not veryの意味には「あまり~でない」という意味だけでなく、「ちっとも~ない」という意味もあることがあります。
例えば、文「You're not a very handsome boy, I don't think.」では、「とても美男子なんかではない」という意味になります。
また、「I don't like her, very much.」のようにveryが否定の範囲に入らない解釈もあります。
not veryが全体否定の場合について
not veryが全体否定の場合について
細かい文法の分析になりますが、すみませんが、お力を貸して頂けると嬉しいです。
not veryが「あまり~でない」ではなく「ちっとも~ない」の意味になることもあると辞書にあります。
1、You're not a very handsome boy, I don't think.
という文の訳は「君はとても美男子とは言えないよ、まったくのところが」となっていました。
(not a で「一つも~ない」という意味もあると思いますが、)not~veryで部分否定ではなく全体否定になっていますよね?この文のnotの否定域は文全体だと思いますが、これはもちろんveryも否定される語に入っていて、[とても美男子(very handsome)]ということが[全くない(not a)]で「とても美男子なんかではない」となるのであって、
2、[I don't like her],very much.(私は彼女が好きではない、それがとてもだ)というようにveryが否定の範囲に入ってに入っていない解釈ではないですよね?
※You're not a very handsome boy=[You're not a handsome boy],very much.※という、veryだけが否定されないという解釈ではないですよね?ということです。
というか、I don't like her very much.という文が全体否定になる時、very muchまで(文の終わりまで)否定の範囲に入るのではなく、very muchの前にコンマを置いて2の解釈になることはあると考えていいのでしょうか?そして、これは全体否定(I don't like her)のさらに強調(very much)で文全体も全体否定という解釈でいいのでしょうか?
そして、It is not very much today.という文も※~※の解釈で全体否定になることがありますか?
いろいろ言ってきましたが、not aの後にさらにveryがついている理由がいまいち分からないのです。You're not a handsome boy.とはどう違うのでしょうか?
長くなってしまい、また分かりにくい質問の仕方でしたら申し訳ありませんが、どなたかご回答をお願いします。
まず「not very」について基本的なことを確認する必要がありそうです。
日本人は「not very」を見たら条件反射的に「あまり~ない」という訳をつけたがりますが、実際の英語では必ずしもそのような意味にしかならないわけではありません。
「LDOCE」では「not very」=「not at all」という意味で説明されています。この場合には「全く~ない」という意味であることは明らかです。
また、別の辞書には「not very」は「exactly the opposite of ...」という説明がなされいます。「あまり・・・ない」という意味ではなくて、「・・・とは正反対(の状態)」ということです。
ただし、上記の意味と並行して「not very」=「not slightly」の意味も記されていますので、文脈によって使い分けられているというのが実情だと思われます。
したがって、例えば「I'm not very good at playing soccer.」という英文は、「あまり得意ではない。」という意味と「とても得意だ。」の正反対の意味(=「全く得意ではない。」)」という2つの意味に解釈することができるというわけです。
文法的な解説をするならば、前者の訳は「not」が「I'm very good at playing soccer.」という文全体を否定していると考えた場合のものであり、後者の訳は「not」が「very」という語のみを否定していると考えた場合のものである言えそうです。
すなわち、前者は「私はサッカーがとても得意である」ということの正反対の事実(=「サッカーは全く得意でない。」)を表す意味であるのに対し、後者は「サッカーが(ある程度)得意である」ということを前提として「その程度」を表す「very」という語のみを否定していると考えられます。
お尋ねの英文を考えてみましょう。
上記の説明で示したように、この英文の中の「not」は「He is a very hansome boy.」という文全体を否定してると考えることができます。
その場合、「彼は、美男子とは正反対の少年である。」という解釈が可能になります。
したがって、お尋ねの英文は「彼はとても美男子とは言えない。」と解釈しても問題は全くないものと思われます。
もし「very」という「程度」を表す語だけを否定したければ、「not」と「very」と近づけてみてはどうでしょうか。
例えば、「He is a not very handsome boy.」とでもすれば、「彼はあまり美男子ではない。」という意味を明確に表す英文になり、「美男子では全くない。」という意味に理解されることはなくなるでしょう。
なお、「a not very ...」という語順を用いた表現には多少違和感が残りますが、普通に使われているものです。
http://search.yahoo.com/search?p=%22a+not+very%22&toggle=1&cop=mss&ei=UTF-8&fr=yfp-t-701
ご参考になれば・・・
質問者
お礼
複数回にわたりご回答頂き本当にありがとうございます、そして返事が大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
ご丁寧にご解説頂き助かりました、完全否定の訳にしても問題は無いんですね。
しかし、これに関連して、例えば
He doesn't speak from notes,almost always.とか
He doesn't speak from notes,very often.
といった文に関しては疑問が残ります。これらのことについて、お時間があればで宜しいですので、
http://okwave.jp/qa/q5677155.html
にご回答して頂けたら嬉しいです。もちろん、お時間が許せばでいいですので、、
ご回答頂き有難うございました。
いろいろ英和辞典を調べてみましたが、「ほとんど~ない」という意味が出ているものがいくつかありました。
その中で、ライトハウス英和辞典では
「ほとんど~ない」(控えめに逆の意味を表す)
のような書き方をしていました。
(形容詞・副詞辞典と同じ研究社だから、というだけのことかもしれません)
すなわち、not very は本来「あまり~ない」の意味であり、
否定的な語を用いたり、「ほとんどない」と強く言ったりするのを避けるために用いられているということです。
not very で「not なのが very だ」ということにはならないと思います。
ちなみに #5 のウィズダム英英辞典とあるのは、もちろん英和辞典の誤りでした。
質問者
お礼
返事が大変遅くなってしまい申し訳ありません、複数回にわたりご回答頂きありがとうございます。
not very で「not なのが very だ」ということにはならないということですが、例えば
He doesn't speak from notes, almost always.
とか
He doesn't speak from notes, very often.
というような文は「notなのがalmost alwaysだ、またはvery oftenだ」とは言えないのでしょうか?またもし言えるとしたら、これらの副詞語句が修飾している範囲についても疑問があります。
もしお時間があればで宜しいですので、
http://okwave.jp/qa/q5677155.html
のほうにも、それらのことについてご回答して頂けたら嬉しいです。上のご回答を拝見する前に質問を投稿したので(質問内容が)被っているかもしれませんが・・・
ご協力いただき有難うございました。
「ちっとも(ない)」の意味が載っているのはジーニアスだったんですね,見落としていました。
ただ例文も何も載っていません。
確かに,オックスフォード英英辞典にも
1 in a low degree
2 far from being
の2つの意味が出ています。
この通り,ウィズダム英英辞典にも
1 あまり(~でない)
2 ~でないどころか,正反対で
と出ています。
#1 のところで
not very で控え目な表現として,反対の意味が出てくるのです
と申し上げたものと同じです。
「全然~でない,ちっともない」と言っても同じなのでしょうが,
「反対」の意味が出てくる。
これも #1 で申し上げたことですが,日本語の「とても~とは言えない」と同じ。
「とても~とは言えない」という日本語で,「言えない」のがとても,と感じる人はいないのではないですか。
ただ「とても~とは言えない」で強い否定になる。
「あまり好きじゃない」にしても,これで普通は「嫌い」の意味が出てくる。
研究社の英語基本形容詞・副詞辞典でも特に2つの意味があるとせず,「しばしば控え目表現として反対の意味が含意される」とあります。
さらに,smashing「猛烈な」,expert「熟達した」のような意味の強い語,discouraged のような否定的な意味の語の場合には,そのような反対の意味が出ないと説明しています。
他に not too「あまり~でない」とか,
not bad で「悪くない」から「けっこういい」の意味になる場合にも当てはまります。
これは litotes「緩叙法」と言われるものです。
>ただし、上記の意味と並行して「not very」=「not slightly」の意味も記されていますので、文脈によって使い分けられているというのが実情だと思われます。
すみません。訂正があります。「not slightly」ではなくて「only slightly」ですした。
この場合には、「ほんの少しだけ~だ。(=あまり/それほど~ない。)」という意味になります。
(1) He is not very rich.
この英文では、「彼はあまり/それほど金持ちではない。」という意味と「彼は金持ちとは正反対だ(=全然金持ちなんかではない)。」という意味の2通りの解釈が可能だということです。
(2) He is not a very rich man.
こちらも、(1)と同じように2通りの解釈が可能だと思われます。誤解を避けるためには下記のようにすると良いでしょう。
(2)-a. He is not a rich man at all.
(2)-b. He is a not very rich man.
通常は、(2)の英文のままでも、前後の流れからどちらの意味か判断できるのだと思いますし、たとえ判断できなくてもそこまで厳密な理解を求めらる場面は少ないのではないでしょうか。 ご参考になれば・・・。
not very で「ちっとも~ない」にはなりません。
ただ,日本語の「とても~とはいえない」に通ずる場合があります。
たとえば,「不愉快なやつだ」と言いたいけど,He is an unpleasant man. というと失礼になるので,控え目に
He's not a very pleasant man. という。
not very で控え目な表現として,反対の意味が出てくるのです。
I don't like her very much.
も日本語の「あまり好きじゃない」と同じです。
「大好きなわけではない」という意味なんかではなく,
I dislike her.「嫌いだ」の意味になってしまうのです。
とにかく,not very は「あまり~ない」という(部分否定という用語は適切ではないと思いますが,部分否定的というのはわかります)意味であり,心情的に very を否定するのでなく,後の形容詞や副詞を否定することがあるのです。
お礼
複数回にわたりご回答頂き本当にありがとうございます、そして返事が大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした。 ご丁寧にご解説頂き助かりました、完全否定の訳にしても問題は無いんですね。 しかし、これに関連して、例えば He doesn't speak from notes,almost always.とか He doesn't speak from notes,very often. といった文に関しては疑問が残ります。これらのことについて、お時間があればで宜しいですので、 http://okwave.jp/qa/q5677155.html にご回答して頂けたら嬉しいです。もちろん、お時間が許せばでいいですので、、 ご回答頂き有難うございました。