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青色LEDの真の発明者は?

semikumaの回答

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  • semikuma
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回答No.5

「発明」とは、それまで誰も考え付かなかった物や方法を考え出すことです。 「特許」は、「発明」の中でも高度なものに与えられますが、特許庁に書類として申請するまでに、何かの文献に似たようなことが書いてあったり、発表されたりしてたら、それは特許とはなりません。 即ち、「発明」とはみなされません。 実用的な青色LEDが開発されるまでに、他の色のLEDは既にあったわけだし、GaN(窒化ガリウム)やそれに類する材料を使えば青く光ることは、この分野の人には誰でも分かっていたので、「青色LED」自体は誰の発明でもありません。 問題は、「どうやったら実用的な青色LEDが作れるか」が誰にも分からなかったことで、その方法を考え出した人は、「発明者」と呼んでもいいでしょう。 但しそれは、中村氏ではあり得ません。 青色LED開発のポイントは2つあります。 1つは、良質なGaN系半導体結晶を作ること。 もう1つは、そのGaN系半導体をp型にすることです。 日亜化学との特許論争で話題となったGaN系半導体結晶の製造方法で、中村氏は自分の開発した2フロー結晶成長方法こそが、良質なGaN系半導体結晶を作る最大のポイントだと主張していましたが、専門家の間ではこれは否定されています。 つまり2フロー結晶成長方法を使わなくとも良質な結晶ができているし、日亜化学自身でも使っていません。 というか、中村氏の2フロー開発以前に、良質な結晶は赤崎先生が先に作っていました。 もう1つのポイントである結晶のp型化も、赤崎先生が結晶に電子ビームを当てることで成功していました。 中村氏はこれを真似て、もっと効率よくp型化する方法を開発しました。 # 但しこれも、部下が独自にやっていたことを中村氏が横取りしたという噂もありますが。 ということで、学問的には赤崎先生の貢献の方が遥かに大きいと個人的には思っています。 ただ赤崎先生は学者なので、実用化には興味がなかったのでしょうね。 青色LEDの量産化技術を開発し、学会発表の場で青色LEDパネルを光らせて見せ、一大センセーションを巻き起こしたことだけは、中村氏の功績です。 尚、ノーベル賞は、それまでの学問的パラダイム(枠組み)をひっくり返すような発明発見に与えられるものです。 # 例えば、プラスチックが電気を通すとか、地下の巨大水槽で天体観測ができるとか。 先に書いた理由(それまでに分かっていた)により、中村氏が受賞する可能性は極めて低いと私は思っています。 多分、赤崎先生も難しいでしょう。

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