの間に反対側が入っていると言う事は理論的には考えられるが、実際には460億光年のまだ先まで空間が存在し「反転」する事は無い。 従って、次の様な疑問が生じます。 ●ビックバン当時の最古の宇宙は137億光年先に在る筈だが、その先の300億光年の距離空間には何も見えていない筈なので、何故その数字や膨張速度までが判るのか。 ●137億光年×2.5は342億光年で460億光年より短いので、宇宙の膨張速度は光速の2.5倍より大きな時があったのではないか。 以上、算数的な疑問ではありますが、判る方教えて頂けませんか。

  • 宇宙の年齢

    宇宙の年齢に関する質問です。 ず~っと気になっていましたので、どなたかアドバイスいただけると助かります。 最新データによれば、宇宙の年齢は約137億年と言われています。 現在観測されている一番遠い銀河が137億光年離れており、今137億年前に出た光を地球上で見ている事になるから、というのがその根拠です。 ここからが私の疑問です。 今見ている光が137億年かかって地球に届いているということは、137億年前に、当該銀河は地球から、既に137億光年離れていたということではないでしょうか。 仮にその銀河が地球から光速で遠ざかっていると仮定しても、宇宙の始まり(ビッグバン)は、137x2=274億年と言うことになりませんか? 実際には光速より遅いと考えられるので、実際の宇宙の年齢は数百億年になるのではないかと思いますが。 天文学の専門家の方々が、宇宙の始まりは137億年前と言っているのですから、おそらく私の仮定が間違っていると思いますが、どなたか明快な説明をしていただけませんでしょうか? よろしくお願いします。

  • ヘリコプターなどにのって波の上へいき、波と同じスピードで動くと波がとまって見える、というのは理解できます。 車2台同じスピードで走らせて Aの車からBの車を見ると、Bの車がとまって見えるのもわかります。 ですが光と同じスピードになると時間が止まるのは一切理解できません。 実際やったことがなく、はっきりしないので 『あぁ何が止まるのかな、わかんないから時間とめておくかぁ~』みたいな感じなのでしょうか。 もしかしたら 実際やってみたら時間じゃなかった!!!!という可能性もあるのでしょうか? 宇宙で何万光年も離れたとこから地球を見ると何万年前の姿だというのは知っていますが・・・  あと、光速に近づくと時間がゆっくり、到達すると時間がとまる、光速を超えると逆転するのでしょうか? くだらない質問ですみません!

  • 130億光年のその外には星はあるのでしょうか?

    地球から観測できる一番遠い星が、130億光年離れて いると教えていただきました。 宇宙が風船の表面のように膨らんでいるとして、130 億光年より外の星とと、地球はお互いが離れる速度が、 光速より速いから、観測できないのでしょうか? それとも、その外側には星が無いのでしょうか? もしくは、海で水平線に船が見えなくなるように、 その水平線の向こう側が観測できないのでしょうか? 教えてください。お願いします。