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「中務内侍日記」について詳しい方、教えてください。
問題文としてしか知らず、タイトルなどはわかりませんが、 作者が初瀬に参ったときの話です。 平等院で 「都のつとに折らまほしく、帰らんたびと思ひなして過ぐるに・・・」 とありますが、これはどうしてなのでしょうか? 平等院の紅葉が 「色さへ異なる」 様子だったからと考えればいいでしょうか? よろしくお願いします。
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>この段の「初瀬に参り侍れば、河原のほどにてほのぼのと明くるに、」から「初瀬に参りたれば、朝ぼらけ、霧たちて、刈田の面さびしきに、鶴の群れ居て鳴きあひたる声、いとすごし。」までの訳を知りたいのですが、載っている書籍を教えていただけると大変うれしいです。 http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E5%BF%83%E7%B4%B0%E3%81%97%E3%80%8D%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6-%E6%96%8E%E8%97%A4-%E6%81%AD%E4%B8%80/dp/479527536X 「心細し」の研究 (単行本) 斎藤 恭一 (著) 中古商品6点¥ 1,197~ アマゾンにこのような本があります。全訳が載っているようです。他にも色々あると思われますが取り急ぎ。 >平等院の紅葉がとりわけすばらしいというのは、そういう評判や理由などがあるということでしょうか?少し手前の 「極楽の荘厳ゆかしく見るとかやきこゆるもことわりに、」の部分がそのような意味になるのですか? これは「平等院」という場所自体がありがたく素晴らしいものなので、そこにある木々の紅葉も他の所に比べて何だか見ごたえがある、というほどの意味です。感動の中心にあるのは、平等院が本体で、紅葉はその「オマケ」のようなものです。紅葉自体が特に素晴らしいとされるのは「竜田山」などの名所に限ります。
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- SPS700
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これは今も同じではありませんか。 例えば旅行者が A を通って目的地の B に行くとします。途中 A で、欲しい物を見つけた、是非手に入れたい、でも行きに手に入れると、A から B に運び、さらに A に帰って来るまで持ち歩く、鮮度が大切な物ならそれだけ古くもなるし、持ち歩きが面倒だ、「だから帰りにしよう、と思い直して、行き過ぎた」と言うことではないでしょうか。
お礼
どうもありがとうございます。 質問文がわかりにくかったのですが、 お聞きしたかったのは、紅葉を「折らまほしく」と思ったのはなぜかという部分で、 平等院の紅葉が 「色さへ異なる」 様子だったからと考えればよいのか という点でしたが、教えていただいた部分も解釈の上で重要なポイントなんですね。 その部分もいっしょに抜粋して話をややこしくしてしまいました。 失礼しました。
連続ですみません。「過ぐるに」のところに疑問を抱いていらっしゃるのかと思い先ほどのような回答になりましたが、「折らまほしく」のところの理由でしたら、もちろんそれがとりわけ素晴らしい紅葉だったからです。補足させていただきました。
お礼
さきの回答と合わせての詳しい解説ありがとうございます。 平等院の紅葉がとりわけすばらしいというのは、 そういう評判や理由などがあるということでしょうか? 少し手前の 「極楽の荘厳ゆかしく見るとかやきこゆるもことわりに、」 の部分がそのような意味になるのですか?
補足
質問者のmyuuminです。質問の補足です。 この段の 「初瀬に参り侍れば、河原のほどにてほのぼのと明くるに、」 から 「初瀬に参りたれば、朝ぼらけ、霧たちて、刈田の面さびしきに、鶴の群れ居て鳴きあひたる声、いとすごし。」 までの訳を知りたいのですが、載っている書籍を教えていただけると大変うれしいです。 よろしくお願いします。
「中務内侍日記」は中世の日記文学のかなり後期のものですね。 「都のつとに折らまほしく、帰らんたびと思ひなして過ぐるに…」のところの解釈は「都へのお土産として(この素晴らしい紅葉を)折りたく、帰る時にでも(折ろう)と思いながらその場は通り過ぎたけれど」というほどの意味で、作者が初瀬詣での帰りにまたここへ立ち寄ろうと思っている「意志」があるということで良いと思います。「色さへ異なる」ものには遠慮して手をつけなかった、というのであれば、「帰らんたびと思ひなして」という部分と矛盾するからです。まだ旅の途中にいるため、今手折っても帰る頃には折角のお土産の紅葉が破れたり乾いたりしてしまうかも知れません。摘みたてのものを持ち帰りたかったと考えるのが妥当です。
十月(かんなづき)十日ごろ、長谷(はつせ)に參り侍れば・・・の段ですね。 はい。 私も平等院の紅葉が「色さへ異なる」様子だったので、 「都のつとに折らまほしく・・・」思ったと解釈します。 間違っていたらごめんなさいね。
お礼
さっそくの回答をありがとうございます。 それでは、「色さへ異なる」様子だったから、ということでやってみますね♪
お礼
ありがとうございます。 「心細し」の研究、さっそく購入したいと思います。 機会があれば「平等院」や「竜田山」に訪れてみたいです。 また、よろしくお願いします。