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教会の役割
教会が成立した当時から現代までの、教会の役割について お教え下さい。 宗教的な役割もそうですが、コミュニティー形成における教会の役割や、 地域のなかで教会が果たしている役割についてお聞きしたいです。 教会とは、主にキリスト教の教会を指します。 ですが、日本においては寺社についても 地域に対して影響力があったように思いますので、 寺社についてお答え頂けるのであればぜひお願い致します。 よろしくお願い致します。
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教会は今の日本で言う町内会。牧師や神父は今で言う、保健所や区役所の相談係かな。寺社も同様です。 国や地域にもよりますが、昔は「精神科医」なんてものが一般的ではなかったし、学校の先生は勉強と躾を主に教えていたので、精神的な拠り所や世代間交流の場は、宗教施設が担っていました。 そもそも宗教(さらには占いもそうですが)というものは、人が自分一人では処理しきれない悩みなどの受け皿として生まれたようなものだと私は解釈しています。「とりあえず地獄行きたくなかったら、泥棒するなよ」「とりあえず神様が言うから、菌の多い豚肉を食べるのはやめとけよ」って言われると、人間、わかりやすいですよね。 欧米では今も、気軽に教会を訪ねて、気軽に牧師や神父に人生相談をすることができます。カトリックの懺悔室は、信者が一方的に懺悔して、神父が一方的に「あなたは神に許されました」みたいなことを言うだけで、懺悔の内容についてコメントしてくれるわけではありませんが、人間、胸の内を言葉としてさらけ出すだけでスッキリしますよね。心理カウンセラーも実質的には、それと同じで、悩み相談をしているようでいて、実はうまく相談者にしゃべらせることによって、相談者の胸の内をスッキリさせているだけのようなものです。日本では、教会に予告なしに行くと、扉に鍵がかかって入れないのが一般的ですが、定期的に通っていれば、悩み相談にも応じてくれます。 また、キリスト教会は、ボランティアの拠点となったり、おまつりを開いたりして、信者の交流の場となっています。欧米では、たいていの住民が信者なので、結果的に、地域の交流の場となっています。ボランティアが教会という空間を使って、地域の子供たちに宿題を教えたりもします。日本では学童保育などが似たような機能を果たしていますよね。 日本の寺社も、もともとはこのように地域と密着していたと聞きます。寺子屋など、その典型ですよね。しかし、近年ではそうでもありません。それをもっと地域に戻そうという動きもあるのだという記事を、たまに新聞などで見かけたりします。 負の遺産についても少し。新たな土地を征服する時、歴史上の人々は、まず宗教家を侵入させたといいます。侵入者たちは自分たちの信仰の素晴らしさを、そこの地域住民に伝え、宗教施設を建設して拠点とし、そこへ軍隊や商人が入っていくと、よりスムーズに地域住民を意のままにできるというわけです。江戸時代にキリスト教が禁止されたのは、そうした侵略を防ぐためだったとも言われています。 新約聖書には、イエスがどのように教会のような場を作り始めて、それがどのような機能を果たしたかが詳しく書かれているので、新約聖書の内容やイエスの生涯について簡単にまとめた文献や書物を探すと、効率よく情報を得られるのではないでしょうか。
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- jare-jare1001
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最初の方の意見を受けての追加です。 「ビザンチン帝国」、「ローマ帝国」についてかかれた歴史書をお読みになってはどうでしょう。 少数派だったキリスト教をローマ帝国が迫害の後に受けいれた過程も含めて、教会の意味が分かるのではないかと思います。確か、政治権力維持のために教会があったような…。 なぜ、ギリシャ正教やロシア正教があるのかも書いてありました。 ネットで検索しても詳しくはわかりませんよ。本を読まなければ。 人に簡単に答えを聞いたんでは、見逃してしまう事実がたくさんあります。 日本の寺社についても同じような理由があったと思います。明治時代まで、仏教と神道がいっしょくたにされていたのもそんな理由だったような。 ごめんなさいね、自分の記憶の不確かさを弁護した答え方で。
お礼
ご意見をもとに文献をあたってみます。 ありがとうございました。
お礼
体系的、網羅的にとても分かりやすいご回答でした。 ありがとうございます。とても感謝しております。 文献のあたりかたが全然分からなかったので、ご意見を 参考にして調べてみます。 ありがとうございました。