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than について

大学の入試問題です。 The girl, than ( ) there was no kinder heart, died so young. のかっこには who  でも  whom でもいいように思うのですが。 解説によるとwhomのようです。どうも納得できなくて質問しました。 ちなみに『ジーニアス』では、allがつくと代名詞は目的格となるとありますが、そのわけも不思議です。 

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  • googoo1956
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回答No.2

 「than」の後に置く代名詞の「格」については案外、戸惑うものです。  正式では「代名詞の主格+動詞」、略式では「代名詞の目的格(のみ)」を用います。  意外に思われるかもしれませんが、Native speakerには「代名詞の主格(のみ)」は好まれないようです。(日本人なら、問題集または、ひょっとしたら教科書などの中で一度は「than I」などを目にしたことがあるかもしれませんが・・・。)  Native speakerに「than I」などが好まれない理由としては、「主格」のみの場合には「old-fashioned」とか「堅苦しい」という印象を与えるからだという説があります。 (1) He is taller than I am.(正式) (2) He is taller than me.(略式) (3) He is taller than I.(×)  (1)の場合の「than」は接続詞ですが、(2)の「than」は前置詞だと考えられます。  かつて同僚だった英国人に、ある時(3)の英文を示したときには、「そんな言い方はしない。」と即座に(2)に訂正されました。  なお、お尋ねの英文については、「than」が関係代名詞の前に置かれるという前提で問題が作成されているようですので、その「than」は「接続詞」ではなくて「前置詞」だと考えるしかありません。  それは、関係代名詞の前に「接続詞」が置かれることは普通はあり得ない一方で、「前置詞+関係代名詞」という形は珍しいものではないからです。(案外単純な理由で拍子ぬけするかもしれませんが・・・。)  したがって、お尋ねの問題の回答としては、「前置詞+代名詞の目的格」ということで「than whom」とするしかないでしょう。  ご参考になれば・・・。  

mesenfants
質問者

お礼

ありがとうございます。 「現地人」はそういう言い方をしないというのは、いちばん参考になります。 でも、「受験英語」はある意味で「原理」にかかわる「ゲーム」ですから(へんな言い方ですが)、ここでは「接続詞」のあとは主格とする考えを「原理」として拒否できない場合は出題しないという「お約束」があるとわたしは信じています(そうでないと、なんだか不公平です)(出題校は東京理理科大です)。 それにしてもすっきりとした「原理的」なご説明にはおもわず納得してしまいました。「than I」は「×」は今回はじめて知りました。 ありがとうございました。

mesenfants
質問者

補足

ふと気づきました、 関係代名詞を「準・接続詞」とみなさねば、一文の結構が成り立たないというふうに考えて、接続詞にはもう接続詞(としての「than」)はいらないのだから、「than」は前置詞、したがって「whom」が正解である ――「ゲーム」として「who」を排除できますね。それにしても「ふー」です。

その他の回答 (2)

回答No.3

昔から日本では He is tall と I am tall を比べているんだから, He is taller than I. と教えられてきました。 実際には,than I am とし,略式では than me,than I は(正式・まれ)とジーニアスには書かれている通りです。 than I は誤りというネイティブの人もいるのかもしれませんが,pendatic(衒学的)に響くようです。 英米でも学校では than I と教えるという話も聞いたことがあります。 (これ自体,古い話なのかもしれません) そして,それとは別に考えなければいけないのが who の格です。 日本では関係代名詞の場合,主格 who,目的格 whom と厳格に区別しますが,実際には疑問詞「誰」と同様,関係詞でも目的格に who を使うことがかなりあるということです。 現に,コウビルド英英辞典ではそのようにしています。 関係代名詞の目的格でも who というのは日本の学校教育でも次第に浸透しつつあります。 ただし,to whom, with whom のように,前置詞が前に出た場合は whom を使うことになります。 それは疑問詞の場合も同じです。 By whom was that made? このような表現はかたいので,厳格に whom を用いるということでしょうか。 今回も than が前置詞であるということ以上に,than が前に出ていることに注目する必要があります。 ジーニアスの than の前置詞のところに (文)として than whom, than which がのっていると思います。 前置詞 than は略式なのに,このタイプは正式を通り越して文語となっています。 これも,前置詞が前に出ているので,whom という目的格を厳格に用いています。 文語であって,than I 以上に日常会話では用いられないと思います。

mesenfants
質問者

お礼

ありがとうございます。 疑問詞の格については、じつは不思議でなりませんでした。 どうして「m」を省くのかと。 ここでは「than」を前置詞として見るというのがポイントのようです。 ジーニアスは4版を使っているのですが、「than whom」の用例がないので差し替えたのでしょう。 ありがとうございました。

  • trgovec
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回答No.1

どちらも満足のいく理由はないと思います。強いて言えば「違和感」でしょう。 「than 関係代名詞」において、than は前置詞としか感じられないようです。there was no kinder heart than she (was) が文法的観点から正則であり、目的格を使うのは略式であるのはご存知でしょう(ただし than me より than her は頻度が低いようです)。 ただし than+関係代名詞 はかなり技巧的で(本来)無理のある語法です。 先行詞と比較されるものを関係節の中に入れ込んでいるわけですが、こんなことをしなくても the girl (, who was more kindhearted than anyone else / the most kindhearted,) died so young. こういう簡単な文でも表せます。これを同じ意味で逆に表そうとしたものが than+関係代名詞 ですが他の 前置詞+関係代名詞 が by who と主格であると違和感があるように、この位置に than who が来ると違和感が生じる、こういうことだと思えます。付け加えると whom が好まれるのは than/前置詞+関係代名詞 が文語的表現であるから一層好まれるということもあります(口語では Who do you like best? のように本来目的語であるところまで主格で代用することが多いのはご存知でしょう)。 than+関係代名詞 は略式の用法を利用していながらそれ自体は文語的であるという妙な立場になっています。 than us all が *than we all (are) にならないのもどうも理由が見当たりません。そういうものと割り切った方がいいと思います。 英語の格、とくに「主格か目的格か」は、名詞では区別できず人称代名詞だけに区別があります(you には区別がない)。区別する決め手になるのは主に語順です。言ってみれば主格-目的格の形態的区別はあるのかないのかあやふやなところがあるといえます。こういうことも説明の難しい、慣用としか言えない表現が生まれる原因にあるのかもしれません。

mesenfants
質問者

お礼

ありがとうございます。 とても参考になりました。 関係代名詞は、よくかんがえてみれば、「接続詞」のようなものですから、「than who」なら、「接続詞+接続詞」(でおかしい)となるというふうにも考えられますね。いっそ「than」は前置詞一本と考えたいところですが、そうなると「than before」は「前置詞+前置詞」となり(おかしくなり)不自然といえば不自然となり……。 ここでは「前置詞+関係詞」のパターンが連想されているとの指摘にはなるほどと首肯できました。 (でも、原理的には「who」でもいいのではという気持ちもあります) 「than」のあとの代名詞は目的格と決めておくことにします。 ありがとうございました。

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