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先物って現在の価格で予約するのではないのですか?

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  • tiuhti
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回答No.8

現在の市場価格で先物を買っておけば1年後にも同じ値段で買えるから、相場の価格に振り回れずに済む」というそのテキストの説明のうち、「現在の市場価格」にあたる部分が、(先物ではなく)現物の現在の市場価格としか読めないような書き方をしていたとしたら、そのテキストブックが明らかにおかしいです。「ある瞬間の現物の市場価格と先物の市場価格が一致する」のは、理屈上はあったらおかしい、特殊な状況だからです。 次に、ある瞬間における現物と先物の価格の関係ですが、株式のケースの説明を、参考URLに入れておきました。簡単に言えば、株の場合、現物には、配当金という(先物には無い)収入がある一方、株の購入資金の金利コストという、先物にはない費用もあり、先物と現物の価格差は、配当金と金利コストから決まる、という事です。 これは単なる理論ではなく、現実についている価格でも、相当程度当てはまります。何故なら、配当金と金利から求められる先物理論価格と実際についている先物価格との乖離があると、その歪みから利益を得ようとする裁定取引が、実際に市場に入ってきて、その結果として歪みが修正されてしまうからです。(ご質問にリンクを入れて頂いた裁定取引の説明は、先物と現物の理論価格差がどのように決まり、それ以上に価格差が歪んではじめて、裁定取引が入る、という説明になっていないので、あまりよいものとは思えません。) 正しく言えば、先物と現物が理論通りの価格差がついていて初めて、先物買いも現物買いも、実質的に同じコストで出来る事になる、という事です。 現物と先物の価格差は、金融関係の先物(為替、債券、株式など)では理論価格からの乖離はかなり小さいです。それは裁定取引が現実に行われている為です。一方、商品先物では、理論価格とはかけ離れたものになるものが多いです。商品の場合、現物の保有コストとして保管料がかかり、その手間&費用の、商品自体の価格に対する比率が金融関係の先物にくらべ非常に高い、というのが理由にあると思います。(だから、保管コストが商品の価格に比べ非常に安い金では、先物と現物の価格差は、事実上金利で決まっている) ヘッジをする人誰もが、先物の満期までヘッジしたいと思っている訳も無く、また満期前に考えが変わってヘッジをやめたいと思うかも知れないので、ヘッジする立場からすれば、先物価格は「いつも理論価格に近いものであってほしい」ものです。そして、理論価格近辺に維持するのは、裁定取引です。その結果、先物市場で裁定取引がやりにくい→理論価格からの乖離が大きくなる→実需筋は、ヘッジに使いにくいので敬遠する→参加者が投機筋ばかりになる→ますます現物に関りなく先物価格が動くようになる、というパターンに嵌っている商品先物は結構あります。日本の上場商品先物はかなりの程度そうです。 だから、日本の商品先物市場に参加している人にとっては、「先物価格は、先物単独の需給で決まる」という説明は成立しえても、先物市場での一般論(もしそういうものが成立するならば…)はまた別です。そこらへんは、十分ご留意ください。

参考URL:
http://www.kabu-beginner.com/k180100.shtml
noname#112747
質問者

お礼

どうも詳細な解説ありがとうございます。 これは奧が深いですね。。。 ちょっと調べてみたんですが、先物でも鉄鉱石とかレアメタルとかは 市場にあまりかけられないそうですね。 だから相対っていうんですか?口取引が多くなるのだそうで。 ちょっと株式やFXなんかと比べて独自の世界だと思いました。

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