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塩野七生さんの小説がお好きな方、教えて下さい。
こんにちは。 「ローマ人の物語」を、文庫で出ている分まで読みました。私は歴史が苦手なのですが、大変楽しく読めたので、是非他の作品も読みたいと思いました。 ところが、ハードカバーの「ローマ人の物語」は分厚く、通勤電車でしか読書が出来ない私にはとても辛いのです。 そこで、塩野さんの他の作品で、文庫で出ているものを、書店で目にとまったものから買い並べてみたのですが、折角「ローマ人・・・」を読んで歴史への苦手意識が克服できそうなのに、時代や場所があまり飛んでしまうと、ついていけなくて飽きてしまいそうで、不安です。 せめて、今、ユリウスカエサル以前のローマ史までは理解した振りをして読んでいますので、これ以降もある程度順番に読みたいと思います。 そこで、塩野七生さんの愛読者の方にお聞きしたいのですが、舞台となる国や地域は少々離れたり飛んだりしても構いませんので、塩野さんの文庫で出ている作品を、時系列に並べていただけませんでしょうか。 思いつく程度、お手元にある限りで結構です。買い漏らしている作品を埋めてから、順番に楽しみたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 また、塩野さんの著作で、「これは順番関係なしに先に読んでおいたら?」というようなお勧めの本があれば、教えて下さい。
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時系列で並べられる作品はNo.1の方がおっしゃるもの(三部作2つ)が代表的です。 「緋色のヴェネツィア・聖マルコ殺人事件」 朝日文芸文庫 16世紀前半ヴェネツィア 「銀色のフィレンツェ・メディチ殺人事件」 朝日文芸文庫 16世紀前半フィレンツェ 「黄金のローマ・法王庁殺人事件」 朝日文芸文庫 16世紀前半ローマ 「コンスタンチノープル陥落」 新潮文庫 15世紀 東ローマ帝国滅亡 (コンスタンチノープルは現在のイスタンブールです。) 「ロードス島攻防記」 新潮文庫 16世紀前半 聖ヨハネ騎士団VSトルコ戦 (聖ヨハネ騎士団が本拠地にしていた地中海の島です。) 「レパントの海戦」 新潮文庫 16世紀後半 キリスト教国VSトルコの海戦 (レパントは東地中海を指します。) 他の時代別に分けられるものはルネサンス期の物が殆どです。 「サロメの乳母の物語」のみキリスト教発生前後が舞台になっています。 「海の都の物語」「神の代理人」はそれぞれヴェネチアと法王庁を描いたものです。 長い年月、あるいはいくつかの時代が描かれていますので、年代分けは出来ません。 後はエッセーですね。 参考URLに作品の内容等ありますので、見てみてくださいね。 先に読んでは、と思う物は「海の都の物語」(新潮文庫)です。 都市国家ヴェネチアの誕生から終焉までを描いた物語で6世紀頃からナポレオンに降伏するまでの1000年以上のヴェネチアの歴史が描かれていますので、ヨーロッパ通史的に読めないことも無いと思います。 私もこれから読みました。 でも、全く下知識なしでも、塩野さんの作品はどれも面白く読めますし、読み終われば歴史通になった気分にさせてくれますから、どれを読まれても大丈夫だと思いますよ。 それから、余計なお世話かもしれませんが、塩野さんの作品を読む時には世界史年表を参照しながら読まれてみてはいかがでしょう? 通勤途中では難しいと思いますが、お家に置かれてパラパラと眺めているだけでも面白いですよ。 年表で時代の流れ、同時代のほかの地域の出来事などが理解の助けになる事が多いです。 作品にも地図が出ていたりしますが、年表付録の地図はもっと広い範囲で書かれていたりしますので、興味深いです。
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- norakuma
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何度もすみません。塩野さん作品大好きなんで。 塩野さんは、元々ルネサンス時代を中心に著述していました。 彼女の作品を年代順に並べると、ルネサンスからみの本が最初に並んでいます。 それが、十数年前から、年に一度ローマ人の物語を書き始めているのですが、今は五賢帝あたりまででしたっけ? たしかに、今のヨーロッパの基礎がローマにあるので、ローマ人の物語を読んでから、ルネサンス…というのも正しい道筋ですが、年に一度の配本ですのでなかなか先が長い(でももう数年で終わりですね)話です。 ルネサンス時代について書いた本は、まとめて読んだほうがわかりやすいです。 文庫版であっても、巻末に地図がついていたはずです。 イスタンブル、ヴェネツィア、ロードス島、クレタ島、ジェノバ、フィレンツェ、アレキサンドリア、キプロス島、ローマあたりの位置関係がわかれば、さらに楽 しいものになります。 ルネサンス三部作は、ヴェネツィアが最盛期から転がりだした頃。 都市三部作は、ヴェネツィアが衰退期の頃。 と思っています。 ヴェネツィアが生まれて滅びるまでが、海の都の物語です。 そのヴェネツィアの最盛期あたりで書かれているのが 「我が友マキャベリ」「マキャベリ語録」 「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」イタリア内陸の地名がたくさんでますので地図必須。 「ルネサンスの女達」。 それ以外にも生き方論がいろいろ。 「男達へ」 「続・男達へ」 「男の肖像」 読むときに、世界史の教科書はなくてもよいでしょう。 どちらかというと、図説世界史とか年表があると楽しいです。同時代の地理とかがわかりますから。 地中海の地図はあったほうがよいです。 塩野さんは、すごく広いテーブルを使って地図や古文書を見ながら作品を書くというのが、レパントの海戦にかかれてました。 読者も、地図とかでその世界に浸るとよいでしょうね。 あとは、文庫じゃないハードカバーの本だと、地図や図表が豊富です。 ※私は、ほとんどの本をハードカバーと文庫の両方持ってます。
お礼
お礼が大変遅くなり、申し訳ございません。たびたび,有難うございます。 学生時代に歴史が苦手だったので、世界史図表なども捨ててしまって後悔しています。地中海世界は、国の名前がコロコロ変わるので、やっぱりその時代ごとの地図を見ながら読む方が楽しいでしょうね・・・本屋でさがしてみます。有難うございました。
- norakuma
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ローマ人の物語を全部読んでも、地中海三部作のうち「コンスタンティノープルの陥落」くらいしかひっかからないかと思いますよ。 コンスタンティノープルは、今のイスタンブル(トルコ)です。 地中海三部作から読みたいのであれば、 「海の都の物語(上下)」を読むのをお勧めします。
お礼
有難うございます! 海の都の物語を読んでから、地中海3部作なんですね。 私は、歴史をちゃんと勉強しなかったので、例えばイタリアがこういう政治をしていた時に同時期のスペインはこう、みたいなイメージが湧かないので、せめて時系列に読めば分かりやすいかな?と思いました。 今、読みやすそうな「サロメの乳母の話」を読んでいますが、これさえも、それぞれの物語がいつの時代のものなのかサッパリ分からないので辛いのです。 ・・・世界史の教科書とか、片手に読んだ方がましでしょうか??教科書はイヤだなぁー;
- norakuma
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うちに帰れば、全部そろってるんですけど…。 これらは、この順番に読むとそれぞれ完結です。 地中海三部作(新潮文庫) 「コンスタンティノープルの陥落」 「レパントの海戦」 「ロードス島攻防記」 都市三部作(どこか失念) 「緋色のヴェネツィア」 「銀色のフィレンツェ」 「金色のローマ」
お礼
わあ!早い!! 早速のご返事、有難うございます。 地中海三部作は、勢いで買ってみたのですが、コンスタンティノーブルってどこにあるのか分からないし、とにかくローマではないみたいだし、ちょっと尻ごみしてしまっていました。 やっぱり、ローマ人の物語を無理にでも全部読んでからのほうが、分かりやすいでしょうか・・・
お礼
ご丁寧に有難うございます。お礼が大変遅くなり、申し訳ありませんでした。よく分かりました。 >全く下知識なしでも 本当ですね。歴史に疎いどころの話でない私でも、楽しく読める良書だと思います。 参考URLも、有難うございます。分かりやすくて、次に買いたい本を選ぶのにちょうどいいですね。まだまだ読んでない本がたくさんあって、嬉しくなりました。 やっぱり、世界史の全体的な知識は、ある程度あったほうが楽しいということですよね。これを機会に、世界史を楽しむ方向に気持ちを持っていきたいと思います。 有難うございました。