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精神分析に治療有効性はあるのか?

そもそも、精神分析に医学的な治療有効性はあるのでしょうか? そして、現在の日本に、自由診療の個人クリニックは別として、総合病院の精神科や単科精神病院、保険診療のクリニックで、精神分析を治療技法として行っている精神科医は存在するのでしょうか? ちなみに、厚労省の診療報酬の点数には、未だに「標準型精神分析療法」(45分以上で3900円)という項目がありますが、実際にこれを請求してる医療機関など存在するのでしょうか? 純粋にエビデンスのある科学的な医学いうより、各精神分析家の文学的、個人的、恣意的な、学問としての机上の精神医学と言ったほうが当て嵌まる精神分析ですが、治療技法としては、実際のところどうなのでしょうか? かつて、ボーダーラインに有効な治療技法と見做され、また、アメリカの精神科の教授のポストは精神分析家が殆どという華々しい時代も過去のものとなり、現在ではよほどの好事家しか興味を示さなくなったようにも見えるのですが、実際精神分析には、治療効果など何もなく、過去の分析家たちとその患者たちは、ただただ、無知と蒙昧に踊らされていただけというのが真実なのでしょうか? ご教示の程、宜しくお願い致します。

みんなの回答

  • youchan37
  • ベストアンサー率37% (248/669)
回答No.1

私自身の体験でお話します。 まず私は若い頃から三十年近く、森田療法の思想を主たる基盤としてやってきました。 森田療法はまず、極めて「禅」に近いものであると、しばしば専門家が指摘します。 又森田療法は、精神分析学に対しては否定的であると言って良いと思います。 成り立ちの頃の森田博士の著書など読めば、その辺りが書かれています。 なので私も精神分析学については、ご質問者様が仰せのイメージに近いものを、 長く感じておりました。 しかし四十歳近くになり、「未だ何かが足りない」と思い、パーソナリティ障害を 独学しました。自己分析の真似事もしました。 そしたらある時、親子関係による幼児期の心の傷に気づき、大きく心が変わったという 一大特殊体験をしました。いわゆる精神分析学で云う「抑圧の解放」にあたるものだと思われます。 以前確か、精神分析による治癒率は0.5%程度である、というような統計を聞いた気がします。 これはちょっと本など手元に確認できないので、確かではありませんが。 それに対して例えば森田療法の治癒率は、大変高いです。70%を越えるような数字も見ます。 しかし精神分析学を全く否定することはできないと、私は体験を通して思っています。 又それに鑑み、精神分析学で改善された数々の症例など本で読めば、 そんなこともあるだろうな、と、まぁ信じることができます。(全てを理解できるという程の力はありませんが) 今日は確かにアメリカの精神医学界の様相は、仰せの状況も傾向としてあるようですが、 但し未だにパーソナリティ障害の成り立ちにおいて、その起因の説明には、 しばしば精神分析学が用いられる印象は感じています。 …といっても素人たる私の、極く狭い範囲ではありますが。 日本における現状については、特に精神分析については詳しく知りません。 実際にこの範疇でお世話になった経験も無いのです。すいません。 ただ「精神科医は面談に5分以上かければ赤字だ」などと随分以前から云われておりますので、 なかなか積極的にこれを行っているところは少ないだろうと想像はしております。 近年実績を上げ注目されているDBTですが、これも精神分析学の影響は大変に少ないと聞きます。 素人考えではありますが、アメリカ精神医学界の様相というのは、こんな事実にも関わっているのかな、 とも思います。 そしてDBTには「禅」の影響が強く見られるとも、しばしば聞きます。 日本では森田療法を積極的に行っている東京慈恵会医科大学の関係の先生も、 DBTがらみの本など出版されているようです。 但しこの療法も又、日本の医療保険制度が壁となり、これのみを行うのは難しいとも云われています。 しかし全く無理というものでもなく、これを取り入れながら… というカタチが模索されているとも聞きます。 よって実績・治癒率等を考えれば精神分析学は弱き存在なのかも知れませんが、 全くの "まがいもの" ではないと思っております。

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