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溶けるってどういうことでしょう?

いろいろな質問を読んでいてふと溶けるの意味が解らなくなりました。 極性溶媒にイオン性物質(例えばNaCl)を入れれば、Na+とCl-に水の極性電荷によって分解されます。 これをよく“溶ける”などといいますが、するとイオン化した状態=溶けてる状態なのでしょうか? それとも(極性物質ならば)溶媒に取り囲まれイオン化した状態=溶けている状態というのでしょうか? そもそも溶けていると言うのは、液相(液体)に存在するもののことを言うのでしょうか? 次に二糖類くらいであれば水に溶けます。 これは溶媒と水素結合をするためだと言われていますが、すると上の極性分子の話と合致するのは、溶媒に取り囲まれている=溶けるだけで、イオン化する必要はないようです。 それともほかに原因があるのでしょうか? 最後に気体も溶媒に溶けますが、これに至ってはもう理由がわかりません。 結局溶けるってなんでしょうか?

  • 化学
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  • htms42
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回答No.6

「溶けている」とはどういうことでしょうか? 「溶ける」という言葉は日常でも使うものですから幅がものすごく広いです。 絵の具を水に溶かすとか片栗粉を溶かすとかの場合と、溶解度を考える時の塩や砂糖を溶かすという場合とでは意味が異なります。 前者の場合、水と均一に混ざった状態が実現すれば「溶けている」と判断しています。 後者の場合、濁りや粒が見えなければ「溶けている」と判断しています。 でもこの2つは 「溶けていればどう見えるのか」   というものです。 溶液や、溶解度を考える時の 「溶けているとはどういうことか」  に対しては「どう見えるか」ではなくて「概念的な定義」を考える必要があります。 均一に分散していて、濁りもなければ「溶けている」と言ってもいいのかという問が存在するからです。 私は授業で次のような表現を使ってきました。 溶けている・・・溶質を構成する物質がその構成単位のレベルまでバラバラになって均一に溶媒の中に分散している 「構成単位のレベルまでバラバラになっている」というところがポイントです。 分子で出来ているものは分子までバラバラ、イオンで出来ているものはイオンまでバラバラになっているのです。 食塩を水に溶かしたとき、Na^+が10個、Cl^-が10個の塊で水の中に散らばっていれば溶けているとは言いません。小さな固体の粒が散らばっている事になります。でもこの大きさであれば濁りは見えません。100個ずつの塊でも見えないでしょう。 でも溶解度や溶解度積を考える時にはこういう小さな固体の粒は存在しなくなっているということを前提としています。(平衡状態が実現すればこういう粒はなくなっていると考えています。分離してくるか溶けてしまうかのどちらかになっているはずだとしているのです。でも平衡状態が実現するために必要な時間には触れていませんので存在しないということにはなりません。) 濁っていれば可視光線の波長程度(0.5μm程度)以上の大きさの粒が存在しているということになりますから溶けていないという判断ができます。 (この判断に立つと牛乳やペンキは溶けていないということになります。) でも逆は成り立たないのです。 上に書いた例のような「光の波長に比べて小さいが溶けていない」という場合がある事になります。 それでも光の波長に比べて少し小さいという場合には光の当て方によっては粒の存在がわかることがあります。 濁りのまったくない、透明な溶液であるのには強い光線を当てると光の通り道がわかるのです。チンダル現象と呼ばれています。このような現象を示す溶液はコロイド溶液と呼ばれています。 高等学校の教科書では水酸化鉄のコロイドが例としてよく取り上げられています。 チンダル現象も示さないような大きさの粒が溶けないで存在しているかもしれませんが普通は調べようがありません。 (牛乳やペンキのように溶けていないと考えられるのに分離してこない溶液もコロイドとして扱っています。透明なコロイドと濁りの分かるコロイドとでは粒の大きさにかなりの違いがあります。)

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  • TEOS
  • ベストアンサー率35% (758/2157)
回答No.5

私の解釈ですが、一例を書きますね。 水を含めた溶媒に、粉末を溶かして、透明になれば溶けていると 考えます。濁っている。粉末が沈降してるのなら、その粉末は、 その溶媒には溶けない、溶けにくいと考えます。

noname#160321
noname#160321
回答No.4

単に「均一に分散している」ことです。 イオン性化合物と非イオン性化合物については分けて考えた方が良いでしょう。 また、 >イオン性物質(例えばNaCl)を入れれば、Na+とCl-に水の極性電荷によって分解されます。 は「誤り」で、結晶として並んでいたイオンに誘電率の高い水分子が配位し分散されたというべきです。結晶中でも既にイオンなのですから。

  • mintarou1
  • ベストアンサー率30% (22/73)
回答No.3

以下に、水に溶けるとは?という説明があります。 参考になれば・・・ http://www.alto.co.jp/dk/2home/011-1.html

noname#194289
noname#194289
回答No.2

私は最近読んでなるほどと思うことが多かった本ですが、講談社ブルーバックスの「水とは何か」という本です。溶けるということがよくわかると思います。気体についても気体水和物という概念があることを教えてもらいました。

回答No.1

イオンであろうがなかろうが、溶質がバラバラになって、溶媒に取り囲まれて安定に存在している状態のことでしょう。

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